ChatGPTで採用スカウト文面作成や個別文章記載ができるのか検証!プロンプトも紹介

chatGPT scout

株式会社VOLLECTで採用コンサルタント兼マーケターをしている谷下です。

突然ですが、スカウト文面作りや候補者に合わせた個別文章の記載に困ったことはないでしょうか?
自社の魅力を文面でどう伝えようか、書きたいことはいっぱいあるけど、どうやって綺麗にまとめようか…などと考えていると、あっという間に時間が経ってしまうものです。

書きたいことを並べたら、あとはAIがスカウト文面を作ってくれたらどんなに嬉しいことか…

本記事では、今話題のChatGPTがスカウト文面作りに役立つのか調査します!指示の出し方など、ぜひ参考にしてください。

ChatGPTとは

what is chatGPT

ChatGPTは、アメリカのOpenAI社が生み出したAIチャットボットです。2023年1月、月間アクティブユーザーが世界で1億人に達したと言われており、急成長している注目のアプリケーションと言えるでしょう。

単純に質問に答えてくれるだけではなく、作曲や小説作りなど、クリエイティブなことにも対応しています。

早速、ChatGPTに「ChatGPTを子供向けに説明してください」と入力すると、下記のように返ってきました。

ChatGPTは、人工知能の一種です。例えば、「今日の天気は?」と聞いたら、「晴れです」といった答えが返ってきます。このように、人間のように文章を生成することができるのが、ChatGPTの大きな特徴です。

ちなみに、「子供向けに」と書かない場合、専門的な文章で返ってきました。しっかり質問の意図を汲み取って回答してくれていることがわかります。

ChatGPTに採用に関する質問をしてみた

まずは、弊社がダイレクトリクルーティング支援の会社なので、こんな質問をしてみました。

chatGPT

さすがChatGPT。ダイレクトリクルーティングについてしっかりと解説してくれました。一部違和感のある部分はあるものの、AIがここまでの文章を作ってくれるのは驚きです。

※弊社定義のダイレクトリクルーティングを解説している記事はこちら

お次は、少し抽象的な質問をしてみました。

chatGPT BIZREACH

なんと!5項目に分けてビズリーチの強みを教えてくれました。こちらも、同じニュアンスの項目があるなど完璧とは言えませんが、フワッとした質問に対してもそれなりの回答が得られることがわかりました。

ただ、このような数値データはまだ対応していないようです。今後に期待ですね。

job offer ratio chatGPT 

chatGPT 市場規模

ChatGPTが作るスカウト文面とは

それでは本題へ。今回は、弊社の「採用コンサルタント」を募集するスカウト文面を作ってもらいます。

まずは、スカウト文面に盛り込みたい内容をChatGPTに入力します。採用背景、仕事内容、VOLLECTの魅力、そしてカジュアル面談につなげたい旨を入れてみました。スカウト文面に盛り込みたいことを羅列しただけですが、果たしてスカウト文面らしく作ってくれるのでしょうか?

また、ここで入力したのは250文字程度なのですが、400文字で書いてとのオーダーに応えてくれるのでしょうか?

chatGPT スカウト

待つこと十秒程度、こんなスカウト文面が完成しました!!

chatGPT スカウト文面

…すごい!きちんとスカウト文面らしくなっています!そして、382文字なので400文字で書いてくださいという指示にも対応できています!

下記の文章は、一切指示文章に入れなかったので、特に驚きました。ChatGPTが「スカウト文面」をきちんと理解している証拠と言えるでしょう。

「採用コンサルタントとしてのキャリアアップを目指す方を探しています。もし、興味がある方がいらっしゃった場合は、まずはカジュアル面談にご参加いただき、詳しい仕事内容や会社の雰囲気などについてお話しさせていただきたいと思います。お気軽にご連絡ください。」

ちなみに、500文字にしたらどうなるのか試してみたところ、412文字で返ってきました。VOLLECTのHPなどを見て文章を増やしてくれるかな…と期待しましたが、まだ難しいようです。でも、こちらの文章の方が違和感がないですね。

chatGPT スカウト文面2

ChatGPTで候補者に合わせた文面カスタマイズをする方法

スカウト文面の中に、「あなたの◯◯のご経歴を拝見し…」というように、レジュメを読んだ上で個別文章を入れて送る企業も多いです。

しかし、個別文章を作るのに時間を取られてしまい、人事業務が圧迫されてしまうことも少なくありません。そこで、ChatGPTにお願いできないか検証しました。

まずは、ChatGPTに採用担当という役割を与え、スカウト文面のテンプレートを覚えさせます。

chatGPT recruit scout

そして、職歴と、個別文章の記載方法を指示します。「自然につながるように」と書くことで、違和感を軽減させられます。

chatGPT recruit scout

そして出来上がった個別文章がこちらです。

chatGPT recruit scout

素晴らしいです…!「そうした視点をお持ちの方が弊社には必要と考えています」などの言葉はもちろん職歴にないので、ChatGPTが採用担当になりきってくれたことがわかります。自然な流れで規定の文章にも繋げられていますね。

ヒトの手でここまでの長文を書くのは大変ですが、ChatGPTに頼れば一瞬で文面が完成するのです。

スカウト文面は個別カスタマイズをした方が返信率が上がるというデータもあり、時間がないからと一斉送信を利用している方、カスタマイズがレジュメのコピペになっている方はぜひ使ってみてくださいね。

個別カスタマイズのコツは下記記事をご覧ください。

スカウト文面の個別文章を書くプロンプト

今回使ったプロンプトを記します。ぜひ参考にしてくださいね。

1回目のプロンプト

株式会社◯◯の採用担当になりきってください。
採用にあたって、 良い人に対してスカウトメールを送ろうとしています。
まずは以下のテンプレートメッセージを記憶してください。
「この度は▲▲様の<現在お勤めされている企業様での>ご経験を拝見し、弊社の 【★★】 の仕事で、更なるご活躍をいただけると思い連絡させて頂きました。」

2回目のプロンプト

記憶したテンプレートメッセージの中の<現在お勤めされている企業様での>の箇所を、以下の経歴の人の経験や想定される思考性に沿って、 300文字以内の興味を引いてもらえるようなメッセージ文章に変え、 その後の文章へ自然につながるようにしてください。
〜以下、経歴記載〜

まとめ

chatGPT まとめ

スカウト文面に書きたいことをChatGPTに入力するだけで、簡単にスカウト文面を作ることができました。文章を作るのが苦手!個別カスタマイズを長文で書きたいけど時間がない!という方は、活用してみても良いかもしれません。

ただ、ChatGPTはターゲット像を理解してスカウト文面を作ってくれるわけではありません。実際、「20代に」とつけても若手向けの文面にはなりませんでした。また、WantedlyやYOUTRUSTなどのSNSチックなサービスの場合、ラフな内容で短めに作ることが推奨されますが、そのような媒体ごとの特徴を踏まえた文面も作ってくれません。

ChatGPTの文章を参考にしつつ、スカウトを送る相手がどんな文面なら返事をしたくなるかを考えて修正を加えるのがおすすめです。

こちらの記事も参考にしてくださいね。

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