Wantedly運用で応募を増やすには?スカウト・求人・ストーリーに分けてポイントを解説

Wantedlyで理想の人材と出会うためには、ただ求人を出すだけでは不十分です。
候補者の目に留まり、興味を持ってもらい、最終的にエントリーしてもらうためには、スカウトメッセージの工夫、魅力的な求人票の作成、会社のリアルな姿を伝えるストーリー発信などをバランスよく運用する必要があります。

本記事では、Wantedlyでの応募を増やすために押さえておくべきポイントを、求人票、ストーリー、スカウト、数値分析、運用体制に分けて、分かりやすく解説します

「今の運用で十分だろうか?」「もっと候補者に届く工夫がしたい」そんな方は、ぜひ参考にしてください。

Wantedlyの特徴

画像参照元:公式サイト

若手中心のユーザー層

Wantedlyの登録ユーザーは、20〜30代が全体の約7割を占めています。そのため、新卒・第二新卒・若手の中途人材とのマッチングには非常に強い一方で、40代以上のハイクラス層をターゲットとした採用にはやや不向きな傾向があります。

マネジメント経験者や年収800万円以上を狙うようなポジションであれば、ビズリーチやdoda Xなどの媒体との併用を検討するのが望ましいでしょう。

Wantedlyは“ポテンシャル採用”や“カルチャーフィット重視”の場として位置付け、即戦力採用とは別の目的で設計・運用することが成功の鍵となります。

「想い」を伝える採用設計

Wantedlyでは、他媒体と異なり「給与」「福利厚生」「勤務条件」などの記載が原則NGとされています。この設計は、候補者が条件ではなく「共感」で応募することを意図したものです。

そのため、募集やスカウト、ストーリーを通して、「なぜこの会社で働くのか」「どんなビジョンを実現したいのか」「どんな仲間と挑戦できるのか」といった“Willの共有”が不可欠です。

採用広報ツールとしての価値

Wantedlyは採用媒体であると同時に、企業の「採用広報」を担う重要なチャネルでもあります。

ストーリー機能を活用すれば、単なる求人情報にとどまらず、社員インタビューや社内カルチャー、イベントレポートなどを通じて、自社の魅力を長期的に発信し続けることができます

GoogleやX(旧Twitter)などで「社名+Wantedly」で検索した際に、Wantedlyページが上位に表示されるケースも多く、会社の“顔”としての役割も果たしています。

新卒、中途、インターン、副業など多様な採用ニーズに対応

Wantedlyは中途採用だけでなく、新卒採用、長期インターン、副業・複業など、あらゆる雇用形態に対応した募集が可能です。

企業のフェーズやニーズに応じて使い分けられる柔軟性の高さも、Wantedlyならではの強みです。

ダイレクトリクルーティング機能(スカウト)あり

Wantedlyは、スカウト機能を活用することで、従来の“応募待ち型”から脱却し、こちらから会いたい人材にアプローチできます。

また、プロフィールにはスキルや経歴だけでなく、その人の価値観や志向性が反映されているため、「カルチャーマッチ重視」でのスカウトが可能です。

求人発見率を上げるWantedly運用方法

候補者との接点を生むには、まず“見つけてもらう”ことが重要な第一歩です。

こちらでは、求人記事の発見率を高め、より多くの採用ターゲットに募集情報を届けるための具体的な運用方法を紹介します。

新着求人の定期投稿で上位表示を狙う

Wantedlyでは、求人が「新着順」「おすすめ順」「人気順」で並び替えられますが、企業の知名度やエントリー実績が少ない段階では「新着順」で上位表示を狙うのが有効です

具体的には、週1〜2件のペースで新着求人を投稿し、定期的に情報を更新することが重要です。Wantedlyでは同じ募集でも、複製して再掲載することで「新着求人」として再度注目を集めることができます。

投稿から1週間で100PVに満たない募集は、ユーザーの関心を得られていないと判断し、早めに停止・差し替えるようにする、Slackのリマインダー機能を活用し、毎週決まった曜日に新着求人の投稿と効果の振り返りを行うなど、運用の工夫をしましょう。

応援機能で“人気”カテゴリを狙う

「応援」は、Wantedlyの求人ページをSNS(FacebookまたはX)でシェアすることで、閲覧数やエントリー数の増加につながる重要な機能です。

応援数が増えることで、「人気順」の並び替えでも上位表示されやすくなり、多くのユーザーの目に留まるチャンスが広がります

※「応援数が多ければ上位表示される」という単純な仕組みではなく、応援によるSNS拡散 → PV・エントリーの増加 → 人気スコア向上という流れで、最終的に上位表示される可能性が高まるという理解が正確です。

募集ページを公開したら、まずは採用担当者自身が応援することから始めましょう。
次に、該当部署のメンバーや経営陣にも協力を依頼することで、社内全体に採用への意識が広がりやすくなります。

Wantedlyで成果を出している企業の多くは、「応援」を通じて社内の採用意識を高め、自然とリファラル文化が根付き始めます。

Wantedlyの募集ページURLの末尾に「 /share/ 」を追加すると、クリックするだけで応援画面が開く専用ページが生成されますので、ぜひご活用ください。

▼例
募集ページURL:https://www.wantedly.com/projects/123456

応援用URL:https://www.wantedly.com/projects/123456/share/

オプションの広告を活用する

Wantedlyには、Facebook広告やトップページ広告などの有料オプションがあります。

これらを活用することで、PVやエントリー数の増加が見込めます。

1. トップページ広告オプション(Wantedly Visit PC版)

Wantedly VisitのPC版トップページ上部に、貴社の募集情報を掲載できるサービスです。露出を増やすことで、PV数・エントリー数・ブックマーク数の向上が期待できます。

課金形態:期間保証型(掲載期間に応じた固定料金)

ターゲティング:募集に紐づいた職種を登録しているユーザーに配信

2. アプリ内広告オプション(Wantedlyアプリ)

Wantedlyアプリの「さがす」タブ上部(ファーストビュー)に、ランダムで募集広告を表示。アプリ利用者への認知拡大とエントリー促進が可能です。

課金形態:期間保証型

ターゲティング:募集に紐づいた職種を登録しているユーザーに配信

3. Facebook広告オプション(Wantedly公式アカウントで配信)

WantedlyのFacebookアカウントを通じて、貴社の募集またはストーリーを広告配信。採用ターゲット層への認知獲得・興味喚起に効果的です。

課金形態:クリック課金型(CPC)

ターゲティング:職種、役職、業種、エリア、年齢、性別、興味関心などのセグメント指定が可能

4. X(旧Twitter)広告オプション(Wantedly公式アカウントで配信)

WantedlyのX(旧Twitter)公式アカウントで、貴社の募集またはストーリーを発信。短期間で広くターゲット層にアプローチできます。

課金形態:クリック課金型(CPC)

ターゲティング:職種、エリア、年齢、性別、興味関心でのセグメント指定が可能です。

Wantedly求人応募を促進するコンテンツ作成術

こちらでは、Wantedly上で「応募してみたい」と思ってもらうために欠かせないコンテンツ作成のコツをまとめました。

タイトル

Wantedlyでは、勤務条件に関する情報(雇用形態・勤務時間・待遇など)を前面に出すことは推奨されていません。

以下のようなキーワードが含まれると、表示が制限される可能性があります。

  • 勤務形態系:時短 / フルタイム / フレックス
  • 働く場所系:リモート / 在宅 / テレワーク / オンライン勤務 / 出勤なし
  • 副業系:副業 / かけもち / Wワーク
  • 勤務時間系:週◯日〜 / 週休◯日 / 土日祝休 / 週○時間勤務 / 扶養内
  • 待遇・制度系:転勤なし / 社員登用あり / 私服OK / 服装自由
  • 働き方系:残業なし / 直行直帰OK

つまり、条件ではなく「想い・共感」で惹きつける必要があるのです。

以下に、Wantedlyのタイトル例を紹介します。

  • 次世代の金融体験を一緒につくるUXデザイナー募集
  • 立ち上げ期の今だからこそ、裁量を持てるバックオフィス
  • SaaSプロダクトが好きなUIデザイナー、Wanted!
  • “誰もが挑戦できる社会”を実現したい。エンジニア募集
  • 顧客視点を第一に。小さな改善を積み重ねるCS募集
  • 0→1プロダクトの立ち上げに挑戦したいエンジニアWanted!
  • 学生インターン歓迎!“好き”を仕事に変える動画編集スタッフ
  • 情報が埋もれている世の中に、正解を届けるWebディレクター募集

アイキャッチ画像

Wantedlyでは、「まずは話を聞いてみたい」と思ってもらうために、職場の雰囲気や社員の人柄が伝わる写真の掲載が非常に重要です。

写真は企業の“第一印象”を左右する要素のひとつであり、候補者の興味関心を高め、応募行動へとつなげる力を持ちます。

フリー素材は避け、必ず自社らしい実写写真を選びましょう。

以下にポイントをお伝えします。

自然体の表情・シーンを意識する

社員の笑顔や雑談、打ち合わせ風景など、「働くリアルな日常」が感じられる写真を使用しましょう。

カメラ目線の集合写真だけでなく、作業中の横顔や会話の様子など、自然なスナップが効果的です。

チームの人柄・雰囲気が伝わる構図を選ぶ

職種や部署ごとのチーム感、協力し合う様子が見える構成がおすすめです。

対話やアイデア共有のシーンを写すことで、「この職場で一緒に働くイメージ」が湧きやすくなります。

服装は季節感がない清潔感のあるものを

季節感が強すぎる服装(厚手ニット・半袖短パンなど)や、企業ロゴ・キャラクターが大きく入った服は避けましょう。

また、TシャツやサンダルがOKな社風であっても、写真では“だらしなく見えないか”を意識してください。

写真の品質にも注意を

暗い写真やピンボケ、解像度の低い写真は印象を損ないます。

スマホでも自然光を活用すれば十分良質な写真は撮影可能です。

背景に映る不要なもの(飲食物、ゴミ箱など)にも注意を払いましょう。

良い写真は、言葉以上に職場の魅力を伝えるツールです。候補者が「ここで働いてみたい」と感じる一歩目として、写真の力を最大限に活かしましょう。

募集本文

長文は敬遠されがちなので、視覚的な区切りとして「◼︎」や「____」、箇条書きを活用しながら、読みやすさを担保しましょう。

社員の顔写真やインタビュー記事のリンクなども掲載することで、リアリティのある職場像を伝えることができます。

また、Wantedlyでは「カジュアル面談」文化があるため、「まずはラフにお話しませんか?」「顔出しなしOK」「30分のお電話でも大丈夫です」など、候補者が気軽に応募できるような文言を添えると、エントリー率が高まります。

特徴タグは当てはまるものを全て記載

Wantedlyでは、募集記事に「特徴タグ」できます。

「特徴タグ」は、Wantedlyユーザーが検索・閲覧時にフィルターとして利用しているため、設定することで発見されやすくなります。

当てはまるものは全て選択するようにしましょう。

メンバー紹介は4人枠を使い切る

匿名の求人情報だけでは、候補者は「どんな人と働くのか」が見えづらく、不安に感じやすいものです。

実際に働いている人の姿が見えると、求職者の不安を和らげ、応募意欲を高めます。

特にWantedlyは「人で選ばれる」傾向が強く、条件よりもチームとの相性を重視する求職者に響きやすいです。

実際に同じ職種・チームで働くことになる可能性の高い社員を紹介するようにしましょう。

Wantedlyストーリー作成のコツ

Wantedlyのストーリー機能は、求人票だけでは伝えきれない企業の魅力や社員のリアルな声を発信できる「ブログ機能」です。

採用広報の強化や、応募者の志望度向上に効果的なこの機能を最大限に活かすための運用コツをまとめます。

ストーリーの目的とターゲットを明確にする

ストーリーを書く前に、「誰に」「どんなイメージを持ってほしいか」「どの採用プロセス段階の候補者向けか」を明確にしましょう。目的が曖昧だと内容もぼやけてしまい、効果的な訴求ができません。

想定読者(ペルソナ)を具体的に設定します。年齢、職種、価値観、スキルなどを細かくイメージし、その人物が知りたい情報や感じるであろう疑問に応える内容にしましょう。

1記事1テーマで作成する

1つの記事に複数のテーマを盛り込むと、主旨がぼやけて途中離脱を招きやすくなります。
テーマは1つに絞り、複数伝えたい場合は記事を分けてシリーズ化しましょう

例えば以下のような切り口が有効です。

  • 社員インタビュー(入社理由、業務内容、やりがい)
  • 創業ストーリー(創業者の想い、事業立ち上げ背景)
  • 働く環境・カルチャー(社内制度、チームの雰囲気)
  • 採用にかける想い(人事・現場の考え)

読みやすさを意識して、写真や箇条書きを交えて視認性を高めることも重要です。

事前準備が成果を左右

Wantedlyストーリー作成時には、事前準備が重要です。

想定質問リストを事前に用意しておきましょう。

特に社員インタビューは、事前に質問リストを用意する必要があります。

<経営陣への質問例>

  • 個人として成し遂げたいこと・人生のミッション
  • 仕事のモチベーションや、働く上で大切にしている価値観
  • 創業時(または参画時)の背景と、立ち上げ時のエピソード
  • 経営者・創業者としてのやりがいと責任
  • 今注力している事業・取り組み、乗り越えてきた課題
  • 自社で活躍する人材の共通点(カルチャーフィット/行動特性)
  • 組織の雰囲気や、日々の意思決定スタイル
  • 趣味やリフレッシュの仕方など、パーソナルな一面
  • 今後の展望・事業ビジョン・実現したい未来
  • 候補者へのメッセージ(どんな仲間と働きたいか、など)

<一般社員インタビュー用質問例>

  • 入社前のキャリアと自社を選んだ理由
  • 現在の仕事内容と、業務の中で特に注力していること
  • やりがいや、成果を実感する瞬間
  • チームの雰囲気や、日々のコミュニケーションスタイル
  • 入社して感じたギャップ
  • 弊社の○○職に向いていると感じる人物像
  • 学生時代にやっておけばよかったと思うこと
  • 今後チャレンジしたいこと、目指したいキャリア
  • 読者へのメッセージ(どんな人と一緒に働きたいか など)

短期的な成果に一喜一憂しない

Wantedlyストーリーは、即効性のある採用施策ではなく、中長期的な採用ブランディングのための取り組みです

「公開したのにすぐ応募が来ない」「PVが思ったより伸びない」と焦る声もよく聞かれますが、ストーリーの目的は“今すぐ応募を生むこと”だけではありません。

むしろ、ストーリーの役割は次のような“未来の候補者”との接点をつくることにあります。

  • 「この会社、前に記事で見たことあるかも」という記憶の蓄積
  • 転職を本格的に考えたときに、「そういえばあの人の話が印象に残っている」と思い出してもらうきっかけ
  • 面接やスカウト返信前にストーリーを読んでもらうことで、志望度や理解度が高まる補助資料として機能

このように、採用成果につながる“伏線”を張るのがストーリーの本質です。

目先の反応に一喜一憂せず、長い目で“認知”と“共感”を育てる意識で、地道に発信を続けることが重要です。

Wantedlyの会社ページ作成のコツ

Wantedlyの会社ページは、求職者が会社に対して「共感」や「興味」を持つ第一歩となる、いわば“企業の顔”です。ただ会社情報を並べるだけではなく、「この会社で働いてみたい」と感じてもらうためには、言葉や写真、構成すべてにおいて戦略的に設計することが重要です。

ここでは、会社ページの各要素について、何を、どのように書くと効果的かを詳しく解説します。

「私たちについて」は会社の“世界観”を伝える重要セクション

「なにをやっているか」「なぜやっているか」「どうやっているか」という3つの問いに答えるかたちで、自社の事業・理念・文化を言語化します。

■ なにをやっているか
ここでは、事業内容や提供しているサービス・プロダクトについて説明します。売上や成長率、受賞歴などの「強み」や「実績」も積極的に記載することで、企業としての信頼性や将来性を感じてもらえます。

■ なぜやっているか
創業の背景や社会課題に対する問題意識、会社としてのビジョンやミッションなど、「この事業を通じて何を変えたいのか」を伝えましょう。ここに共感するかどうかが、候補者の応募の決め手になるケースも少なくありません。

■ どうやっているか
働き方や社内制度、メンバー構成、チーム文化など、「どんな人たちが、どんなスタイルで仕事に取り組んでいるか」を伝えます。事業や理念だけでなく、会社の“人と文化”に共感してもらうための大切な項目です。

会社ページの価値観欄を活用する

Wantedlyの会社ページには、「価値観」を最大6つまで選び、その内容を記載する欄があります。

「プロダクト愛」「みんなでランチ」「ワークアズライフ」「無駄なミーティングはしない」「どんどん昇進」「データドリブン」など内容は様々です。

その価値観が日々の業務にどう関係しているのかをエピソード交えて記載しましょう。形式的な記述ではなく、等身大の言葉が求職者の共感を生み出します。

メンバーページを整理する

候補者が最も気にするのは、「どんな人と働くのか?」です。

写真付きで、メンバーの名前・役職・プロフィールを掲載することで、人柄や社風が伝わりやすくなります

チーム単位での紹介も可能なので、部署別に雰囲気の違いを見せることもできます。

写真のテイストや背景を揃えることで、企業全体のブランディングにもつながります。

社員のプロフィールが未登録の場合は、Wantedlyアカウント作成を依頼し、プロフィール欄の記入を促しましょう。

Wantedlyスカウト運用の成功ポイント

Wantedlyのスカウトは、候補者への直接アプローチが可能な有力な手段です。ただし、従来の転職媒体と異なり、検索条件や候補者情報の仕様に独自の特徴があるため、正しい運用方法を理解しないと成果を出しづらい傾向があります。

条件を絞りすぎない

Wantedlyの登録者には、居住地や年齢の記載がない場合も多いため、スカウト検索時は条件を絞りすぎずに運用することが大切です。

基本は「職種」「転職意欲」「ログイン日」を中心に絞り込み、候補者のプロフィールを見ながら個別にピックアップしていきます。

アクティブな候補者を狙う

候補者検索では「意欲(転職、副業)」「ログイン日」「意欲の更新時期」などが設定できます。

まずは「ログイン1週間以内」「意欲:探している」「意欲の更新時期:1ヶ月以内」に絞ることで、アクティブ層に効率的にアプローチできます

求める人材が少ない場合には、条件を「1ヶ月以内にログイン」「いい仕事があれば」に緩めて対象を広げていきましょう。

フリーワード検索の活用

Wantedlyの職種のカテゴリは「エンジニアリング」「マーケティング・PR」「コーポレート系」などざっくりとしています。

そのため、Wantedlyではフリーワード検索の活用がカギになります

たとえばフロントエンドエンジニアを探す場合は、「React」「Vue.js」「TypeScript」「JavaScript」など具体的なスキルを入力することで精度の高い検索が可能になります。

必要に応じて、「大学名」「地域名」「ツール名(Slack、Figma)」などでも検索しましょう。

「新着スカウト」機能を活用

新着スカウトとは、直近30日以内に新規登録もしくはスカウト受信設定をONにしたユーザーを指します。(検索条件の右下にあります)

この層は他社からのアプローチが少なく、自社のスカウトが目立ちやすいため、返信率が高くなる傾向があります。毎日チェックし、早めのアプローチを意識しましょう。

「自社への興味」セグメントの活用

Wantedlyでは、自社の求人を閲覧した・ブックマークした・会社ページをフォローしたユーザーを検索できます。

すでに一定の関心を示している候補者のため、スカウト文に「○○をご覧いただきありがとうございます」と記載し、自然な文脈でアプローチすると返信率が高まります。

送信者のプロフィールを充実させる

会社ページだけでなく、送信者となる個人のプロフィール情報も返信率を左右する重要な要素です。

実際に、メンバーのプロフィールが充実していると、ユーザーにとって共感ポイントが増え、「この人と話してみたい」「このチームで働いてみたい」という気持ちにつながりやすくなります。

最低限、以下は設定してください。

  • 顔写真・名前・カバー画像・キャッチコピー/好きな言葉
  • 過去から現在の職歴

より充実させるために、以下も入力をおすすめします。

  • この先やってみたいこと
  • スキル・特徴
  • 学歴
  • SNS連携

スカウト文はスマホで読まれることを意識

スマートフォンからの閲覧が中心であるWantedlyでは、スカウト文は簡潔かつ視認性を意識して構成する必要があります。

  • 冒頭:なぜあなたに送っているか(パーソナライズ)
  • 中盤:業務内容や働き方の魅力
  • 結び:カジュアル面談のハードルを下げる文言

「画面オフでもOK」「合否なし」などの記述は返信率向上に有効です。文量はスクロール2〜3回分以内が理想です。

スカウト文面例①

こんにちは!株式会社〇〇の◯◯です。

Wantedlyでの〇〇〇〇〇〇〇〇拝見し、ぜひ一度お話してみたくご連絡いたしました。

弊社では現在、自社SaaSプロダクトの拡大フェーズに入り、PdM/開発リードとして新たな視点を持ち込んでいただける方を探しています。

まだ10名以下のプロダクトチームだからこそ、「なぜこの機能をつくるのか?」を全員で議論し、顧客と向き合う文化があります。単なる仕様管理にとどまらず、事業とプロダクトの両方を見ていただける方と一緒に挑戦していきたいと思っています。

形式ばった面談ではなく、まずはお互いの価値観をすり合わせる機会になれば嬉しいです。お時間の合う際に、ぜひ一度お話しできればと思います。

いきなり面接…ではなく、まずはカジュアルに30分ほどお話できれば嬉しいです。(画面オフOKです!)

もし少しでもご興味をお持ちいただけたら、ご返信いただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

スカウト文面例②

はじめまして!〇〇株式会社で採用を担当している○○です。

Wantedlyでのご経歴を拝見し、「人との関係構築」に強みをお持ちだと感じ、ご連絡しました。弊社では、未経験から営業職に挑戦される方が多く、前職の接客や教育経験が大きな強みになっています。

今回募集しているのは、成長中のSaaSプロダクトの法人営業ポジションです。トークスクリプト通りではなく、「お客様の課題に寄り添う提案力」を重視しています。

「いまの自分に営業なんて…」と思われる方もいるかもしれませんが、実際にキャリアチェンジしたメンバーも活躍中です。

まずはお互いのことを知るところから、気軽にお話しできれば嬉しいです!

合否はつかないカジュアル面談にご案内できればと考えております。

ご返信を心よりお待ちしております!

Wantedlyの数値分析と改善で成果を高める

Wantedlyの運用で成果を出すためには、募集やスカウトを出して終わりではなく、必ず数値を振り返って改善アクションを取り入れる必要があります。この章では、アナリティクスを活用した振り返りの方法と、改善の具体策を紹介します。

Wantedlyアナリティクスの基本操作

まず、Wantedlyの管理画面から「アナリティクス」へアクセスし、以下の手順で確認します。

  1. 募集ごとにクリックし、個別の数値をチェック
  2. 直近7日、14日、28日、3ヶ月など、期間を切り替えて推移を把握
  3. PV数・エントリー数を指標に、課題箇所を洗い出す

目安としては以下のような基準が参考になります

  • 募集公開から2週間で200PV未満:露出不足
  • PVがあるのにエントリーがない:内容・訴求に課題
  • エントリー率1%未満:タイトルや導線に改善余地

PVが少ないときの改善策

PV数が伸びない場合は、以下のような理由が考えられます。

  • タイトルが目を引かない
  • アイキャッチ画像が魅力的でない

対策としては

  • ペルソナごとに募集を複数パターン作成(例:営業職を「SaaS経験者向け」「未経験OK」などに分割)
  • タイトル・画像・本文構成を変更したA/Bテストを実施
  • SNSなど外部流入も加味し、応援投稿の数を増やす

エントリーが少ないときの改善策

PVは取れているのにエントリーがない場合、求職者が本文で離脱している可能性が高いです。

以下のような施策を検討しましょう。

  • 写真やストーリー記事へのリンクを追加して理解を深める
  • CTA(エントリーボタン周辺)に「まずは気軽に話しましょう」などの文言を加える
  • 社員紹介欄を必ず最大人数(4人)まで設定し、関連ストーリー記事も紐付ける

Wantedly運用における社内巻き込みと運用体制の構築

この章では、社内の巻き込み方や、実行体制の構築・運用におけるポイントを解説します。

属人化しない仕組みを構築する

限られた人員体制でもWantedly運用を安定的に続けるためには、「仕組み化」と「型化」が鍵となります。以下のような工夫を行うことで、属人性を排除しながら運用効率を高めることが可能です。

  • 募集やスカウト文面をテンプレート化し、使い回せるように整備
  • アイキャッチ画像を加工する際は、CanvaやGoogleスライドでデザインし、ブランド統一
  • 月1回の定例MTGでKPI共有・改善策を検討し、チームで学習
  • 運用マニュアルや手順書を整備し、担当者交代時の引き継ぎを円滑に

これにより、突然の異動や退職が発生しても運用が止まらない体制を維持できます。

社員全体を巻き込む応援文化の醸成

Wantedlyの効果を最大化するには、社員一人ひとりの協力が欠かせません。特に「応援」機能や「ストーリーのシェア」は、社内からの発信によって大きな波及効果を生み出します。

以下のような施策を通じて、自然と参加したくなる“応援文化”を社内に根づかせると良いでしょう。

  • 応援やシェアの回数をもとに月次ランキングを発表、上位者を社内で表彰
  • ストーリーに登場した社員が、自らのSNSで記事を紹介する文化を推進
  • ストーリーや募集記事の公開時には社内イントラやSlackで都度告知
  • 採用活動を「広報的活動の一環」として社員のキャリアにも好影響があると伝える

社員が採用活動に関わることを誇りに思えるような仕掛けを用意することで、主体的な協力を得やすくなります。

採用広報担当者との連携

Wantedly運用は「採用広報」の一翼を担う活動です。単なる募集掲載だけでなく、企業ブランドの強化、社内外への情報発信、カルチャーの可視化という広報的な側面も併せ持ちます。

そのため、広報チームと連携し、下記のような取り組みを並行して行うと効果的です。

  • Wantedlyストーリーを元に、noteや自社オウンドメディアへ再編集して展開
  • X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSと連携し、採用コンテンツとして発信
  • 社内報・IR・周年冊子など他メディアともトーン&マナーを統一

採用と広報が一体となって“語れる会社”を目指すことで、候補者だけでなく株主・顧客・将来の採用候補者など幅広いステークホルダーからの信頼獲得につながります。

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投稿者プロフィール

谷下 奈穂
谷下 奈穂
株式会社VOLLECTにて採用コンサルタントとして従事。大手広告代理店のDXコンサルタント職や、大手IT企業でのエンジニア採用など、多数の採用支援実績を持つ。