転職関連サービスの増加に伴う課題点 興味のない業界からスカウトが来る理由とは?

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現在、どこの会社をみても、人材不足に悩んでおり、採用活動費に大きな額を投じています。
新卒だけではなく、中途でも数千人規模で採用活動を行っている会社も増えてきています。転職マーケットは非常に加熱しており、今後も一定期間は加熱し続けるでしょう。
今回は、そんな転職マーケットで見えてきた課題についてご紹介します。
目次
転職関連サービスの著しい増加
市場原理上、成長マーケットには多くの企業が参入してきます。だからこの転職関連サービスが増えるのは当然の事であり、よく経営者の方に聞くと、「HRサービスならやってみた方がいい。大儲けは出来ないかもしれないけど、一定儲かるから」と言われるぐらいです。毎月毎月新たなサービスが生まれており、レッドオーシャン化しています。
たとえばHRnoteというHRメディアでは、毎月まとめ記事が投稿されています。
▽HRnote(【2018年7月リリース】HR関連11の最新プロダクトまとめ)https://hcm-jinjer.com/media/contents/b-contents-editorial-rerease-180802/
転職関連サービスの増加で見えた課題
このようにHRサービスが増える中で、問題になるのが、ユーザー側(求職者)が転職しづらくなっているという事です。つまり、サービスが増えすぎる事で、「どのサービスを使えば良いのか分からなくなってしまう」という事です。
なぜこのようなことが起こるのか
特にこのマーケットでは、【個人は無料】で【法人に課金する】というビジネスモデルが定着しているため、サービスの多くが法人にとって魅力のあるサービスになってしまっているのです。
大手人材系会社の求人広告はその最適な例です。法人から数百万円を頂いて、求人広告メディアに記事を掲載するのと、スカウトメールを送るサービスを提供しているのですが、効果が法人に提供出来ない場合(つまり応募がほとんどない場合)、スカウトメールを登録データベースの中から数千人を一括でピックアップし、一括でスカウトメールを配信します。
これだけで効果が出るかはわかりませんが(寧ろこれだけでは効果は出ないと個人的には思いますが)、お金を頂いている法人に対して、このアクションを通じて罪滅ぼしが成立するのです。「ここまでやってくれて採用できないのであれば、仕方ない」と思わせるのです。
興味と異なる業界からスカウトメールが送られてしまう理由
ただこの事例をみてお気づきになったかもしれませんが、ユーザー側(求職者側)にとっては全く筋違いなスカウトメールが大量に飛んでくる理由がここにあるのです。「転職サービスに登録しても、興味とは全く異なったスカウトメールが大量に来て、非常に迷惑だ」という声をよくお聞きするのですが、転職サービス側の都合ではなく、法人側から課金するモデル上、これはなかなか改善しないでしょう。
特に現在のマーケットでは、求人倍率は高まり続けているため、求人広告の効果不良が多く発生し、ユーザー無視なアクションは増え続けるでしょう。そもそも、スカウトメールは、ユーザー側から最適なポジションを探しにいくのが大変であり、かつ面接してもらえる可能性が分からない(書類選考が通過しない)という課題を解決する為に、法人側からスカウトメールを送り、ユーザーの転職活動を促進させるはずだったかと思います。しかし、現在では、この役割を全く果たせていないのです。
課題点まとめ
結果的に、下記のような状況になってしまいました。
①サービスが増え続けているので、どのサービスを利用すれば良いのか判断するのが大変。
下記グラフをみても、求人情報の収集が困難だと思っている人は多いようです。
②あるサービスに登録したとしても、興味とはズレたスカウトメールが飛んで来て、会社やポジション選びが大変。
お金を払ってでも本当に優良なサービスを受けたいと思うユーザーは今後増えるかもしれませんね。
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投稿者プロフィール

- 株式会社VOLLECT CEO
- 「ダイレクトリクルーティングの教科書」著者。日経トレンディや東洋経済への寄稿も果たす。新卒でパーソルキャリア株式会社にてクライアントに対して採用コンサルティングに従事。その後、外資系コンサル企業の採用支援をする中でダイレクトリクルーティングの魅力に気づき株式会社VOLLECTを創業。スカウト採用支援実績は500社超。