LinkedIn(リンクトイン)を採用活動で最大限役立てる方法

近年、多くの若者が情報を収集するツールとしてSNSを活用しており、採用活動においても、いかにSNSを上手く使えるかが重要視されています。
LinkedInはビジネスに特化したSNSで、ハイクラス層の登録者が多いことから、多くの企業が採用活動に役立てています。
この流れに乗り遅れないよう、LinkedInを採用活動に最大限役立てるための方法を、2024年12月にLinkedInとの公式パートナー契約を結んだ株式会社VOLLECTに所属する筆者が解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
LinkedIn(リンクトイン)とは
Linkedinとは、全世界で11億人のユーザー数を持つビジネスSNSです。欧米諸国では9割以上がLinkedinを用いた就職活動が行われています。
日本では約400万人のユーザーが登録しており、優秀な人材をコストを抑えて採用できるということで、LinkedInで採用活動を行う国内企業も増えています。
LinkedInの特徴として、まず第一に無料で会社ページや求人票を作成できることが挙げられるでしょう。また、個人にDM(Inmail)を送ることで、ダイレクトリクルーティングサービスとしても利用ができます。
エージェントと比較すると、コストを抑えて採用活動ができる可能性があることから、採用手法の一つとして注目されているSNSです。
親和性のある業界
採用担当者は、事前にLinkedInを活用した採用に向いている業界を把握した上で、導入を検討する必要があります。
Linkedinでは、外資系企業やIT・コンサル業界に属しているユーザーが多く登録しています。そのため、ITやコンサル業界出身の人材を探している企業は、LinkedIn採用が向いていると言えます。
一方で、介護や保育業界には向いていない採用手法です。そもそもの登録ユーザー数が少ないため、求人を出しても応募者が集まらない可能性があります。
業種・業界の向き不向きを理解して、自社がLinkedIn採用に向いているか検討し、活用しましょう。
登録しているユーザーの特徴
LinkedInは世界で利用されているビジネスSNSのため、外資系人材をはじめとした英語が堪能な人材やハイクラス人材が多く登録しています。ビジネススキルが高く、グローバル人材を採用ターゲットにしている企業は、LinkedInを活用した採用活動がおすすめでしょう。
LinkedInに登録しているユーザーは以下の職種が多い傾向です。
- マーケター
- 企画
- エンジニア
- 人事
また、LinkedInはあくまでSNSのため、直近の転職を考えていない転職潜在層も多い媒体で、転職サイトや人材紹介では出会うのが難しい転職潜在層へのアプローチが可能となります。
LinkedInを活用すれば、国内外の優秀な人材を獲得できます。採用担当者はユーザーの特徴を理解してアプローチしていきましょう。
LinkedInの基本的な使い方や料金については下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【企業向け】LinkedIn(リンクトイン)を活用したスカウト戦略
LinkedInを採用活動に役立てるためには
LinkedInは採用活動に役立つツールであることは間違いありませんが、ただアカウントを作成して何となく運用しているだけでは求めている結果には結び付きません。
ここでは、採用活動においてLinkedInを最大限役立てるためのポイントを紹介します。
会社ページを作り込む
先述したとおり、LinkedInでは無料で会社ページを作成することができます。
会社ページでは企業情報や文化、最新ニュースなどを発信するプラットフォームになるので大変重要です。
特に有料版では、よりリッチなコンテンツを盛り込むことができます。採用ブランディングや他社との差別化にもつながるため、デザインの知識がある社員と協力して作り込むようにしましょう。
最新の求人情報を掲載する
LinkedInでは会社ページと連携して求人情報を掲載することが可能です。登録ユーザー側からのメリットとしては、LinkedIn内での自身のプロフィールで応募することができるため、プロフィールをしっかり作っていれば、応募ごとに履歴書や職務経歴書を書き直す手間がないことが挙げられるでしょう。
そのため、求人情報が魅力的に映れば、応募までのハードルが低くなりやすいことは企業側にとって大きなメリットです。
反対にいえばミスマッチな人材からも応募が来る可能性も相対的に高くなりやすいので、掲載する求人情報は常に最新に保っておくようにしましょう。
InMail(スカウト機能)を活用する
InMailというスカウト機能を目的としてLinkedInを運用しているという企業も多いでしょう。
スカウトをはじめとしたダイレクトリクルーティングの最大の魅力は転職潜在層にもアプローチできることです。
そもそも生産年齢人口が減少傾向にある日本において、転職顕在層の中から優秀な人材を見つけ出すことは困難を極めます。
そもそも優秀な人材の多くは、現在の会社で働きながら表立って転職活動はせず、情報収集をしながら機を見て動くというスタンスをとる場合が多いため、こうした人材を獲得するためにはダイレクトリクルーティングを活用する必要があります。
「つながり」を増やすことでネットワークを構築する
他のSNSでいうところ相互フォローのようなものとして「つながり」という機能があります。
公式で明言されているわけではありませんが、「つながり」を多く持つ企業のアカウントは信頼性がある程度担保されているとして、より多くのユーザーに表示されやすいという話があるようです。
仮に上記のような話が事実ではないにしろ、「つながり」が増えることは人材プールの拡大にもつながるため、自社と親和性があると感じたユーザーには積極的につながり申請してみると良いでしょう。
定期的に情報発信する
自社の活動や社員の声などを定期的に発信することで、LinkedIn上におけるの存在感を高め、登録ユーザーに対して魅力な職場環境であることをアピールできます。
しかし、自社にとって都合の良い投稿ばかりしていれば良いわけではなく、業界の最新情報など、直接的に採用につながらなくてもユーザーにとって役立つ情報を発信することも重要です。
これによって信頼性や好感度が高まり、結果的に応募者の増加につながることも考えられるでしょう。
LinkedInでの採用活動の流れ
ここでは、LinkedInのアカウントを作成してから採用活動までの流れを簡単に説明します。
会社ページを作成する
はじめに会社ページを作成しましょう。会社ページはデスクトップやiOSで作成できます。会社ページを作成することで、ユーザーは企業の事業内容やブランド、製品・サービス、求人情報の把握が可能になります。
以下、会社ページの作成方法です。
・「会社ページを作成」をクリック
・ページのタイプを選択
・「ページのアイデンティティ」「会社または機関の詳細」「プロフィールの詳細」の各情報を入力
・「ページを作成」をクリック
注意点としてLinkedInアカウントが新しかったり、十分な繋がりが築かれていなかったりする場合、エラーメッセージが表示される可能性があります。ページを作成する際にエラーが表示された場合は、こちらのヘルプを参考にしてみてください。
プロフィールをしっかりと作り、ネットワークを広げていきましょう。
つながり申請をする
会社ページが作成できたらつながり申請をしていきます。誰につながり申請をすればよいのかわからない場合は、会社や自身の身の回りのユーザーにつながり申請を送ってみましょう。
検索バーにつながりたいユーザーの名前や会社名を入力すると対象者のプロフィールが出てきます。
一度会ったことがある場合は、「〇〇でお会いした〇〇です。つながり申請を送らせていただきます。」といったメッセージがあるとよい印象を与えられるのではないでしょうか。
DMを送る
発信にリアクションがあったり、足跡機能で検出されたりしたユーザーにはDMを送ってみましょう。LinkedInでは、先述のとおりInMail機能を使ってDMを送れます。
LinkedInに登録している全てのユーザーがすぐすぐの転職を考えているわけではないので、あくまでDMをきっかけに会社に興味を持ってもらうことを意識すると良いでしょう。
関係を構築しておくことで今は転職を考えていなくても、相手が転職を考えた際に転職先のひとつとして候補に入る可能性があります。
長期的な関係構築を意識し、相手が転職を考えたタイミングで適切なアプローチができるようにしましょう。
応募者と面談・面接
DMを送ったユーザーから返信がきて、企業への興味や選考意思がある旨の連絡を貰えたら、面談や面接を設定します。面談や面接は他の採用手法同様に実施して問題ありません。
面談は本選考前に応募者と企業で相互理解を深める場として活用します。面接は質問を通じて応募者の合否を判断します。面談と面接の認識が異なっているとクレームとなり、企業の信頼を落としてしまいかねません。面談や面接には真摯に誠実に対応しましょう。
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LinkedInでの採用活動で気を付けるポイント
普段の投稿やつながりから人物像を探る
候補者の投稿内容を見ることで、興味や関心事、考え方などを把握できます。自社にカルチャーフィットするか見極めましょう。
また、候補者がどのような人々とつながっているかを確認し、交友関係を見ておくと、共通の知り合いがいた際に面談のアイスブレイクになります。
危険なアカウントの見極め方
LinkedInのユーザーの中には、企業に影響を及ぼす可能性があるアカウントも存在します。
LinkedInは海外ユーザーが多いので、海外の方からのつながり申請が届く場合もあります。メッセージを延々と送ってきたり、商材の勧誘をしたりするアカウントにはくれぐれも注意が必要です。
もしLinkedInでやりとりしていたのにLINEやXなど他のアプリへの移動を希望するアカウントは、絶対とは言えないものの、わざわざプラットフォームを移動する必要性がないので企業や個人の情報を収集している目的や、最悪詐欺の可能性も考えられます。
他のSNSと同様にブロック機能があるので、怪しいアカウントからの接触があった場合は活用しましょう。
LinkedInは新卒採用にも使える?
LinkedInは中途採用だけではなく、新卒採用にも活用できます。
LinkedInを利用している学生は、自己PRできるような経験やポートフォリオを持っていたり、海外留学や学会での発表経験があったりと、優秀な層が多いです。
現時点で日本人学生のユーザー数は多いとは言えませんが、リンクトイン・ジャパン代表の田中氏によると、LinkedInは就職活動を控えた若年層のユーザーを取り込むべく、大学と連携し、学生に利用を呼び掛けているそうです。(参照:ビジネスインサイダー記事)
調べたところ、旧帝大をはじめ有名大学とLinkedInの活用セミナーを行っていました。
北海道大学:キャリアセミナー「日本と世界で働くためのLinkedIn入門」(2023年7月)
東京大学:LinkedIn入門セミナー“日本・世界で働く第一歩”(2023年11月)
日本人学生のユーザー数は増加傾向のため、LinkedInを活用した新卒採用は今後より期待できるでしょう。
ターゲット学生の採用には、700社以上が導入した「PRO SCOUT 新卒」をご活用ください。
こちらからサービスの詳細をご覧いただけます。

新卒採用で使えるLinkedInの機能
LinkedInのさまざまなツールを有効活用することで、効率的に新卒採用を行えます。
例えば、LinkedInでは学生向けの求人やインターンシップを無料で掲載できます。また、学歴検索機能もあるので、優秀な学生に絞ってDMを送ることも可能です。
さらに、LinkedInでは多くの大学が学校ページを公開しています。新卒の採用担当者は各大学と関係を構築することで、最新情報の取得もできるでしょう。
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LinkedInで採用活動を成功させた事例
LinkedInを活用して採用を行う企業は、大手からベンチャー企業までさまざまです。
株式会社メルカリ
株式会社メルカリでは、「事業への共感や専門スキルがマッチする候補者と出会う機会を増やしたい」といった課題を持っていました。
そこで、LinkedInを使ってサービスとしてのメルカリではなく、「働く環境としてのメルカリ」の発信をサンフランシスコオフィスをはじめ、日米で取り組みはじめました。
その結果、会社の雰囲気や働く環境としてのメルカリの理解度が向上し、半年間で複数名の内定につながりました。
株式会社DeepX
AI技術の開発を行う株式会社DeepXは、高いスキルをもつ即戦力エンジニアの応募者が集まらない課題を抱えていた企業です。
そこで、LinkedInを活用して対象を潜在層まで拡大してアプローチしました。ミッションへの共感度を重視してスカウトし、カジュアル面談につなげた結果、海外からの人材応募や求人からの応募拡大に成功しました。
VOLLECTはLinkedInの公式パートナーになりました
2024年12月9日、採用課題解決に向けた取り組みを強化施策の一つとして、株式会社VOLLECT(以下、弊社)は世界最大級のビジネス特化型SNS「LinkedIn(リンクトイン)」の公式パートナーに認定されました。
まとめ
LinkedInは、活用できれば新卒・中途問わず採用活動に有効なプラットフォームです。IT業界をはじめとした転職潜在層が多く登録しているため、求人媒体や転職エージェントに登録しているユーザー以外とも出会えるチャンスが多くなります。
一方で、優秀な人材を獲得するためには関係を構築するために中長期的なコミュニケーションを取り続ける必要があります。
採用担当者には、つながりを増やすために自社の魅力を発信したり、候補者の転職温度感に合った適切なアプローチをしたりするスキルやリソースが求められてくるでしょう。
本記事で解説したポイントを参考にLinkedInを運用し、コストを抑えつつ採用を成功に導きましょう。
投稿者プロフィール

- 転職エージェントのキャリアアドバイザーや、IT企業の人事として中途採用を経験。