採用支援とは?課題・ニーズ別にサービスや成功事例を解説

少子化により採用が難しくなっている近年。自社の採用ノウハウが足りなかったり、そもそも採用する人材を雇用できていなかったりすることで、採用支援を導入する企業が増えています。
そこで今回は、採用課題やニーズ別のサービスや成功事例を解説します。
「採用支援のサービスがありすぎてどれを選べばいいのかわからない」「自社の採用課題をダイレクトに解決するサービスを選びたい」とお悩みの採用担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
採用支援とは?
採用支援とは、企業の採用活動を外部企業がサポートするサービスです。
「採用支援」と一口に言ってもその種類やサポート範囲はさまざまです。採用戦略の立案から行うRPOから、採用活動に関連する事務作業をサポートする事務代行まで、サポート範囲で選択するサービスが異なってきます。
採用支援は年々注目されてきており、その市場規模も拡大しています。株式会社矢野経済研究所が行った調査によると、2021年度市場規模は、前年比15%増の628億円に達しました。
引用:採用アウトソーシング市場に関する調査を実施(2022年)
【課題・ニーズ別】採用支援の主な種類
ここからは、採用支援の主な種類を、採用課題とともに紹介します。自社の採用課題に合う適切なサービスを選ぶ参考としてみてくださいね。
人事のリソースが足りない|採用代行(RPO)
人事のリソースが足りない場合は、採用代行を利用しましょう。
採用代行とは、自社の採用活動の一部またはすべてを、第三者の企業に委託することです。
英語の「Recruitment Process Outsourcing」から頭文字をとって「RPO」と呼ばれることもあります。
採用代行(RPO)に依頼できる業務は、採用計画の立案から入社後のフォローアップまで多岐にわたります。
提供企業やプランによって異なりますが、主に下記のサービスを受けることが可能です。
サービス内容 | 詳細 |
採用計画立案 |
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母集団形成業務 |
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書類選考・適性検査スクリーニング |
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応募者対応 |
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面接 |
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内定通知とフォローアップ |
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入社後のフォローアップ |
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すべてを委託することもできますし、自社の課題やニーズに合った部分のみを委託することもできるので、自社によりフィットするほうを選ぶと良いでしょう。
関連記事:採用代行(RPO)のメリットとは?業務内容や相場について解説
プロのアドバイスが欲しい|採用コンサルティング
社内の採用に関するノウハウが乏しかったり、現在の採用活動がなかなかうまくいっていなかったりする場合は、プロのアドバイスをもらえる採用コンサルティングに支援を依頼すると良いでしょう。
採用コンサルティングとは、企業の採用に関する課題や原因を分析し、解決策を提案するサービスのことです。
採用戦略の立案から、母集団形成、選考プロセスの設計、内定者フォローまで、企業が抱える採用課題やニーズに合わせて、企業の採用を支援します。
下記のように採用代行(RPO)と似た項目を支援しますが、大きな違いがあります。それは、「手を動かして業務を代行してくれるか」という点です。採用代行(RPO)では、実行まで担ってくれますが、採用コンサルティングはあくまでも助言にとどまります。つまり、採用コンサルティングから助言を受けた後、実行するのは自社なのです。
サービス内容 | 詳細 |
採用計画立案 |
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母集団形成業務 |
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面接 |
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内定通知とフォローアップ |
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入社後のフォローアップ |
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人手は足りているけれど採用戦略を根本から見直したい、自社のリソースでの採用を強化しつつノウハウを内製化したい、新たに新卒・中途採用や海外での採用に挑戦する転換期に活用したい場合などに向いているでしょう。
関連記事:新卒採用コンサルが注目される理由とは?14社を徹底比較!
候補者を紹介して欲しい|人材紹介サービス
人材紹介サービスも、採用支援のうちの一つです。専門性の高いスキルを持つ人材や、求人媒体で応募がこない人材を紹介してもらえる可能性があります。
また、エージェントが代わりに企業説明を行ってくれたり、自社で人材を探したりする必要がないので、工数削減も期待できるでしょう。
スタートアップや地方拠点など知名度がまだ低い企業や採用競合が多い業界、グローバル企業などに向いている採用支援サービスです。
応募を集めたい|求人媒体
「とにかく応募を集めたい」と思っている企業は、求人媒体が向いているでしょう。手軽に利用でき、多くの人材が登録しているので、母集団を集めるのに役立ちます。また、求人媒体は求職者の反応をデータ化して管理できるため、客観的な数値に基づいてPDCAを回して採用活動を改善できる点もメリットです。
求人媒体には、各サービスごとに得意分野があります。新卒・中途・アルバイトいずれかの分野に特化しているもの、エンジニアや看護師、保育士などの特定の職種に特化しているものなどです。自社のニーズに合ったものを選定しましょう。
年間で一定数~大量採用を行っている企業、知名度があり応募が集まりやすいとされる企業、スキル条件が比較的シンプルな職種に向いています。
細々した業務だけを外注したい|事務代行
採用事務代行は、面接日程調整、応募者管理、メール送信、入社書類の回収などの事務的な作業に特化したアウトソーシングです。採用戦略や採用判断などのコア業務はあくまで企業が担います。
RPOと似ていますが、RPOは、求人作成から候補者集客、スクリーニング、面接実施、内定・入社支援まで、採用活動全体または大部分を外部パートナーに委託する形です。採用成功に対する責任を持つことも多く、「外部の採用部門」として戦略面から伴走します。
採用支援を導入するメリット
採用支援の導入は、自社の強み・課題を客観的に把握できる、採用の歩留まりが改善できるなどのメリットがあります。それぞれ解説していきます。
採用担当の負担を軽減できる
採用戦略の立案から入社後のフォローまで、採用担当者には行うべき仕事が多くあります。その中の一部を外部に委託することで、負担が軽減できるでしょう。
採用業務には、下記のようにノンコア業務とコア業務と呼ばれるものがあります。
ノンコア業務:企業の競争優位性や採用成功の意思決定に直接は関与しないが、円滑な採用活動を支える業務。
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コア業務:企業の人材戦略に直結し、成果や組織成長に大きく関与する業務。単なる事務処理や作業ではなく、意思決定や戦略立案に関わる領域です。
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ノンコア業務は候補者へのメール返信や面接日時の設定など、事務作業かつルーティンワーク的なものが多いです。一方、コア業務は採用活動において根幹となる業務で、専門的な判断が必要になります。
ノンコア業務を外部委託すれば、工数削減ができコア業務に多くの時間を割くことができます。一方で、自社にノウハウが乏しい場合は、コア業務を外部委託することでノウハウの不足を補い、心理的負担を軽減することも可能です。
自社の課題に合った範囲を採用支援に任せるとそれぞれの業務に集中でき、結果的に候補者対応が良くなり、選考離脱や内定辞退を防ぐことにもつながります。
自社の強み・課題を客観的に把握できる
第三者からの支援を受けることで、自社の強みや課題を客観的に把握できるのも、採用支援を導入するメリットです。
今まで気づかなかった強みをSNSで発信するなど採用ブランディングに活用できます。また、フレッシュな視点で課題を見つけることで、新たな突破口が見つかる可能性もあります。とくに課題に関しては、他社の成功事例を聞けるという第三者サービスならではのサポートも受けられるでしょう。
採用の歩留まり改善ができる
採用支援を受ければ、PDCAをプロと一緒に回していくことで、採用の歩留まり改善が期待できます。
例えば、採用計画から支援に入ってもらうことで採用要件を正しく・詳細に定義すれば、ミスマッチ応募が減り、母集団の質向上が期待できるでしょう。
また、スカウト業務や候補者とのやり取りを委託すれば、的確なターゲットにテンポの良いやり取りができ、面接設定率が上がる可能性があります。
立てた計画に対し都度振り返りを行い、採用のプロ視点からの改善を行うことで、採用活動の質が高まり、歩留まりを改善できるのです。
母集団形成ができる
母集団形成で苦戦している企業は多くあります。
株式会社マイナビが、新卒採用を行っている企業向けに採用充足率についての調査を行った結果が下記です。
引用:24卒採用の課題は7割が「エントリー数の不足」、母集団形成が困難に。求職者へのアピールとして「初任給引き上げ」を行う企業も
とくに2024年卒は採用充足率「5割以上」と答えた企業が39.5%と、近年では最も低い数値になっています。この数値は、新型コロナの影響が大きかった2021年卒の40.9%をも下回っているのです。
同調査でさらに、「採用活動における現時点(2023年6月時点)での問題点」を尋ねると、「母集団(エントリー数)の不足」(70%)が最も多いことがわかりました。
引用:24卒採用の課題は7割が「エントリー数の不足」、母集団形成が困難に。求職者へのアピールとして「初任給引き上げ」を行う企業も
このように、母集団形成は企業が直面する喫緊の課題です。採用支援を導入すれば、多くの企業が抱える母集団形成問題を解消できる可能性があります。
登録者の多い求人媒体などを活用すれば、時間をかけずに多くの候補者に自社を認識してもらうことができます。また、自社の求める人材ターゲットを絞り、ダイレクトリクルーティングなどで声をかければ、自社に興味や関心を持ってくれそうな人材のみが集まり、良質な母集団形成ができるでしょう。
採用支援を検討すべき企業
ここからは、採用支援の導入を検討すべき企業の特徴を紹介します。一つでも当てはまる特徴があれば、採用支援導入を検討してみてはいかがでしょうか?
社内に採用ノウハウがない
社内に採用ノウハウがない場合は、採用のプロである採用支援に頼ることをおすすめします。
「採用ノウハウがない」とは、具体的に下記のような状態を指します。
領域 | ノウハウ不足ポイント | ノウハウ不足により起こりうること |
戦略立案 | 戦略の立て方がわからないために、下記が発生
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「とりあえず人が欲しい」レベルで求人を出すが、ミスマッチ応募が多い |
求人票作成・広報活動 |
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応募数が集まらず、“待ち”採用に偏る |
母集団形成 | 媒体・エージェント・ダイレクト採用などの使い分けを知らない | 職種難易度に関係なく同じ媒体を使い続け、費用対効果が低下する |
選考フロー・運用 |
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データ・指標管理 |
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「なんとなく採れた/採れない」の振り返りで改善策が出ない |
候補者体験 |
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面接設定率や内定承諾率が低く、辞退理由が蓄積されない |
法務・契約知識 | 労基法・個人情報保護法・公正採用指針などを把握していない | 違法質問・差別表現の求人票が指摘され、罰則リスクが高い |
オンボーディング・定着 | 入社後フォロー施策がなく現場丸投げ | 早期離職者が多く、「採っても辞める」の悪循環が起こる |
このように、「採用ノウハウがない」といってもその種類はさまざまで、起こりうる事象も広範囲に及びます。
関連記事:採用CXを強化するメリットや向上させるためのポイントを詳しく解説
採用に割けるリソースが足りない
株式会社マイナビの調査によると、採用担当部門の人手不足問題について聞いたところ、70.5%の企業がマンパワー不足を感じていると回答しています。
引用:売り手市場×人手不足で逼迫する採用担当者たち―新卒採用担当者のマンパワー不足を考える
また、採用業務以外の業務と兼任している割合は77.5%と、多くの採用担当者が採用以外の業務もしていることが見て取れます。
引用:売り手市場×人手不足で逼迫する採用担当者たち―新卒採用担当者のマンパワー不足を考える
このように、中小企業の場合、採用担当者は社員育成や労務関係業務など他の業務と兼任していることが多く、採用に割けるリソースが限られています。
そのため、現代の採用活動で重要な、候補者への連絡をスピーディに行ったり十分な内定者フォローを行ったりすることが困難です。その結果、選考辞退や内定辞退が起こってしまいます。また、なんとか採用ができたとしても、なぜうまくいったのか、どこに課題があるのかなどが分析できず、次の採用活動を改善することができません。
現状の採用活動を成功させることはもちろんですが、自社の将来を考えても、リソースが不足している場合は採用支援導入を検討すべきでしょう。
応募が集まらない
応募がなかなか集まらず、質の高い選考ができない場合にも、採用支援の導入を検討すると良いでしょう。
今行っている採用活動を分析し、課題を抽出してくれるからです。採用手法・採用媒体選定の見直しや、採用ブランディングの強化など、課題に合った解決策を提案してくれます。
採用支援サービスは結果が求められるので、提案された施策を実行すれば、必ず振り返りが行われます。成果が出ていなければ更なる課題の追求を行い、また別の施策を提案してくれるでしょう。
選考辞退・内定辞退が多い
選考辞退や内定辞退が多く悩んでいる企業も、採用支援導入を検討しましょう。
採用支援サービスが選考辞退や内定辞退を減らせるのは、下記のような施策・効果があるからです。
施策 | 具体策 | 効果 |
連絡のスピードアップ | 迅速に対応できる体制が整っていたり、システム化されているため、24時間以内の日程調整メール自動送信や、土日もLINE即返信が可能 | 「連絡が来ないので他社の選考に進む」などの選考辞退を防止 |
候補者体験の一元設計 | 説明会・面接・オファー面談まで、採用支援サービスの同じチームが伴走する | 企業メッセージがブレず、安心感や信頼感が向上し、選考・内定辞退率が下がる |
面接官の質の平準化 | 面接手法の研修や、評価シートを共有する | 不公平感や、各面接ステップで同じ質問をされるなど候補者が受けるストレスを減らし、選考途中の辞退を減らす |
入社前オンボーディング | 内定者Slackの作成やOBOG座談会・親への説明会(オヤカク)を企画・実施する | 不安要素を事前解消し、内定辞退率を下げる |
おすすめ採用支援サービスを種類ごとに紹介
本章では、おすすめの採用支援サービスを種類ごとに紹介します。ぜひ自社の課題に合ったサービスを選ぶ参考にしてくださいね。
採用代行(RPO)3選
PRO SCOUT
PRO SCOUTは、株式会社VOLLECTが提供するダイレクトリクルーティングに特化したサービスです。
サービスの特徴
- ソニー、博報堂などの超大手企業から中小老舗、ベンチャー企業まで800社社以上の実績を誇り、幅広い業界、職種への対応が可能
- ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどのほか、ITエンジニア採用に特化したレバテックダイレクトやGreenなど幅広いスカウト媒体を対応可能
- スカウト文面/求人票作成、カスタマイズ付きスカウト送付、日程調整、レポーティング、改善提案、カジュアル面談や返信率UPのレクチャーまで丸ごと依頼可能
- 代表である中島 大志は「ダイレクトリクルーティングの教科書」の出版、日経トレンディへの寄稿、数々のセミナーへの登壇など、ダイレクトリクルーティングに対する深い知見を持つ
業務範囲
- 募集要項作成
- スカウト文面作成
- スカウト配信
- カジュアル面談
- 日程調整
料金
- 複数プランをご用意
- 新卒と中途で料金が異なるので注意
マイナビ
求人広告や人材紹介サービスを提供する株式会社マイナビでは、採用アウトソーシングサービス(RPO)も提供しています。
サービスの特徴
- 新卒・中途・アルバイト・派遣など、多様な採用市場に精通しており、各市場に適した採用手法の提案が可能
- 総合人材サービス企業として全国で多数の大型案件の実績
- 採用支援経験豊富な専任のオペレーションチームが業務をサポート
業務範囲
- 採用戦略・計画立案
- 人材要件定義
- 採用ブランディング
- 採用プロセス設計
- 求人媒体・紹介会社の選定
料金
非公開
パーソルキャリア
dodaや人材紹介サービスを展開するパーソルキャリアも、RPOサービスを提供しています。
サービスの特徴
- 「doda」で長年培った知見を生かし効率的な採用活動を代行
- パーソルグループのサービスに限らず、世の中のサービスを広く・公平に検討し、貴社採用にマッチする手法の選定を支援
- 採用の全工程をカバーする「総合型RPO」
業務範囲
- 応募受付、日程調整、運用設計
- チャネル管理、合否連絡
- 書類送付・回収
料金
非公開
採用コンサルティング3選
株式会社ネオキャリア
株式会社ネオキャリアは、人材関連事業を展開する企業で、ほかにも広告プロモーションやソリューション開発を提供しています。
サービスの特徴
- パッケージ化された内容ではなく、各企業にあわせたオリジナル企画を開発
- 10,000社を超える企業の支援実績
業務範囲
- 採用ゴール設計
- 選考フロー設計
- 魅力訴求分析
- 会社説明会・インターンシップ設計
- 面接官マニュアル設計・面接官トレーニング
- リクルーター制度設計・リクルータートレーニング
- 内定者フォロー設計
- 内定者研修企画 など
料金
非公開
株式会社カケハシソリューションズ
株式会社カケハシソリューションズは、採用コンサルティングだけでなく、研修・教育支援や転職者のマッチング事業も提供する企業です。
サービスの特徴
- 新卒・中途採用支援のほか、外国人採用支援サービスを展開している
- 広告賞受賞実績を持つクリエイター陣が多数在籍するため、採用サイト、入社案内、合説装飾、採用動画などの制作を行ってくれる
業務範囲
- 採用計画の立案
- スカウト型採用企画
- インターンシップ企画・運用代行
- 採用業務アウトソーシング
- オンラインリクルーター研修
- 広告など採用ツールの制作
- 各種研修支援 など
料金
新卒(一例)
ターゲット・コンセプト策定・採用スケジュール・ストーリー企画 1,200,000円(税抜)
採用キックオフ企画(1回) 300,000円(税抜)
説明会設計 700,000円(税抜)
選考設計 700,000円(税抜)
中途
330,000円(税込)/ 月 ~
※契約期間:最低6ヶ月間~
※支援内容や期間によって料金変動あり。詳細は問合わせ要。
株式会社キャリアマート
株式会社キャリアマートは、新卒・中途採用それぞれを支援してくれる企業です。
サービスの特徴
- 年間支援900社以上
- 最新データを分析し、求人動向に合わせた提案を行う
業務範囲
- ターゲット設定
- 採用戦略立案
- 競合他社分析
- 選考フロー策定
- 運用サポート
- 活動の振り返り
料金
非公開
人材紹介サービス3選
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが提供する人材紹介サービスです。
サービスの特徴
- 年間決定約8万名の実績あり
- 全業種、全職種に対応
- 年間登録者数 約143万3000名
- 無料のスカウトサービスが利用可能
Geekly(ギークリー)
Geekly(ギークリー)は、株式会社Geeklyが展開するIT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介サービスです。
サービスの特徴
- IT採用で10年以上のノウハウを持つ
- 月間8,900名を超えるIT人材の登録者数
- 登録者の95.9%が即戦力人材
- 各業界の知識や採用ノウハウを蓄積したプロのアドバイザーが在籍
dodaエージェントサービス
dodaエージェントサービスは、パーソルキャリア株式会社が提供する人材紹介サービスです。
サービスの特徴
- 業界トップクラスの規模
- 29歳以下の若手人材の登録が46.4%を占める
- 業界・職種ごとの専任担当制のため、高品質マッチングが可能
求人媒体3選
エン転職
エン転職は、エン・ジャパン株式会社が提供する中途採用向け求人媒体です。
サービスの特徴
- 登録者数1,100万人
- 登録者の66.1%が35歳以下
- オプションによりスカウトメールの送信が可能
- 面接率を高めるためのドタキャン防止機能あり
料金
掲載課金型:24万円~
※エリアにより異なる
女の転職type
女の転職typeは、株式会社キャリアデザインセンターが提供する女性の採用に特化した転職サイトです。
サービスの特徴
- 登録者の約70%が定年まで、または長期勤務を希望
- 登録者数は224万人
- 1つのプランで2原稿掲載可能。他職種、勤務地、経験などによる同時募集が行いやすい
料金
掲載課金型:25万円~
※4週間・2職種
Re就活
Re就活は、20代の若手社会人、第二新卒、既卒に特化した転職サイトです。
サービスの特徴
- 「20代が選ぶ20代向け転職サイト」で6年連続No.1
- 会員数260万人
- 20代登録比率 93.3%
- 掲載順位は掲載プランに関係なく「新着表示」「準新着表示」「新着以外」の順で表示
料金
掲載課金型:38万円~
※勤務地による
事務代行3選
まるごと労務
まるごと労務は、マルゴト株式会社が提供する人事労務業務を幅広く依頼できるサービスです。
サービスの特徴
- 1ヶ月単位で契約可能
- Pマークを取得
- 労務経験者で構成されたチームをアサインしてくれる
- マニュアル作成、フロー整備でノウハウが残せる
業務範囲
- 入社手続き
- 社会保険手続
- 契約書類作成/管理
- 身上変更登録/管理
- 部署異動/辞令作成
- 組織図作成/更新
- マイナンバー管理
- 休職者管理
- 退職手続き など
Chatwork労務アシスタント
Chatwork労務アシスタントは、チャットツールである「Chatwork」を提供する株式会社kubellパートナーが展開する労務サポートサービスです。
サービスの特徴
- 給与計算、勤怠管理、入退社手続きなど、労務に関する幅広い業務を、従業員とのコミュニケーション含めて代行
- チケット制により、契約時間内で複数の業務を自由に組み合わせて依頼可能。余った時間は翌月に繰り越しが可能
- SaaSなどのテクノロジーを活用した業務改善提案も可能
業務範囲
- 従業員問合せ対応
- 入社手続き
- 退社手続き
- 休職/復職手続き
- 労務管理フロー
- 改善サポート など
freee人事労務アウトソース
freee人事労務アウトソースは、会計クラウド「freee」を提供するフリー株式会社が展開する労務サポートサービスです。
サービスの特徴
- タスク進捗をリアルタイムで確認できる
- 自社ソフト「freee人事労務」を提供しており、freee人事労務上にアウトソースした情報が蓄積され、企業の成長フェーズに合わせて外注から内製へとスムーズに切り替えることが可能
業務範囲
- 入退社手続
- 給与・賞与計算
- 年末調整
- 従業員対応 など
採用支援サービスの導入事例
株式会社アドウェイズ
株式会社アドウェイズは、採用支援サービス「PRO SCOUT」の導入により、長年採用に苦戦していた高難易度ポジションの人材確保に成功しました。
同社はこれまで主にエージェントを活用した採用活動を行っていましたが、より自社にフィットした人材を獲得するため、2023年にダイレクトリクルーティング専門チームを立ち上げ、自社での採用力強化に乗り出しました。
特にエンジニア採用においては、スカウト媒体の特性を活かした適切な運用や、ポジションごとに効果的なアドバイスが大きな成果につながりました。導入後の運用では、担当者との週次ミーティングで高速PDCAを実施するなど、まるで即戦力人材が社内に加わったような密なコミュニケーション体制が構築されました。
成功の要因としては、候補者との距離の近さを活かした手厚いフォローが挙げられます。一次面接後には候補者に直接連絡を取り、懸念点の解消に努めるほか、カジュアル面談の内容を丁寧にフィードバックすることで、選考移行時の離脱を防ぐ工夫がなされています。また、こうした丁寧な対応により、入社後のギャップも軽減され、オンボーディングがスムーズに進んでいます。
株式会社ハートビーツ
株式会社ハートビーツは、採用支援サービス「PRO SCOUT」を導入し、約3ヶ月で2名のエンジニア採用に成功しました。エンジニア採用では候補者の9割がダイレクトリクルーティング経由であり、ForkwellやLAPRASなどの媒体と親和性の高い施策として注力しています。
導入の背景には、採用人数の増加による社内リソースの逼迫と、スカウト運用の専門性が求められる状況がありました。複数社を比較検討した結果、「一緒に採用を進めたいと思えるパートナー」として、PRO SCOUTを選定。高い要件理解力、手離れの良さ、Slack中心の円滑なコミュニケーション体制が評価されました。
採用成功のポイントとしては、スピード感ある対応、代表による初回面談、選考ごとの丁寧なフィードバック、候補者の不安払拭など、候補者ファーストな取り組みを徹底していることが挙げられます。
今後は、採用広報を強化し、自己応募が採用の主軸となる体制を目指すとともに、PRO SCOUTと連携した採用活動のPDCAを継続していく方針です。
採用支援サービスを選ぶポイント
本章では、採用支援サービスを選ぶ際のポイントを解説します。
自社の採用課題に合っているか
一番のポイントは、自社の採用課題に合ったサービスかどうかです。
例えば、採用活動を行う人手が足りないにも関わらず、採用コンサルティングサービスを選んでしまうと、タスクが膨らむ一方です。
人手が足りないのであれば採用代行サービス(RPO)、人手は足りているけれど採用ノウハウがない場合は採用コンサルティングサービス、コストはかかって良いので即戦力人材を採用したいなら人材紹介など、課題にマッチしたサービスを選びましょう。
料金体系
料金体系も、チェックすべきポイントの一つです。
採用活動にかけられる予算を決めておき、予算内に収まるサービスを選択しましょう。
複数の採用支援サービスを比較する際は、サービスごとの費用対効果を分析することが重要です。
ちなみに、採用支援サービスの中でも、採用コンサルティングは費用が高額になります。サービスや期間にもよりますが、採用フロー設計やターゲット設定で30万円~、採用ブランディングの場合は100万円以上かかることもあるようです。
レポート頻度や定例ミーティングの有無
採用支援サービスを導入したからといって、丸投げするのではなく、定期的にコミュニケーションをとることが重要です。
例えば、採用代行(RPO)の場合、どのようなターゲットをスカウトしているかなどを共有してもらうことで、自社とのずれを防ぐことができます。
定期的なコミュニケーションやレポートは、自社内の採用ノウハウの蓄積にも役立ちます。将来的には自社で行えるようになることが、コスト的にも企業の採用力の観点からも求められるでしょう。
以上の理由から、レポート頻度や定例ミーティングがあるかどうかは必ずチェックすることをおすすめします。
支援実績・導入企業の信頼性
支援実績や導入企業の信頼性も、考慮すべきポイントの一つです。
例えば、HPなどではもっともなことを謳っておきながら、実績がなければ、結果を出してくれるかどうか怪しいでしょう。実際に利用したことがある会社の口コミや、自社と同じ業界でどの程度の企業が導入しているかなどの情報は、比較検討する際に参考になります。
また、採用活動では非常にセンシティブな情報を扱うため、プライバシーマークや情報セキュリティマネジメントを取得している企業を選びましょう。
採用支援を活用した成功事例
弊社で記入しますので不要です!
採用支援を活用するときの注意点
採用支援サービスを活用する場合は、丸投げでは成功しないことを知っておくことやKPIを明確にするなどの注意が必要です。
丸投げでは成功しない
採用支援サービスを導入したからといって、業務を丸投げにしてしまっては、その採用活動は成功しません。ターゲットに関する目線合わせができない、自社のカルチャーが伝わらないなどの問題が起こり、ミスマッチが起こる可能性があるからです。
また、丸投げだと採用ノウハウが自社に蓄積されず、採用支援サービスがなければ採用活動ができなくなるという依存状態に陥ってしまいます。
自社の採用力を強化したり採用コストを削減したりするために、いずれは自社のみで採用できるようになるのが望ましいでしょう。
例えば、母集団形成は外部、最終面接とオファー設計は自社が担当するなどの「残す工程」と「出す工程」を線引きしたり、情報を共有してもらう場を定期的に設け、運用マニュアルやスカウトテンプレ集の作成、チャネル効果データの記録を行ったりして丸投げを防ぐことをおすすめします。
成果指標(KPI)を明確にする
成果指標(KPI)の明確化も、注意すべきポイントです。
KPIを明確にしていないと、「応募は集まったけれど質が低い」「量は足りるけれどコストがかかりすぎている」など成果イメージが食い違う可能性があります。
採用活動で押さえておきたい代表的なKPIは下記です。
フェーズ | KPI例 | 目的 |
母集団形成 | 応募数/クリック→応募率/スカウト返信率 | 広告・スカウトの費用対効果の把握 |
選考 | 面接設定率/面接実施率/平均面接日数 | スピードと質を可視化 |
決定・入社 | 内定承諾率/内定辞退理由別割合 | 最終成果と課題の特定 |
定着 | 入社後3 ・ 6 ・ 12か月定着率/早期離職理由 | “採用の質”検証のため |
KPI設定時は、目標値、計測方法、責任範囲を言語化しましょう。
採用のことでお困りならPRO SCOUTまで!
採用でお悩みの場合はぜひPRO SCOUTをご利用ください。
800社社以上の導入実績を持つPRO SCOUTでは、ダイレクトリクルーティングを用いてのご支援を中心に個社ごとにマッチした人材の採用代行を行っています。戦略策定、KGI/KPI設定、スカウト文面・求人作成、スカウト配信、カジュアル面談、数値レポーティング、レクチャーまですべてお任せいただけます。
まとめ
今回は、採用支援とは何か、その種類や導入メリット、導入検討すべき企業の特徴などを紹介しました。
採用支援は近年注目されているサービスで、採用担当者の負担を軽減したり、採用の歩留まりを改善できたりします。
自社の採用課題に合っているかや、定期的なレポート提出やミーティングが行われるかなどをチェックし、サービスを選定することが重要です。
ぜひ貴社も本記事を参考に、自社に合った採用支援サービス導入の検討をしてみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール

- 株式会社VOLLECT CEO
- 「ダイレクトリクルーティングの教科書」著者。日経トレンディや東洋経済への寄稿も果たす。新卒でパーソルキャリア株式会社にてクライアントに対して採用コンサルティングに従事。その後、外資系コンサル企業の採用支援をする中でダイレクトリクルーティングの魅力に気づき株式会社VOLLECTを創業。スカウト採用支援実績は500社超。