LinkedInリクルーターアカウントの料金や返信率について

LinkedInは、全世界で11億ユーザー、日本でも400万ユーザーを超えるビジネス向けSNSです。
昨今、そんなLinkedInを使った採用に注目が集まっています。
そこで今回は、LinkedInで採用活動を行うことができる「LinkedInリクルーターアカウント」について解説します。
「LinkedInリクルーターアカウントって何?」「無料版と何が違うの?」など疑問を持たれている採用担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次
LinkedInのリクルーターアカウントとは
LinkedInリクルーターでは、豊富な検索条件を利用して自社のターゲットに合った候補者を見つけ、連絡を取ることができます。
LinkedInリクルーターアカウントには、①Recruiter Corporate、②Recruiter Professional Services、③Recruiter Liteの3つの種類があります。
①Recruiter Corporate
└中堅企業〜エンタープライズ企業に最適なプラン。LinkedInを最大限に活用できる。
②Recruiter Professional Services
└人材紹介事業者しか契約できないプラン。
③Recruiter Lite
└個人や少人数の採用に向いているプラン。
月間または年間プランを選んでオンラインで購入でき、いつでもキャンセル可能で手軽に利用できる。
初めて利用する場合は、30日間の無料トライアルを利用できる場合がある
ただ、候補者とのやり取りやスカウトデータを所属会社と共有できず、ATS連携もできない。
違いを以下の表にまとめましたので、ご確認ください。
無料アカウント | Recruiter Lite | Recruiter Professional Services | Recruiter Corporate | |
検索回数 | LinkedInアクティビティに基づいて計算された回数の上限あり(明確な上限数は非公開) | 上限なし | 上限なし | 上限なし |
月間InMail数 | 0 | 30通/ライセンス | 100通 | 150通 |
メール送信可能相手 | つながりがあるユーザーのみ | 3次のつながりまで | 3次のつながりまで+月に30件つながり外プロフィールのロック解除 | 全体(つながりのないユーザー含む) |
検索フィルタ機能 | 制限あり | 20件以上のフィルター | 40件以上のフィルター(現在の会社/ポジションでの勤続年数や言語などの詳細フィルターなど) | 40件以上のフィルター(現在の会社/ポジションでの勤続年数や言語などの詳細フィルターなど) |
人材管理機能 | なし | あり | あり | あり |
共有プロジェクトでの共同作業機能 | 不可 | 可(最大5ライセンス) | 可 | 可 |
ATSとの連携機能 | なし | なし | あり | あり |
レポート機能 | なし | InMail分析レポート・求人統計データレポート | InMail分析レポート・求人統計データレポート・Recruiter使用状況レポート・パイプライン統計データレポート・全契約プランのレポートとカスタムレポート | InMail分析レポート・求人統計データレポート・Recruiter使用状況レポート・パイプライン統計データレポート・全契約プランのレポートとカスタムレポート |
足跡 | つく | つかない | つかない | つかない |
無料プランとの違い
画像参照元:LinkedInラーニング
通常のLinkedInアカウントは無料で利用できますが、LinkedInリクルーターアカウントは有料です。
無料の個人利用は主に自己ブランディングやネットワーキング、情報収集が目的なのに対し、リクルーター利用は採用活動や企業ブランディング、求人広告運用など、企業向けの機能が強化されている点が特徴です。

LinkedInリクルーターを導入するメリット
LinkedInリクルーターには、豊富な人材プールとつながりを持てる、高い返信率が期待できるなどのメリットがあります。それぞれ解説していきます。
豊富な人材プールとつながりを持てる
LinkedInリクルーターでは、世界中の豊富な人材プールとつながりを持つことができます。
2016年に、LinkedInはMicrosoft社に買収されました。Microsoft社はさまざまな企業を買収してきましたが、LinkedIn買収時は過去最高額の262億ドル(約2兆7700億円)で買収しています。
このような出来事からもわかるように、LinkedInは新たなビジネスSNSとして注目を浴びていました。
そして現在、海外では名刺レスが進み、名刺交換をせずにLinkedInのプロフィールを交換する場面が増えています。
ユーザーは200か国以上11億人を超えています。日本でも徐々に浸透してきており、約400万人のユーザーがいるとされています。
あらゆる国の、あらゆる業界、職種の人材が登録しているLinkedInは、いわば人材の宝庫なのです。
LinkedInリクルーターで、気になった候補者がいる場合は、自社のアカウントにプールしておくことが可能です。
プールしておくことで、チームでシェアしたり適切なタイミングでアプローチしたりすることができます。
高い返信率が期待できる
LinkedInリクルーターでは、高い返信率が期待できるのもメリットの一つです。
前述したように、LinkedInリクルーターには高度な検索フィルター機能があります。
自社にマッチした人材を見つけられることや、SNSのため気軽に返信しやすいことが要因でしょう。
詳細な条件で候補者を検索できる
LinkedInリクルーターでは、詳細な条件で候補者を検索でき、自社の求めている候補者を見つけられます。
後述するブーリアン検索やフィルター機能を使いこなせば、よりマッチする人材を見つけられるでしょう。
InMail(スカウトメール)によって直接候補者にアプローチできる
自社の求めている人材を見つけられたら、InMail機能を使って直接候補者にアプローチできるのも、LinkedInリクルーターのメリットです。
InMailとはスカウトメールのことで、いわばLinkedInを使ったダイレクトリクルーティングができるのです。
LinkedInユーザーの特徴として、転職潜在層が多いことが挙げられます。そのため、長期に渡り連絡を取り続けることで、転職の意向を醸成する必要があります。InMailでは、その重要な連絡手段としての役割を担ってくれます。
また、InMailにはテンプレート機能もあるため、効率的にメッセージを送ることができます。
プロジェクト機能によりチームで共有できる
画像参照元:LinkedInラーニング
LinkedInリクルーターには、プロジェクト機能があります。プロジェクト機能とは、プロジェクトと呼ばれるグループを作成し、特定の候補者をプールできる機能です。さらに、プロジェクト内の各候補者に対して行ったアクティビティも追跡管理することができます。
このプロジェクト機能はチームとの共有が可能で、採用部署が複数ある場合など、担当者は自身が担当するプロジェクトを確認しやすくなります。
LinkedInリクルーター導入・活用までの流れ
ここからは、LinkedInリクルーター導入・活用までの流れを紹介します。
導入
Recruiter Corporateの場合
Recruiter Corporateを導入するには、問い合わせが必要です。
まずは、LinkedInのユーザー登録を行います。その後、自身のページ右上の「ビジネス向け」から、「LinkedInで採用」を選択します。
LinkedInタレントソリューションズのページに遷移しますので、「LinkedIn Recruiter」の「問い合わせ」を行いましょう。
その後、LinkedInのセールスチームより連絡が来ますので、ミーティングを行い、契約となります。
Recruiter Liteの場合
こちらにアクセスし、情報を入力します。
検索方法
LinkedInリクルーターには、主に2つの検索方法があります。それぞれ解説していきます。
フィルター検索
LinkedInリクルーターの特徴として、スキルや所属企業、業種、言語、社会人経験年数など、多くのフィルターをかけ検索できることが挙げられます。
Recruiter Corporateでは合計40種類以上、Recruiter Liteでは20以上のフィルターが存在します。
画像参照元:LinkedInラーニング
ただし、LinkedInでは性別、年齢、国籍でフィルターをかけることはできません。
年齢を絞りたい場合は、「卒業年」というフィルターがありますので、検索したい年齢の方が卒業した年を計算し、入力しましょう。
国籍は指定できませんが、言語習得レベルは選択できます。
日本語が必須な場合は、言語条件に日本語を選択し、言語レベルも最適なものを選択しましょう。
ブーリアン検索
ブーリアン検索とは、演算子とキーワードを組み合わせることで、より求めているものに近い検索結果を導く手法です。
ブーリアン検索では下記を使用します。
文字 | 概要 |
“” | 検索用語のかたまりを指定する。これをつけなければ、1文字1文字がばらばらの文字情報として認識され、うまく検索できない。 例:“プロダクトマネージャー” “Product Manager” |
AND | 「かつ」という意。「営業」かつ「to C」を検索したい場合は、下記のように打ち込む。 例:“営業” AND “to C”ANDを使えば使うほど、検索範囲を狭めることができる。 例:“営業” AND “to C” AND “経験年数5年以上” AND “化粧品” |
OR | 「または」という意。「マーケティング」または「広報」を検索したい場合は、下記のように打ち込む。 例:“マーケティング” OR “広報”ORを使えば使うほど、検索範囲を広げることができる。 例:“マーケティング” OR “広報” OR “PR” OR “戦略室” |
NOT | 除外したいキーワードを設定できる。 例:NOT “Recruiter” |
() | カッコ内のキーワード検索を先に実行する。カッコ内の言葉を先に検索し、ANDやORと共に使用することで、カッコ外のキーワードをあとから検索することができる。 例:“商社” AND (“マーケティング” OR “広報”) |
検索時のポイント
検索時には、いくつかのポイントが存在します。それぞれ解説していきます。
ベースとなるタレントプールを形成しておく
詳細な検索を行う前に、自社のベースとなるタレントプールを形成しておくことをおすすめします。
自社のベースとなるタレントプールとは、全社共通の採用基準を満たしていることです。
例えば、一定以上の学力のある人材を採用基準としている場合は、「学校」フィルターに学校名を入力します。
その検索条件を保存し、チームメンバーに共有することで、毎回一から自社の採用基準を検索する必要がなくなります。
保存した検索条件は、「検索履歴」→「保存済みの検索」から呼び出しが可能です。
画像参照元:LinkedInラーニング
そして、このベースとなるタレントプールに各部門などの条件をそれぞれ入力、保存しておけば、部門別のタレントプールが作れます。
ベースとなるタレントプールの作成は、候補者検索の効率化だけでなく、自社の採用基準が適切であるかの判断材料にもなります。
例えば、ベースとなる検索条件でピックアップされた候補者が少なすぎれば、採用基準やスカウト媒体を見直す必要があるでしょう。
また、候補者は出てくるものの、好待遇の企業などに勤務しており、採用が難しそうであれば労働条件を見直すなどの対策がとれます。
類義語も検索ワードに入れる
候補者は自身のプロフィール中で、自社が定めた求人要件票に記載のある言葉と全く同じ言葉を使っているとは限りません。
そこで検索ワードに入れたほうが良いのが、類義語です。下記に一例を掲載します。
キーワード | 類義語 |
SE | システムエンジニア アプリケーションエンジニア ソフトウェアエンジニア インフラエンジニア など |
オープン系システム開発経験 | Perl,Java,PHP,Basic,Visual など |
営業 | Sales Account Sales Field Sales など |
インサイドセールス | テレフォンアポインター(テレアポ) オンラインセールス SDR など |
類義語も「OR」を使って入れておくことで、より多くの候補者を見つけることができます。
自然言語を使用して検索する
自然言語とは、普段検索ワードとして使っている名詞や動詞をもとに作成したキーワードのことです。通常、過去形や現在進行形など、現在形以外を使用します。下記に一例を掲載します。
<自然言語の一例>
キーワード | 自然言語 |
sales | sold, selling |
development | developed, developing |
accountant, fainanse | budgeted, budgeting, forecasted, forecasting |
analyst | analyzed, analyzing |
自然言語を利用した検索例は下記です。
検索例
(“data analyst” OR “data analyzed” OR “data analyzing” OR “Web analyst” OR “web analyzed” OR “web analyzing”)
上記の検索例は、データを用いた分析を行う人材を連想させるキーワードです。
このように、自然言語を「OR」と組み合わせたり、近しいキーワードと組み合わせたりすることで、より多くの候補者をピックアップすることができます。
画像参照元:LinkedInラーニング
類似プロフィールに出てきた候補者を見る
「類似プロフィール」とは、候補者のプロフィールの横に出てくる新たな候補者のことです。
類似プロフィールには、現在閲覧している候補者に近しい条件を持った候補者が自動的に出てきます。
「類似するユーザーを表示」を押すと、どのような条件での表示結果なのかを確認することもできます。
そこからさらに、検索条件を削除したり追加したりすることで、検索の範囲を変更することもできるのです。
画像参照元:LinkedInラーニング
グループを活用して検索する
LinkedInには、多数の「グループ」と呼ばれるコミュニティがあります。共通の関心事を持った人材が所属しています。情報収集や交流を目的としており、ビジネスが生まれることもあるのです。
自社がアプローチしたい人材が所属しているであろうグループを探し、そこから候補者を探すことができます。
「詳細検索」→「採用と候補者アクティビティ」をクリック、「特定のグループに参加している人を検索」欄に検索したいグループ名を入力します。
画像参照元:LinkedInラーニング
この検索方法では、プロフィールに職種などを記載しておらず、ブーリアン検索では検索できない候補者を見つけることができます。
フィルターを応用して検索する
LinkedInリクルーターにはさまざまなフィルターが存在すると先述しましたが、このフィルターを応用して検索すると、候補者をより絞り込むことができます。フィルターを応用しての検索方法には、3つの種類があります。
一つ目は、自社の企業ページをフォローしている候補者をピックアップする方法です。「詳細検索」をクリックし、「会社フォロワー」の欄に自社名を打ち込みます。
画像参照元:LinkedInラーニング
自社ページをフォローしているということは、何らかの理由で自社に興味を持っているということを指します。そのため、通常のLinkedInリクルーターのメール返信率が15~20%と言われているのに対し、倍の30~40%になることが期待できると言われています。
二つ目は、つながりのレベルで候補者を絞り込む方法です。「つながりレベルで絞り込み」のフィルターをクリックすると、「1次コンタクト」「2次コンタクト」が出てきます。
画像参照元:LinkedInラーニング
1次コンタクトはすでにつながりがある人、2次コンタクトはすでにつながりがある人の知人を意味します。
2次コンタクトの候補者にスカウトメールを送る場合、共通の知人がいることで親和性が高まったり、話題が盛り上がったりする可能性が高いでしょう。また、2次コンタクトで良い候補者が見つけられれば、1次コンタクトでつながっている知人から声をかけてもらうことも可能です。
その結果、リファラル採用につながる可能性があります。
三つ目は、在籍企業で絞り込みを行う方法です。指定した会社に所属している/していた人材を検索することができます。除外検索もできるため、過去の自社社員や、取引先企業に所属している人材を検索結果に出ないようにもできるのも便利な機能でしょう。
「会社」フィルタに会社名を入力、在籍時期を選択し、検索したい場合はそのまま検索ボタンを押します。除外検索したい場合は、会社名にカーソルを合わせ、右側に出てくる✕印を押し、検索します。
画像参照元:LinkedInラーニング
InMail
InMailとは、いわゆるスカウトメールのことです。一括送信と個別送信ができ、テンプレートの登録が可能です。
InMailにも、送付時のポイントがいくつかありますので、順番に解説していきます。
企業ページを充実させておく
InMailを受け取った候補者は、必ず送信元の企業ページを閲覧します。
そのため、企業ページは充実させておく必要があります。どのような会社なのかが一目でわかるような文言を使用したり、社員が働いている様子がわかる投稿を多くしたりすると良いでしょう。
候補者の優先度別にアクションを変える
数多くいる候補者の中でも、自社の中で優先度は変わってきます。そのため、効率的にスカウトメールを送るために、優先度別にアクションを変えましょう。
一番優先度が高い場合は、個別メッセージを使い、テンプレートをカスタマイズしたメールを送ります。返信がない場合は、再度カスタマイズしたメールを作成し、10日~2週間後に再送しましょう。
優先度の高い候補者の特徴としては、プロフィールが充実しており自社の求める経験やスキルを有していると明確にわかる人です。
次に優先度が高いのは、プロフィールはあまり充実していないけれど、自社のターゲットに合致しそうな候補者です。
その場合は、個別送信にてカスタマイズしたメールを送り、返信がない場合は10日~2週間後に一括送信で再度連絡しましょう。
プロフィールは充実しているものの、自社のターゲットの合致度が低めの場合は、一括送信で連絡します。返信がない場合は、再度の連絡はしなくて良いでしょう。
長すぎず重すぎないメッセージにする
スマートフォンユーザーが多いことを考慮し、長い文章を送らないよう気をつけましょう。文章が長いと、最後まで読んでくれない可能性が高いからです。
1スクロールで見られると言われている、400~500字が適切な長さです。
また、LinkedInユーザーは転職潜在層が多いことも忘れてはいけません。いきなり求人への応募を促すメッセージを送ってしまうと、相手に重いと感じられてしまう可能性があります。
そのため、「まずはカジュアル面談から」などの内容を送ると良いでしょう。
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カスタマイズして送る
優先度の高い候補者に対しては、きちんと理由があって送っているとわかってもらえるよう、テンプレートをカスタマイズしましょう。
画像参照元:LinkedInラーニング
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事業内容などがすぐにわかるような簡潔な文章を送る
事情内容やオファーポジションの詳細をわかりやすく伝えるのも、InMailを送信する際のポイントです。
事業内容は何で業界内でどのようなポジションなのか、従業員数は何名程度なのか、オファーポジションは何か、どのようなことができるかなどを短い文章で完結に伝えるようにしましょう。
{firstName} さん
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テンプレートを利用する場合
画像参照元:LinkedInラーニング
採用活動の効率化のために、テンプレートを使用することは多いでしょう。しかし、テンプレートは相手にも全員に同じ文章を送っているとわかってしまうことが多いです。テンプレートの文章を受信すると、「なぜ自分に送ってきたのか」「作業的に送ってきており、あまり自分のことを見ていないのではないか」などと不信感を与えてしまいます。
そのため、一部は必ずカスタマイズするようにしましょう。
テンプレートでは、件名またはメッセージ本文に入力される変数を設定できます。変数は以下のとおりです。
- {firstName}{名}: 候補者のファーストネームの変数
- {lastName}{姓}: 候補者のラストネームの変数
- {fullName}{フルネーム}: 候補者のフルネームの変数
- {projectJobTitle}: プロジェクトの役職の変数 (求人掲載固有)
- {projectCompany}: 会社名の変数 (求人掲載固有)
- {projectLocation}: プロジェクトの場所の変数 (求人掲載固有)
- {jobPostLink}: 求人掲載のリンクの変数 (求人掲載固有)
LinkedInリクルーターアカウントの料金
LinkedInリクルーターアカウントには、複数の料金プランがあります。
本章では、「LinkedIn Recruiter Lite」と「LinkedIn Recruiter Corporate」について解説します。
LinkedIn Recruiter Lite
LinkedIn Recruiter Liteは、個人や小規模チーム向けのアカウントプランです。料金は1ライセンス月額170ドル、年間契約の場合、1,680ドルとなっています。2~5ライセンス取得する場合は1ライセンスにつき月額270ドル、年間2,670ドルです。
1ドル155円で日本円に換算すると、1ライセンスの場合は月額約26,350円、年間約264,000円。2~5ライセンス取得する場合は月額約41,850円、年間約413,850円です。
主な機能は下記です。
- 月30通のInMail(スカウトメール)送信
- 20以上の検索フィルターを使用した候補者検索
- InMail分析レポート
- 求人統計データレポート など
Recruiter Professional Services
LinkedIn Recruiter Corporateは、人材紹介企業限定のプランで、料金はセールスチームに問い合わせが必要です。
- 月100通のInMail送信
- 40以上の詳細な検索フィルター
- 全ユーザーのプロフィール閲覧
- チームでのコラボレーション機能
- 応募者追跡システム(ATS)との連携
- InMailメッセージ一括送信
- InMail分析レポート
- 求人統計データレポート
- Recruiter使用状況レポート
- パイプライン統計データレポート
- 全契約プランのレポートとカスタムレポート
- ATS連携 など
LinkedIn Recruiter Corporate
LinkedIn Recruiter Corporateは、法人向けのアカウントプランで、料金はセールスチームに問い合わせが必要です。
主な機能は下記です。
- 月150通のInMail送信
- 40以上の詳細な検索フィルター
- 全ユーザーのプロフィール閲覧
- チームでのコラボレーション機能
- 応募者追跡システム(ATS)との連携
- InMailメッセージ一括送信
- InMail分析レポート
- 求人統計データレポート
- Recruiter使用状況レポート
- パイプライン統計データレポート
- 全契約プランのレポートとカスタムレポート
- ATS連携 など
LinkedInリクルーターの導入時に注意すべきポイント
LinkedInリクルーター導入時には、いくつか注意すべきポイントがあります。それぞれ解説していきます。
採用ターゲットを明確にして運用する
LinkedInリクルーターのメリットとして、詳細な検索条件を設定できることを挙げました。そのため、採用ターゲットが明確でないと効果的な採用活動ができません。
職種はもちろん、実務経験の詳細や保有資格など、細かなターゲット像を明確にする必要があるのです。
ただし、LinkedInリクルーターでは年齢、性別、国籍の指定検索はできません。
これらの注意点を踏まえ、運用前にしっかり採用ターゲットを定めましょう。
定期的に情報を発信する
LinkedInリクルーターでは、定期的に情報を発信することも重要です。
企業ブランディングや採用ブランディングを行うことで、興味・関心を集めるためです。また、企業の雰囲気や社内制度などを発信することで、ミスマッチを減らすこともできます。
定期的に発信できる体制を整えてから、利用しましょう。
候補者の状況や転職意欲を考慮したアプローチを心がける
候補者の状況や転職意欲を考慮したアプローチを心がけることも、気をつけるべきポイントの一つです。
先述したように、LinkedInユーザーは転職潜在層が多いと言われています。すぐに転職したいわけではないユーザーが多いことを前提にアプローチをするといいでしょう。
例えば、スカウトメールを送信し返信がきたものに対し、急に履歴書や職務経歴書の提出、返信理由などを聞いてしまうと、候補者は身構えてしまいます。その結果、返信が返ってこなくなる可能性があります。
また、カジュアル面談や応募を無理強いすることも、不適切と言えるでしょう。
候補者の心象を悪くし、応募してもらう可能性がかなり低くなることはもちろん、SNSなどで拡散されればその後の採用活動に支障をきたしてしまいます。
LinkedInリクルーターの活用は「PRO SCOUT」にお任せ
700社以上の導入実績を持つPRO SCOUTでは、ダイレクトリクルーティングを用いてのご支援を中心に個社ごとにマッチした人材の採用代行を行っています。
戦略策定、KGI/KPI設定、スカウト文面・求人作成、スカウト配信、カジュアル面談、数値レポーティング、レクチャーまですべてお任せいただけます。
2024年12月9日、採用課題解決に向けた取り組みを強化施策の一つとして、株式会社VOLLECT(以下、弊社)は世界最大級のビジネス特化型SNS「LinkedIn(リンクトイン)」の公式パートナーに認定されました。
LinkedInのパートナーシップにより、戦略的な採用支援を強化し、企業の採用課題解決に貢献してまいります。
信頼できるLinkedInリクルーター運営は、ぜひPRO SCOUTにお任せください。
まとめ
今回は、LinkedInリクルーターとは何か、導入メリットや具体的な操作・活用方法を解説しました。
LinkedInは200か国以上、9億3000万人を超えるユーザーがおり、豊富な人材プールとつながりを持つことができます。
そのため、人材不足に悩まされている企業にとっては、絶好の採用の場です。
今回紹介したポイントなどを使って、ぜひ貴社もLinkedInリクルーターでの採用活動を行ってみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール

- SIerにて中途エンジニア採用を経験。また、リファラル採用支援サービスを提供する企業での従事経験もあり、リファラル採用領域の知見を持つ。