paiza(パイザ)の特徴を徹底分析!各エンジニア特化型のスカウトサービスの比較付き
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エンジニア採用に限っても、多くのスカウトサービスがある今。
採用担当者として、どのツールが自社に合っているのか、サービスごとの違いは何なのか、うまく理解できていない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、paizaの特徴や競合サービスとの比較、さらにはエンジニア採用のコツを紹介します。
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目次
paizaの基本情報まとめ
運営 | paiza株式会社 |
特徴 | ・技術に意識の高いエンジニア・IT人材データベース ・技術力が可視化されている |
利用企業 | 4300社以上 |
登録人数 | 70万人(新卒:14万人、中途:56万人) |
登録者の属性 | 中途:技術に意識の高いエンジニア 新卒:エンジニアを目指す学生 |
初期費用 | なし |
成功報酬 | ランク毎に異なる |
paizaが作られた背景
「技術力がある人が正当に評価される環境を作りたい」という想いからpaizaは誕生しました。
新卒/中途採用問わず、学歴や職務経歴でのフィルタリングがありますが、paizaは既存の履歴書や職務経歴書では判断できないエンジニアの「技術力」を可視化し、技術力のあるエンジニアが有利に就職/転職活動ができる環境を整備しています。
つまり、一般的な職務経歴書では、エンジニアの経験の「有無」は見分けられるのに対して、経験の「深浅」は見分けられないという課題を解決したのがこのpaizaというサービスです。
paizaユーザーの特徴は?
新卒と中途に分けてお伝えします。
新卒の場合
理系学生の登録が約8割を占めており、IT・Web業界でエンジニアとして就職を希望している学生の登録がメインです。
コーディングテストを受験しているだけあり、技術志向の高い学生が多いのが特徴です。
中途の場合
他のスカウトサービスと比較した時の大きな特徴としては、技術力の高い開発エンジニアの登録者が多いことです。
幅広い経験をしてきたエンジニアや、いわゆるフルスタックエンジニアなどのエンジニアも登録はありますが、何か1つの領域に非常に長けている開発エンジニアが多いのが特徴です。
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paizaの導入企業の特徴は?
業界としては、web系、ゲーム系が7割を占めます。しかし、各社のエンジニア不足に伴い、ナビ媒体を主に活用しているメーカーやSIerにも徐々に広がってきています。
規模としては、ベンチャー企業が7〜8割を占めています。技術力が高いエンジニアの登録が多い為、インターネットサービスを開発するベンチャー企業のような、少人数で開発スピードが求められる環境の企業が多く導入しています。
paizaの特徴的な機能は?
paizaのサイトに、プログラミングの問題がDランクからSランクまで用意されています。
Dランクは掛け算の出力など基本的なプログラミングに関する問題ですが、上のランクになるにつれて難易度が高い問題が設定され、問題が解ければランクが付与されます。そのランクを基に、採用企業は技術力の高いエンジニアにアプローチする事ができるのです。
求職者データベースを検索して会いたい求職者にスカウトを送る一般的なスカウ ト「ゴールデンスカウト」に加えて、応募条件にマッチした候補者向けに一括送信ができる「条件マッチスカウト」と、 ユーザー側のエンジニアからお気に入り登録された場合にしか打てない「プラチ ナスカウト」の3種類のスカウトがあります。
そのため、応募促進も含めて条件マッチスカウトを受けたユーザー側のエンジニアの中で、お気に入り登録してくれたエンジニアだけに個別でプラチナスカウトを配信すれば良いので、効率的にスカウト作業を行う事ができます。
paizaが持つ課題とこれから
現状の課題としては、エンジニアへの知識のない人事担当者がpaizaを使ってスカウト配信するのが難しい事です。エンジニアの技術力が可視化されているとはいえ、エンジニアスキルを見極める知識がない人だけでは適切な配信ができません。エンジニアが配信に関わり、配信すべき対象か否かを判断してもらう必要があるという事です。
その結果、エンジニアが採用に関わっていない環境だと、paizaを利用する優先順位が下がってきてしまいがちな面もあります。そのため、開発と人事とpaiza側のスタッフの3名で要件定義を行い、オンボーディングを行うことで離脱を減らしています。
また、特定の領域に詳しいエンジニアが多く、登録エンジニアの幅が少ないことが課題でもあります。paizaは、eラーニングサービスも行っており、そこで一定のランクを取得したらスカウトが届く仕組みになっています。今後はより学習事業とスカウトサービスをシームレスにし、間口を広げようと考えています。
関連記事:エンジニア採用が難しい理由とは|企業が抱える課題や採用のコツを解説
paizaと競合サービスとの違い
paiza導入企業は他にどのようなスカウトサービスを使っている?
前提として、paizaと他のサービスを併用する企業様が多いのが現状です。
併用先としては、新卒ではWantedly、LabBase、 サポーターズ、AtCoder。中途では、Forkwell、LAPRAS、Greenなどがあります。
ビズリーチやdodaのような総合型のスカウトサービスとITエンジニア特化型のスカウトサービスの大きな違いは?
技術力が可視化されているかどうかが大きな差です。
上述したように、総合型のサービスだと、スキルや経験の有無は判断できますが、スキルの深さは判断がつきません。その結果、一つの事をとことん追求するタイプのエンジニアよりも、幅広く色々な経験やスキルを積んでいるエンジニアの方が評価されてしまう事になります。この「一つの事をとことん追求するタイプのエンジニア」、言い換えれば技術力に秀でたエンジニアを採用したい場合には、総合型ではなくエンジニア特化型のサービスを使うべきと言えます。
paizaに関しても、ランクでセグメント分けをしてスカウトを打つことができる点が一つの特徴です。paizaには技術力に秀でたエンジニアが多く、技術力を持った方を狙ってスカウトを送ることができます。
【新卒】paiza以外のITエンジニア特化型のスカウトサービスの特徴は?
Wantedlyは登録者のプロフィールが充実しているという声を聞きます。ビジネス職など幅広く使えるので、ベンチャー企業を中心に導入されている企業が多い印象です。
サポーターズは工数はかかりますが、求人サービスもイベントも多数行っており、守備範囲が広いです。学生の特徴は、自分のことをプレゼンできるユーザーが多くいので、認知度のある企業が利用すると採用成功に繋がりやすくなります。イベントだとサポーターズはNo.1だと思います。
AtCoderは競技プログラミングをやっているサービスなので、卓越したエンジニアの方がいらっしゃいます。また、掲載料も安めです。しかし、就職サービスを始めたばかりのため、現状の登録者数は多くはない印象です。
【中途】paiza以外のITエンジニア特化型のスカウトサービスの特徴は?
料金体系に関しての違いを述べると、Greenは、固定費用のため、費用を抑えながら多くの人数を取りたい場合はオススメです。Wantedlyも低価格のサブスクのため費用が抑えられます。
一方で、paizaは初期費用がかからず、完全成功報酬体系ですので、採用決定するまで一切の費用は発生しません。成功報酬費用は年収の30%程度においていますので、やや金額としては高めではあるものの、paizaでGreenやWantedlyなどのスカウトサービスにはなかなかいない技術力の高いエンジニアの登録があるため、相応の価値があると思っています。
LAPRASは、paizaのようなランクではありませんが、Githubなどの個人の公開情報をキュレーションして、エンジニアのスキルを可視化していますが、ここもバッティングする事はあります。
関連記事:スカウト代行のサービス内容やエージェントとの違い・料金を解説
ITエンジニア向けのスカウトサービスは、非エンジニアの人事などでも使いこなせる?
paizaの場合は、ランクで技能がある程度可視化されているため、非エンジニアがスクリーニングしてスカウトを送信することはできるようになっています。しかし、実際の登録者のコード見た方がより精度の高いスクリーニングができるので、エンジニアの方がサポートして頂くとよりミスマッチを防げると言えます。
一方で、新卒は言語の経験がなく、ポテンシャル採用のため、比較的スカウトは打ちやすいです。
エンジニア採用のコツ
エンジニアの中途採用で採用がうまくいっている会社は、採用業務を一部エンジニアが関わっている事が多いです。その中でも、CTOなど責任者クラスが採用に前のめりな会社は採用に成功することが多いです。一次面接からCTOが出てくる企業もあります。
現場のエンジニアが自社採用に関わる文化が根付いている企業は、エンジニア採用がうまくいく一番の傾向にあります。
paizaの特徴まとめ
- 独自のスキルチェックで書類や面接では見抜けない技術力を可視化できる
- 他のサービスでは出会えない優秀な技術を持った人材にアプローチが可能
- 初期費用なしの成功報酬型のため、導入ハードルが低い
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投稿者プロフィール
- 「ダイレクトリクルーティングの教科書」著者。日経トレンディや東洋経済への寄稿も果たす。新卒でパーソルキャリア株式会社にてクライアントに対して採用コンサルティングに従事。その後、外資系コンサル企業の採用支援をする中でダイレクトリクルーティングの魅力に気づき株式会社VOLLECTを創業。スカウト採用支援実績は500社超。