【人事向け】リクルートダイレクトスカウトの特徴や評判!実際に使用したメリット・デメリットも解説

RECRUIT DIRECT SCOUT

松坂桃李さんを活用したCMでよく見るリクルートダイレクトスカウト。

2023年12月のリニューアルで、年齢や性別で検索がかけられなくなるなど、人事側は大幅に使い勝手が変更になりました。

今回の記事では、最新情報も交えながら、採用する人事側の目線で、特徴や料金、使いこなすコツについてご紹介します。
是非読んで、参考にしてみてください。

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当記事の監修者
vollect_nakashima
中島 大志
著書:ダイレクトリクルーティングの教科書
経歴:⽴命館⼤学卒業後、パーソルキャリア株式会社にて⼈材紹介事業に従事。株式会社VOLLECTでは、約5年間ダイレクトリクルーティングの⽀援に尽⼒。日経トレンディや東洋経済オンラインへの寄稿実績あり。

 

リクルートダイレクトスカウトとは

Recruit Direct Scout

画像参照元:公式HP

リクルートダイレクトスカウトは、名前の通り株式会社リクルートが運営するハイクラス向けのスカウトサービスです。2014年に開始したCAREER CARVER(キャリアカーバー)という、エージェントのみが利用できるスカウトサービスがありましたが、2021年8月にCAREER CARVERを企業向けに開放したのとほぼ同時にサービス名変更し、「リクルートダイレクトスカウト」として生まれ変わった注目のサービスです。

様々なスカウトサービスはありますが、ハイクラス向け・エージェントも利用できるという点で、競合サービスとして最も類似しているのはBIZREACHでしょう。基本的には中途採用向けですが、顧問希望者を検索条件から探すこともできます。

また、2023年12月には大幅リニューアルが行われ、多くの機能が変化しました。

関連記事:【人事向け】ビズリーチの特徴・使い方・スカウトのコツまとめ

リクルートダイレクトスカウトの特徴

年収600万円以上のハイレイヤー層が多い

directscout.recruit

登録者の属性としては、ハイクラスを謳っていることもあり、データベースの半数以上が年収750万円以上です。(2023年8月31日時点)

ただ、2023年の12月のリニューアルにより会員層が変化する可能性は高いので注意です。

理由は、同じリクルートが運営するリクナビNEXTやタウンワーク、はたらいくなどと「レジュメ」を連携し、より多くの求職者がスカウトの対象となるからです。

また、毎月2万名を超える新規会員が登録しているという点は見逃せません。

directscout.recruit

ややビジネスサイドの登録者が多い

directscout.recruit

職種に関しては、エンジニアなどの技術系よりも営業や企画・コーポレートなどのビジネスサイドの登録者がやや多いです。

ダイレクトリクルーティングを積極的に活用している企業が気になるITエンジニアに関しては、全体としてそれほど多くない印象で、Web系よりも業務系のエンジニアが多い印象です。

事業会社もエージェントも両方が使える

リクルートダイレクトスカウトは、BIZREACHと同様に事業会社もエージェントも両方が使えるサービスとなっています。
事業会社側は、業界や職種に偏りがあるわけではなく幅広く様々な企業が利用していますが、ハイクラス人材をメインとしていることもあり、比較的大手企業やメガベンチャー企業、コンサルティングファームの利用が増えていくことは明白でしょう。

エージェント側は、2014年からCAREER CARVERとして利用されていることもあり、2500名のヘッドハンターが利用しています。

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リクルートダイレクトスカウトの料金

RECRUIT_DIRECT_SCOUT_PRICE

リクルートダイレクトスカウトの料金は、初回導入費用は無料で、採用決定時に成功報酬の15%が発生します。

採用が決まるまでは無料で利用できるので、導入ハードルが非常に低いです。

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2023年12月のリニューアルで何が変わった?

rds renewal 2023

2023年12月4日のリニューアルで変わったことを見ていきましょう。法令遵守を意識した変更が目立ちます。

「業種」が廃止された

経験業種の項目が存在しません。その代わり、職種が細かくなり、銀行法人営業、証券法人営業、保険法人営業、銀行個人営業…のようになっています。

年齢が検索軸設定できず、目視しなければいけなくなった

search

2023年12月以降、パーソナルデータ指針に則り、スカウト配信対象者の卒業年検索ができなくなりました。すなわち、年齢で候補者を絞ることができなくなりました。

性別がわからなくなった

上記同様、2023年12月以降、パーソナルデータ指針に則り、プロフィールから性別がなくなりました。もちろん検索もできません。なお、応募後の候補者のレジュメには性別が表示されます。

検索時、現年収と現住所の入力が必須

現年収や現住所を問わない場合でも、検索条件に入れなければなりません。

求人票の作成依頼が手軽にできるようになった

job_vacancy

これまでCSに求人票の作成依頼をする必要があり、作成までに数週間かかることもありましたが、管理画面にてオンライン発注ができるようになりました。

候補者評価ができなくなった

A,B,Cで候補者評価ができましたが、その機能がなくなり、別の人に評価を依頼する際にやや大変になりました。コメントで代用しましょう。

GOLDスカウトが廃止された

今まで書類選考スカウトがOKでしたが、現在は面談・面接が確約のスカウトのみしか送れなくなりました。そのため、これまで面接確約の時に利用する機能、「GOLDスカウト」が廃止となりました。

「現住所」に海外がなくなった

海外勤務の募集ならびに海外在住者の転職活動支援は不可になりました。

14日間の「返信期限」が廃止された

これまで、14日以内に候補者は返信をしなければスカウトは無効になってしまう「返信期限」がありましたが、これが廃止され、スカウト添付した求人が有効な間は返信可になりました。

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移行前に利用していた企業向け注意点

12月のリニューアル前のスカウト履歴が移行されないため、過去スカウト履歴ありの候補者へ再度スカウトする可能性あり

旧サービスを利用する候補者に、新サービス登録時に過去履歴が移行されない旨のお知らせは入るものの、過去にスカウトを送りお見送りにした候補者にもう一度スカウトを送ってしまうリスクが生じます。

なお、現RDSの応募者情報をダウンロードし、ATSの「候補者一括アップロード」機能を活用することで、同姓同名確認のみ対応可能です。

 

リクルートダイレクトスカウトのメリット・デメリット

実際にリクルートダイレクトスカウトを使って感じた、メリットとデメリットをご紹介します。

メリット

転職意欲で候補者を絞ることが出来る

Willingness to change jobs

すぐに見つけたい、1年以内に見つけたい、今は考えていないなど、転職意欲で検索をかけることができます。

現年収・希望年収の選択肢が広い

Current annual salary RDS

年収レンジが幅広く、200万円~5000万円まで、細かく選択ができます。

例えばビズリーチは「500万円以下」で括られているため、詳細に設定できるのは嬉しいポイントです。

求人ごとの返信率をCSV出力できる

求人票ごとに、スカウト送信総数、スカウト返信総数、スカウト返信率を出力できます。期間の指定も可能です。

毎月2万人の新規会員がおり、今後も成長が見込まれる

毎月2万人※の求職者が新規で登録

リクナビNEXT、タウンワークなどのレジュメをそのままリクルートダイレクトスカウトに転用できるようになったため、今後も幅広いチャネルから会員が増えるでしょう。

また、最近は経験やスキル、希望条件を選ぶだけで簡単にレジュメが作れる機能も実装され、登録のハードルが下がりました。

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デメリット

職種選択時「営業職」といった大きい括りでは選べない

Occupation selection

法人営業全般を選びたくても、不動産法人営業、ゲーム法人営業、Webサービス法人営業、自動車/輸送機器法人営業、銀行法人営業…などを一つ一つ選択しなければなりません。

そのため、検索軸を作るのに時間がかかってしまいます。

機能変更が多く、定期的なキャッチアップが必要

これからも仕様の変更が想定されるため、一定期間は新機能のキャッチアップが必要になる可能性があります。

2023年12月のリニューアルでは、全く新しい機能が実装されたり、UIも大きく変わったりしたため、キャッチアップが大変でした。

プロフィール情報が薄い方も多く散見される

BIZREACHと異なり、登録者は審査制になっていないため、プロフィールが薄い方が多いです。

選ぶだけでレジュメを作成できる機能を利用している人が多いことも理由として挙げられるでしょう。

リクルートダイレクトスカウトの口コミ・評判

リニューアル後の、リクルートダイレクトスカウトの口コミや評判を、企業目線・利用者目線に分けて紹介します。

企業側の口コミ・評判

リクルートダイレクトスカウトがリニューアルしてから返信率ってどうですか?全く来なくなってしまったんだけど。参照元:X

リクルートダイレクトスカウト、リニューアルして企業側(人事側)の検索機能が改悪されて使わなくなってしまった…スカウトが来ないって言ってる人、人事があなたをもう検索できなくなってしまったのです…参照元:X

リクルートダイレクトスカウトもpaizaも一斉スカウト→書類選考→不通過をさせないようにアップデートしているから少し勢い取り戻しているなぁ。(参照元:X

スカウトを送信したいターゲットを検索すると、AIリコメンド機能で近しい職務経歴の方を自動でサジェストしてくれるのが利点。 ただし、そもそもの送信したいターゲット層が少なく、母集団形成には不向きかも。(参照元:ボクシル

 

利用者の口コミ・評判

ビズとリクルートダイレクトスカウトって、めっちゃエージェントからのスカウトが多い感じしてるんですが実際どうなんでしょう参照元:X

リクルートダイレクトスカウト、マジで見づらくなったな 何もかもが見づらい参照元:X

無料で使えるのにも関わらず難しい設定などがないため、すごく簡単に始めることができました。しかし、自分のスキルがないためか登録してもなかなかオファーが来ません。中堅〜ベテラン層に向きのサービスだと思いました。(参照元:ボクシル

直接会社側からスカウトが来る仕組みのサービス。求人を探して自分からアプローチしなくてもいいため、登録しておくだけで会社を探せるかつ誘いをかけてきた会社は受かる可能性が高いのは嬉しい。しかし、スキルがないと求人の質は低い。(参照元:ボクシル

リクルートダイレクトスカウトで効果を出す方法

スカウトルーム作成時に、「特に重視するスキル・経験」を設定できます。
この設定は、スカウトルーム内のレコメンドや求職者の並び順に影響するため、マッチする求職者を探しやすくなります。

20241月実績では、スカウトルームのキーワードを設定した場合、設定しなかった場合との比較で、スカウト返信率が約1.6倍向上したとのことです。

 

リクルートダイレクトスカウトを使う上で、よくある質問

question

Q.料金や契約プランを教えてください

初回導入時の初期費用は無料です。入社が決定した場合のみ、成功報酬として手数料が発生します。

Q.スカウト通数や、求人掲載数の上限を教えてください

スカウト通数・求人掲載数ともに制限はありません。

Q.卒業年での絞り込みや、レジュメへの性別表記を廃止するのはなぜ?

リクルートでは、ユーザーの皆様の個人データについて、人権侵害や不当な差別を促進し、多様性を排除するような利用を避けるために、パーソナルデータ指針を策定しているからです。特に雇用関連のサービスにおいては、性別、年齢、人種など、本人の努力では変えることのできない要因に基づく不当な差別や多様性の排除を防ぐため、一層の配慮をもってサービスの開発と運営を行っています。

「卒業年」による検索は「年齢」による検索と同じ役割を帯びる可能性があり、不当な差別の助長や多様性の排除につながりかねないと判断されました。

Q.スカウトの文字数上限は何文字ですか?

4000文字です。なお、返信以降のチャットでのやりとりは、1000文字です。また、スカウト文⾯へのURL記載は禁止です。

Q.リマインド機能はある?

リマインド機能はありません。ただ、未読メッセージがある場合、当該会員(求職者)に対して未読通知メールを送信します。送信頻度は1日2回、12:00頃(前日18:00〜当日12:00に受信かつ未読分)と18:00頃(当日12:00〜18:00に受信かつ未読分)です。

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Q.導入までのフローを教えてください

お申し込み→申込書発行→リクルート担当とのキックオフミーティング(任意)→求人情報登録→スカウト文面登録→ご利用スタート

Q.スカウト送信後の面談は必須ですか?

リニューアル前は書類選考も可能でしたが、現在は面談もしくは採用面接が必須です。

まとめ

RECRUIT_DIRECT_SCOUT_PRICE_resume

リニューアルを繰り返しており、会員数も増加しているため、今後に期待なサービスです。

年齢や性別で絞れない等、法的観点に則った方針で運営されているため、理想のターゲットを見つけるのに時間がかかる等の利用者側課題も残ります。

リクルート社として過去から形成してきた巨大な候補者データベースが集約されていくため、今後そのデータベースの大きさや質は他社媒体を大きく凌駕する可能性ありです。

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投稿者プロフィール

中島 大志
中島 大志株式会社VOLLECT CEO
「ダイレクトリクルーティングの教科書」著者。日経トレンディや東洋経済への寄稿も果たす。新卒でパーソルキャリア株式会社にてクライアントに対して採用コンサルティングに従事。その後、外資系コンサル企業の採用支援をする中でダイレクトリクルーティングの魅力に気づき株式会社VOLLECTを創業。スカウト採用支援実績は500社超。