LinkedIn(リンクトイン)採用で見るべき応募者のポイントは?新卒採用で使える?

近年、SNSを用いた採用手法が注目されています。その中でも「LinkedIn」は代表的なビジネスSNSのひとつです。一方で、LinkedInをどのように採用活動に活かせばよいのかわからない採用担当者もいるでしょう。

本記事では、LinkedInを利用して採用する際に見るべき応募者のポイントやユーザーの特徴に、新卒採用で利用できるかついて解説します。LinkedInを活用して採用活動したい採用担当者は、ぜひご覧ください。

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ビジネスSNSのLinkedIn(リンクトイン)とは

SNS

Linkedinとは、全世界で10億人のユーザー数を持つビジネスSNSです。欧米国では9割以上がLinkedinを用いて就職活動を行っています。

日本では約400万人のユーザーが登録しており、優秀な人材をコストを抑えて採用できると、LinkedInで採用活動を行う国内企業も増えています。

LinkedInは無料で会社ページや求人票の作成ができますまた、個人にDM(Inmail)を送ることで、ダイレクトリクルーティングサービスとしても利用ができます。

エージェントと比較し、コストを抑えて採用活動ができる可能性があると、採用手法のひとつとして注目されているSNSです。

LinkedIn(リンクトイン)採用で向いている業種や業界

matching

採用担当者は、事前にLinkedInを活用した採用に向いている業界を把握した上で、導入を検討する必要があります。

Linkedinでは、外資系企業やIT・コンサル業界に属しているユーザーが多く登録しています。そのため、ITやコンサル業界出身の人材を探している企業は、LinkedIn採用が向いていると言えます。

一方で、介護や保育業界には向いていない採用手法です。そもそもの登録ユーザー数が少ないため、求人を出しても応募者が集まらない可能性があります。

業種・業界の向き不向きを理解して、自社がLinkedIn採用に向いているか検討し、活用しましょう。

LinkedIn(リンクトイン)に登録しているユーザーの特徴

feature

LinkedInは世界で利用されているビジネスSNSのため、外資系人材をはじめとした英語が堪能な人材やハイクラス人材が多く登録しています。ビジネススキルが高く、グローバル人材を採用ターゲットにしている企業は、LinkedInを活用した採用活動がおすすめでしょう。

LinkedInに登録しているユーザーは以下の職種が多い傾向です。

・マーケター
・企画
・エンジニア
・人事

また、LinkedInはあくまでSNSのため、直近の転職を考えていない転職潜在層も多い媒体で、転職サイトや人材紹介では出会うのが難しい転職潜在層へのアプローチが可能となります。

LinkedInを活用すれば、国内外の優秀な人材を獲得できます。採用担当者はユーザーの特徴を理解してアプローチしていきましょう。

LinkedIn(リンクトイン)は新卒採用でも使える?

New graduate

LinkedInは中途採用だけではなく、新卒採用でも活用できます。

LinkedInを利用している学生は、自己PRできるような経験やポートフォリオを持っていたり、海外留学や学会での発表経験があったりと、優秀な層が多いです。

現時点で日本人学生のユーザー数は多いとは言えませんが、リンクトイン・ジャパン代表の田中氏によると、LinkedInは就職活動を控えた若年層のユーザーを取り込むべく、大学と連携し、学生に利用を呼び掛けているそうです。(参照:ビジネスインサイダー記事

調べたところ、旧帝大をはじめ有名大学とLinkedInの活用セミナーを行っていました。

大学でのセミナー例

北海道大学:キャリアセミナー「日本と世界で働くためのLinkedIn入門」(2023年7月)

東京大学:LinkedIn入門セミナー日本・世界で働く第一歩”(2023年11月)

日本人学生のユーザー数は増加傾向のため、LinkedInを活用した新卒採用は今後より期待できるでしょう。

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新卒採用で使えるLinkedInの機能

LinkedInのさまざまなツールを有効活用することで、効率的に新卒採用を行えます。

例えば、LinkedInでは学生向けの求人やインターンシップを無料で掲載できます。また、学歴検索機能もあるので、優秀な学生に絞ってDMを送ることも可能です。

さらに、LinkedInでは多くの大学が学校ページを公開しています。新卒の採用担当者は各大学と関係を構築することで、最新情報の取得もできるでしょう。

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LinkedIn(リンクトイン)採用で見るべき応募者のポイント

point

普段の投稿やつながりを見て、人物像を探る

候補者の投稿内容を見ることで、興味や関心事、考え方などを把握できます。自社にカルチャーフィットするか見極めましょう

また、候補者がどのような人々とつながっているかを確認し、交友関係を見ておくと、共通の知り合いがいた際に面談のアイスブレイクになります。

危険なアカウントでないか見極める

LinkedInのユーザーの中には、企業に影響を及ぼす可能性があるアカウントも存在します。採用活動において、採用担当者は危険なアカウントを見極めなければなりません。

LinkedInは海外ユーザーが多いので、海外の方からのつながり申請が届く場合もあります。メッセージを延々と送ってきたり、商材の勧誘をしたりするアカウントには注意しましょう。LinkedInからLINEやX(旧Twitter)など他のアプリでのやりとりを希望するアカウントは、詐欺の可能性が高いです。

もし怪しいアカウントからつながり申請があった場合は状況に応じて許可を拒否したり、ブロック機能を使ったりするのも検討しましょう。企業を守るためにも重要な手段です。

LinkedIn(リンクトイン)の使い方から採用フローまでの流れ

LinkedInでは個人・法人問わずアカウントを作ってプロフィールを登録する必要があります。ここではアカウントを作成して実際にどのようにLinkedInを使っていくのか、採用フローに活かしていくのかを紹介します。

会社ページの作成する

はじめに会社ページを作成しましょう。会社ページはデスクトップやiOSで作成できます。会社ページを作成することで、ユーザーは企業の事業内容やブランド、製品・サービス、求人情報の把握が可能になります。

以下、会社ページの作成方法です。

会社ページの作成方法
・LinkedInホームページの右上にある「仕事」アイコンをクリック
・「会社ページを作成」をクリック
・ページのタイプを選択
・「ページのアイデンティティ」「会社または機関の詳細」「プロフィールの詳細」の各情報を入力
・「ページを作成」をクリック

注意点としてLinkedInアカウントが新しかったり、十分な繋がりが築かれていなかったりする場合、エラーメッセージが表示される可能性があります。ページを作成する際にエラーが表示された場合は、こちらのヘルプを参考にしてみてください。

プロフィールをしっかりと作り、ネットワークを広げていきましょう。

つながり申請をする

message send

会社ページが作成できたらつながり申請をしていきます。誰につながり申請をすればよいのかわからない場合は、会社や自身の身の回りのユーザーにつながり申請を送ってみましょう。

検索バーにつながりたいユーザーの名前や会社名を入力すると対象者のプロフィールが出てきます。

一度会ったことがある場合は、「〇〇でお会いした〇〇です。つながり申請を送らせていただきます。」といったメッセージがあるとよい印象を与えられます。

継続的に発信をする

announce

会社ページを作成してユーザーとつながったら発信をしていきましょう。継続的な発信をすることで会社を知ってもらえます。

LinkedInでは閲覧がメインになっているユーザーも多いです。そのような状況の中で日頃から情報を発信していれば、SNS上でも知られた存在になり、DMを送った際にも返信率が上がります。

発信内容は求人情報やセミナー情報だけではなく、会社の魅力を意識して投稿すると興味を持ってもらいやすくなります。発信内容に悩む人は以下のテーマを発信してみてもよいでしょう。

・採用担当者がなぜこの会社を選んだのか
・どのような思いで働いているのか
・どのような人たちと日々仕事をしているのか

中長期的に結果を出すことを見据え、継続的に発信していきましょう。

DMを送る

Mynavi direct recruiting service point

発信にリアクションがあったり、足跡機能で検出されたりしたユーザーにはDMを送ってみましょう。LinkedInでは、InMail機能を使ってDMを送れます。

LinkedInに登録している全てのユーザーがすぐすぐの転職を考えているわけではないので、あくまでDMをきっかけに会社に興味を持ってもらうことを意識しましょう。

関係を構築しておくことで今は転職を考えていなくても、相手が転職を考えた際に転職先のひとつとして候補に入る可能性があります。

長期的な関係構築を意識し、相手が転職を考えたタイミングで適切なアプローチができるようにしましょう。

応募者と面談or面接

interview

DMを送ったユーザーから返信がきて、企業への興味や選考意思がある旨の連絡を貰えたら、面談や面接を設定します。面談や面接は他の採用手法同様に実施して問題ありません。

面談は本選考前に応募者と企業で相互理解を深める場として活用します。面接は質問を通じて応募者の合否を判断します。面談と面接の認識が異なっているとクレームとなり、企業の信頼を落としてしまいかねません。面談や面接には真摯に誠実に対応しましょう。

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LinkedIn(リンクトイン)を使った採用事例

LinkedInを活用して採用を行う企業は、大手からベンチャー企業までさまざまです。

株式会社メルカリ

株式会社メルカリでは、「事業への共感や専門スキルがマッチする候補者と出会う機会を増やしたい」といった課題を持っていました。

そこで、LinkedInを使ってサービスとしてのメルカリではなく、「働く環境としてのメルカリ」の発信をサンフランシスコオフィスをはじめ、日米で取り組みはじめました。

その結果、会社の雰囲気や働く環境としてのメルカリの理解度が向上し、半年間で複数名の内定につながりました。

株式会社DeepX

AI技術の開発を行う株式会社DeepXは、高いスキルをもつ即戦力エンジニアの応募者が集まらない課題を抱えていた企業です。

そこで、LinkedInを活用して対象を潜在層まで拡大してアプローチしました。ミッションへの共感度を重視してスカウトし、カジュアル面談につなげた結果、海外からの人材応募や求人からの応募拡大に成功しました。

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まとめ

LinkedInは、中途・新卒問わず採用活動に有効的な採用手法です。IT業界をはじめとした転職潜在層が多く登録しているため、求人媒体や転職エージェントに登録している人以外のユーザーとも出会えるチャンスが多くなります。

一方で、優秀な人材を獲得するためには関係を構築するために中長期的なコミュニケーションを取り続ける必要があります。

採用担当者には、つながりを増やすために自社の魅力を発信したり、候補者の転職温度感に合った適切なアプローチをしたりするスキルやリソースが求められてくるでしょう。

ダイレクトリクルーティングの運用に悩んだらぜひ「PRO SCOUT」の活用を検討してみてください。