RPOとは?人事・採用担当者向けにわかりやすく解説

労働人材の絶対数自体が少なくなってきており、適正採用・最適活用が以前よりも重視されつつある昨今。
場当たり的にただ労働力を確保する採用から、企業や組織の将来を見据え、中長期的な経営に直結した人材の採用に力を入れる企業が増えてきました。
しかし、求職者有利な売り手市場や採用手法の多様化に伴い、自社のリソース・ノウハウだけでは、理想に叶う人材の採用は難しくなりつつあります。
そんな採用市場において注目を高めているのが、RPO(採用代行)です。
採用活動にまつわるあらゆる業務を代行してくれるRPOですが、利用することでどのようなメリットが得られるのか、実際にどのような業務を代行してくれるのか、いまいちイメージしづらい面もあるかと思います。
そこで本記事では、採用支援事業に8年間従事してきた筆者が、RPOについて将来性や市場規模などを詳しく紹介するとともに、RPOを利用するメリットや注意点を解説します。RPOの活用を検討している企業様・人事ご担当者様は、ぜひ参考にご一読ください。
目次
RPOとは?
まずは、RPOのサービス概要について紹介します。
RPOの基本情報
RPOとは、Recruitment Process Outsourcing(リクルートメント・プロセス・アウトソーシング)の略であり、日本語に置き換えると「採用業務の外部化」を意味します。
ただ最近では、単に採用業務を企業の代わりに請け負うだけではなく、外部パートナーとして採用成功に向けて併走するサービスも広がりつつあります。
RPOに依頼できる業務は多岐に渡ります。下記にRPOに依頼できる主な業務例です。内容についての詳細は後ほど詳しくご説明します。
- 採用計画の策定
- ターゲット・募集要項の策定
- 採用手法・媒体の選定
- 母集団形成
- 応募者対応
- 選考支援
- 会場手配
- 内定者フォロー
- 振り返り
- データ分析 など
課題を感じているプロセスや工程、または煩雑な作業に悩まされている工程だけを切り取って依頼することも可能です。
関連記事:スカウト代行のサービス内容やエージェントとの違い・料金を解説
関連記事:採用代行は違法?許可申請の基準やフリーランスへの業務委託で注意すべきことも解説
RPOの将来性と市場規模
採用競争の激化や採用難度の高まりに伴い、RPOの利用を検討する企業も増えつつあります。また既にRPOを導入している企業も多く、RPOの市場規模は年々拡大しています。
矢野経済研究所が実施した調査によると、若年層を中心とした人材確保の難しさ、採用業務の煩雑化により、採用アウトソーシングの活用機運は高水準で推移しているとのことでした。
データからも2017年度以降、新型コロナウイルスの影響で一時的に落ち込みがみられたものの、年度を追うごとに市場規模が拡大している様子が見て取れます。
引用:矢野経済研究所「採用アウトソーシング市場に関する調査」
少子高齢化に伴い就労人口が減少し、若年層や優秀な人材の確保が年々厳しくなっている上に、採用プロセスの煩雑化も平行して発生している背景が重なり、採用業務を外注する機運が高まっているようです。
また、今後は少子高齢化がより一層加速することは周知の通りであり、人材の獲得がさらに難しくなると予想されます。優秀な人材や自社にマッチする人材の採用に取り組むべく、自社の採用力を高めたいと考える企業も増えてくるでしょう。
そのため採用活動にかかる負担を軽減する目的で、RPO導入に積極的な姿勢を示す企業も増加すると予想されます。
このことからRPOの需要は、さらに高まると考えられます。今後も様々なサービスが提供され、サービス需要の裾野も拡大するといえるでしょう。
関連記事:採用アウトソーシングで負担を軽減できる業務や利用するメリット
RPOで依頼できる業務内容
実際にRPOにどのような業務を依頼することができるのか見ていきましょう。
採用戦略の策定
RPOの役割は、企業の採用目標や事業計画に基づいて最適な採用戦略を策定するところから始まります。市場調査を行い、競争環境や求職者の動向を分析し、企業の強みを活かした採用方針を提案。
また、ターゲットとする人材像の明確化や、採用プロセスの改善も行います。これにより企業の採用力を向上させ、必要な人材を適切に確保できる体制を構築するところまでが仕事です。
さらに採用活動のKPI設定や効果測定を行い、継続的な改善を支援します。
求人広告・広報
企業の採用広報活動をサポートし、効果的な求人広告を作成・運用します。求人票の作成や採用サイトの改善を行い、企業の魅力を最大限に伝えられるようにするのも役割の一つです。
また、SNSやオンライン広告を活用し、幅広い求職者層へのアプローチを可能にします。人材紹介会社や求人媒体との連携も行い、掲載戦略を最適化することで、より多くの応募を獲得できるように尽力します。
これにより採用ブランディングが強化され、優秀な人材の確保が容易となるでしょう。
候補者のピックアップ
企業の採用ニーズに合わせて、適切な候補者を積極的に探し出す業務を担当します。
転職サイトや人材データベースを活用し、ダイレクトリクルーティング(スカウト)を実施。また、転職フェアやオンラインイベントを企画・運営し、企業と求職者の接点を増やすための機会を提供するサービスもあります。
さらに、採用チャネルごとに効果測定を行い、より効率的な人材獲得の方法を提案します。これにより、短期間で質の高い候補者を確保することが可能になるでしょう。
選考プロセスの管理
応募者のスクリーニングや面接の日程調整など、選考プロセス全体の管理もRPOに依頼できる内容の一つです。
候補者の履歴書・職務経歴書を精査し、企業の要件に合致する人材を選定。また、面接のスケジュール調整や選考結果の管理を行い、採用活動のスムーズな進行を支援します。
依頼できる業務の中には適性検査やスキルテストの運用も含まれるので、企業の負担を軽減しながら迅速かつ正確な選考を実現します。
面接の実施・支援
一次面接の代行や面接官のトレーニングを実施し、企業の選考プロセスを効率化するとともに精度の向上にも寄与します。
企業に代わって面接を行い、候補者の適性を評価し、選考結果をフィードバックします。また、面接官のスキル向上を目的とした研修やガイドラインの提供も可能です。
企業はより客観的で公平な評価ができるようになり、採用の成功率を高めることができるでしょう。
内定者フォロー・入社支援
内定通知の作成・送付から入社手続きのサポートまで、内定者のフォローアップを総合的に行います。
入社までの離脱を防ぐために、内定者との定期的なコミュニケーションを実施し、不安を解消する施策を提案してくれるでしょう。
オファーレターの管理や入社前研修を実施することで内定辞退を減らし、新入社員の定着率を向上させます。
採用業務の管理・分析
採用活動におけるデータ分析を行い、効果的な採用戦略の策定を支援します。採用プロセス全体のKPIを設定し、応募数や内定率、採用コストなどをモニタリング。
これにより採用の効率性を測定し、ボトルネックを特定して改善策が浮かび上がります。
さらに採用管理システム(ATS)の導入・運用をサポートし、データを活用した採用活動の最適化を実現します。
短期・スポット業務にも対応
採用業務全体ではなく、一部のみを依頼したいという場合もあるでしょう。そうした場合に業務単位での依頼を受け付けているサービスもあります。
また、急募ポジションの採用強化や、特定期間のみの採用支援もRPOに依頼可能です。
新卒採用のピーク時や、大規模な採用プロジェクトの際に、採用業務を一時的に外部委託することで、社内の負担を軽減できるでしょう。
また、期間限定のキャンペーン採用や、特定のスキルを持つ人材の獲得に対応しているサービスもあるので、必要なリソースを短期間で確保することが可能になります。
RPOを導入するメリット
続いて、RPOを利用するメリットを解説します。
採用のプロに依頼できる
RPOのサービスを提供する企業は、これまで様々な採用課題を抱える企業の採用活動を支援してきました。知見やノウハウ豊富な採用のプロに業務を任せることで、質の高い取り組みを担保できるでしょう。
採用そのもののノウハウが乏しい場合はもちろん、採用難度の高い職種に取り組む時や新しい採用手法を導入する時などにもRPOは有効です。
ノウハウがないまま自社で自走するよりも、RPOを導入したほうがスムーズかつ成果を期待できる採用活動になるでしょう。
煩雑な業務をアウトソースできる
採用における煩雑な業務をアウトソースすることで、面接などの重要な業務に時間を充てられる点が挙げられます。
採用活動は応募者との日程調整や求人広告媒体に掲載する原稿作成、さらにはスカウトメールの送付など、煩雑で時間が割かれてしまう業務が多々あります。
これらの業務をアウトソースすることで、本来注力したい面接や応募者フォローなどに時間を充てられるようになるでしょう。
特に採用戦略の立案など採用活動の根幹に関わるような工程に時間を割けるようになると、採用活動そのものの改善に取り組めるようになり、採用活動の質の向上が期待できます。
また応募者対応やフォローへの時間ができるようになると、1人ひとりに合った丁寧な対応が取れる余裕が生まれます。
このようにRPOは、採用活動の質向上や応募者の満足度・入社意欲醸造にも寄与するサービスといえるでしょう。
採用コストの削減につながる
RPOを導入するにあたっては、相応のコストが発生します。
決して安い費用でないことも多く、目の前に提示された金額次第でRPOの利用を見送る企業も少なくありません。
しかし自社だけで採用活動に取り組む場合、人件費やツールの導入費などの違った費用が発生します。また、内製化したはいいものの想定通りに採用が進まず、必要以上に人件費がかかってしまったり、成果の乏しい採用活動になってしまう懸念もあるでしょう。
たしかにRPO導入にはコストがかかりますが、人件費削減に寄与したり効率的かつ効果的な採用活動推進が実現したりと、採用活動全体を通してコスト削減につながるケースが多々あります。
内定者の対応まで依頼できる
中には、スムーズに現場で活躍できるよう入社後の教育を実施してくれるプランを提供するサービスもあります。
特に新卒採用の場合は内定から入社まで長い期間が空く場合も多いです。
入社までの間、メールやSNSでコミュニケーションを図ったりして入社意欲を向上させ、不安を払拭させるような研修を実施します。さらには、懇親会の開催を代行してくれるサービスもあるため、自社の人事担当者だけでは対応できないような手厚いフォローも可能になります。
中途採用においても事業理解や簡単な業務レクチャーをRPOに任せることで、人事や現場担当者の負担がぐっと軽減されるでしょう。
RPOはこんな企業におすすめ
下記に当てはまり、かつまだRPOを導入していない企業は、ぜひこの機会にRPOの導入を検討してみましょう。
採用業務に注力できていない
採用活動はコアとなる業務や注力すべき業務の他に、日々対応しなければならない業務や単調な業務もたくさんあります。業務は多岐に渡りますが、一つでも対応を疎かにしてしまうと、期待する成果は得られません。
しかし人的リソースやコストから、全ての採用業務に対し適切かつ十分に対応できない場合もあるでしょう。採用業務の停滞や対応の不備が重なると採用成功にも響いてきます。
「対応すべき業務が停滞してしまっている」「注力すべき業務に時間を割けていない」と悩む企業様・人事ご担当者様は、ぜひRPOを導入し、採用業務を整理していきましょう。
RPOに業務の一部を依頼することで人事担当者が取り組むべき業務に注力できるようになり、理想とする採用活動を実現できるでしょう。
内定辞退率が高い
選考プロセスに問題がなく、応募者をスムーズに内定まで導くことができる企業であっても内定辞退率が高い場合は、選考段階や内定者フォローに問題があるのかもしれません。
内定辞退率が高い場合、次のような理由が考えられます。
- 選考の間に動機付けができていない
- 内定者フォローが十分でない
- 入社意欲の向上を図れていない
- 不安の払しょくができていない
- 採用競合に負けている など
多くの場合、十分な内定者フォローができておらず不安の払拭ができていなかったり、内定承諾に至るほどの意欲を醸造できていないことが理由として挙げられます。
また、選考段階で動機付けができておらず、最終的に採用競合に負けてしまうケースも理由として考えられます。
これらの課題を改善する策としてRPOの導入が有効です。
RPOには内定者フォローや内定辞退率を改善するコンサルティング提案をしてくれるサービスもあります。
せっかく内定まで至ったとしても内定を辞退されてしまっては、1から採用活動をやり直さなければなりません。仮に内定候補者を確保していたとしても、一番採用したい人材を採用できないという自社の課題が残ってしまいます。
こうした企業は採用工数を増やさず最短距離で理想の人材を採用するためにも、RPOで採用力を強化する取り組みを検討すべきでしょう。
そもそも応募が来ない
応募が来ないと悩む企業にもRPOはおすすめです。
自社で改善に取り組んでみるのも良いかもしれませんが、試行錯誤しても成果が現れないのであれば、早々にRPOの導入を検討しましょう。
応募が来なければ選考に取り組むこともできません。
日々の業務を回していく人材を採用できなければ事業運営にも支障をきたしてしまうでしょう。
RPOは「なぜ応募が来ないのか」をデータを用いて分析した上で、ターゲットに適した採用手法・媒体を提案してくれます。ボトルネックをしっかりと可視化した上で、最適な方法で採用活動に取り組めるようになります。
採用活動自体に無駄がなくなり、より効率的で効果的な活動を推進できるようになるでしょう。
RPOサービスの選び方
ここではRPOサービスを選ぶ際に重視すべきポイントを解説します。
自社の採用課題とマッチしているかを重視して選ぶ
せっかくRPOを導入するのであれば、自社の採用課題を明確にしておく必要があります。
- 採用プロセスのどの部分をアウトソースしたいのか?
- 採用数が不足しているのか?質の向上が必要なのか?
- 長期的な採用戦略を支援してほしいのか、短期的な課題を解決したいのか?
上記のように採用目標と課題を整理することで、適切なRPOサービスを選びやすくなるでしょう。
サービス内容と対応範囲を確認して選ぶ
RPOサービスには、フルアウトソーシング型(採用プロセス全体を外部委託)と、部分アウトソーシング型(特定業務のみを委託)があるため、どの範囲を依頼できるかを確認します。
- 求人広告作成、候補者ソーシング、選考管理、面接支援、内定者フォローなど対応範囲をチェック
- ATS(採用管理システム)や採用マーケティングツールの導入・運用サポートがあるか
- 海外採用や特定の業界・職種に強いか
自社のニーズに合ったサービス内容を提供できるRPOを選ぶことが重要です。
業界・職種に特化したサービスを選ぶ
RPOサービス提供会社には、それぞれ得意とする業界や職種があります。
- IT・エンジニア、製造業、医療、金融など、自社の業界に精通しているか
- 求める人材の採用経験が豊富か(例:エンジニア採用に強いRPOか)
- 市場動向を踏まえた採用戦略を提案できるか
自社の業界・職種に適したRPOを選ぶことで、採用成功率が向上するでしょう。
コスト面を重視して選ぶ
RPOの料金体系はサービスによって異なります。
- 成果報酬型(成功報酬)、月額固定型、ハイブリッド型などの料金体系を確認
- 採用単価を抑えつつ、適切なROI(投資対効果)が得られるか
- 契約期間を自由に決められるか
費用と提供されるサービスのバランスを考慮し、コストパフォーマンスの高いRPOを選ぶことが大切です。
採用実績・導入企業の評判を参考にして選ぶ
RPOを選ぶ際には、過去の導入実績や評判も確認しましょう。
- 他社での導入事例があるか
- 採用成功率や応募数・選考通過率の改善実績を公開しているか
- クライアント企業のレビューやフィードバックをチェック
特に自社と同業種、同程度の規模の企業での実績があるかどうかは必ず確認するようにしましょう。
サポート体制を重視して選ぶ
RPOは長期的にパートナーとして採用業務を支援するため、スムーズなコミュニケーションが重要です。
- 専任の担当者がつくか(アカウントマネージャー制)
- 定期的なミーティングやレポーティングの実施頻度
- 迅速な対応ができるか(レスポンスの速さ、トラブル対応力)
サービス内容ももちろん重要ですが、担当者の対応がどうだったか、導入後のサポート体制の手厚さなども選定基準の一つとして考えましょう。
おすすめのRPOサービス企業17選
実際に採用代行を導入するにあたり大手のおすすめの採用代行企業を、17社に厳選してご紹介します。
【サービス/社名】 | 【料金】 | 【業務範囲】 | 【実績】 |
PRO SCOUT | 成功報酬なし ▶︎料金表を見る |
募集要項作成、スカウト文面作成、 スカウト配信、カジュアル面談、 日程調整 |
ソニー・博報堂・アビームコンサルティングなど
700社以上 |
リクルートスタッフィング | スカウト送信数:50件/月5万円~ 応募処理数:50件/月4万円~ |
スカウト代行、応募受付、書類選考、 一次スクリーニング、 お見送り連絡など |
不明 |
マンパワーグループ | オーダーメイド フルタイムで常駐する場合には、 100万円以上/月が目安 |
採用戦術立案、エージェントコントロール、 説明会案内告知、採用進捗管理 応募御礼メッセージ送信など |
不明 |
パーソルキャリア | 非公開 | 応募受付、日程調整 運用設計、チャネル管理 合否連絡、書類送付や回収など |
株式会社レゾナック、株式会社デンソーテンなど
|
ネオキャリア | 非公開 | 採用計画・戦略策定、求人広告原稿制作、人材紹介会社対応、 書類選考、スクリーニング、 一次面接~最終面接の実施など |
10,000社以上 |
ランスタッド | 非公開 | 新たなチャネルの開拓 エージェント対応 フォロー面接日程の調整 ダイレクトソーシング 内定者フォローなど |
医薬品メーカー 従業員数:5,001〜名
情報・通信業 従業員数:1,001〜5,000名 |
アデコ | 非公開 | エントリー者の対応 書類選考、面接調整、結果連絡 募集戦略企画 説明会の実施など |
キリングループ、東北電力など
|
トライアンフ | 非公開 | 業務プロセス設計 ダイレクトソーシング代行 内定者フォロー代行 採用プロジェクト管理 エージェントコントロール 書類選考代行、入社手続き代行 説明会・インターン代行 面接代行、内定者・新人研修 |
800社以上 |
キャスター | STANDARD:月額40万円 (70hの稼働/最短3か月~) LONG:月額39.2万円 (70hの稼働/最短6か月~) |
戦略、ダイレクトリクルーティング、 求人媒体運用、エージェント対応、 応募者対応、採用広報など |
500社以上 |
コーナー | リクルーター(週16時間) 月額64万円 ダイレクトリクルーティング(週16時間) 月額32万円 |
面接、クロージング、 ダイレクトリクルーティング、 人事制度設計、MVV策定、 新入社員研修、給与計算、勤怠管理 |
sansan、東横INN、ライザップグループなど
|
Attack | 非公開 | 採用ルート選定、採用広報、 求人票作成、ダイレクトリクルーティング、 候補者対応、人材紹介会社の紹介、 面接官トレーニング |
バクテラ・テクノロジー・ジャパン、ギャプライズなど
|
Career Mart | ミニマムプラン:3万円~/月 スタンダードプラン:10万円~/月 |
デジタルスクリーニング、 人材紹介エージェント対応、 応募者フォローコールなど |
NTTデータSMSなど年間2200社
|
レジェンダ | 非公開 | 母集団チャネルの策定、選考官トレーニング、 合否連絡、媒体・エージェント管理、 選考管理、面接受付・評価コメント記入 |
不明 |
i-staff recruiting | ベーシック:月額9万円(6ヶ月契約) プレミアム:月額7.5万円(12ヶ月契約) |
求人媒体の選定、合否連絡、 会社説明会代行、エージェントへの依頼、 説明会会場予約、入社手続きなど |
不明 |
ニット | 30時間で10万円~ | 求人サイトの更新、書類審査のサポート、 応募者対応、入社・退社の手続き、 勤怠管理、求人原稿作りなど |
POLA、ピクスタなど
|
ダイレクトソーシング | 月額45万円〜 | LinkedIn運用など ダイレクトリクルーティング支援 |
アンカー・ジャパン、ヤフー・マネーフォワードなど
|
アールナイン | 人事ライト:¥400,000/月 人事アドバンス新卒採用:¥750,000/月 人事アドバンス中途採用:¥750,000/月 |
学校訪問代行、説明会代行 人材紹介会社対応代行 内定者研修代行、面接代行など |
700社以上 |
株式会社VOLLECT「PRO SCOUT」
特徴
- パナソニックや博報堂、パーソルキャリアなどの大手企業実績あり
- 戦略立案~スカウト送付、日程調整まで、スカウトに関して丸ごと依頼可能
- ISMS取得で上場企業も安心
料金プラン
詳細なプランはサービス資料をダウンロード
▼料金やサービス詳細は資料をDL
リクルートスタッフィング
特徴
- リクルートグループの人材採用のノウハウや情報を活用
- 組織体制に応じて、採用オペレーションを柔軟に構築
- RPOセンター(シェアード)にて業務を実施
料金プラン
スカウト送信数:50件/月5万円~
応募処理数:50件/月4万円~
マンパワーグループ
特徴
- オフサイト/オンサイト/ハイブリッド型の中から選べる
- 求人媒体の手配や面接代行、入社手続き代行など幅広い業務領域
- 採用代行だけでなく、コンサルティングも可能
料金プラン
オーダーメイド
フルタイムで常駐する場合には、
100万円以上/月が目安
パーソルキャリア
特徴
- 「doda」で長年培った知見を生かし効率的な採用活動を代行
- パーソルグループのサービスに限らず、世の中のサービスを広く・公平に検討し、貴社採用にマッチする手法の選定を支援
- 採用の全工程をカバーする「総合型RPO」
料金プラン
非公開
株式会社ネオキャリア
特徴
- 自社保有センター国内5拠点、稼働可能席数700席以上
- 新卒・中途採用からアルバイト採用まで幅広く対応が可能。
- 土日祝も対応できる自社内コールセンターを持ち、迅速な面接設定を実現。
料金プラン
10万円~お見積もり
ランスタッド
特徴
- グローバルで70ヶ国にRPOサービスを展開中
- 常駐も可能
- フルカスタマイズでベストなソリューションを提供
料金プラン
非公開
アデコ
特徴
- 最終面接と採用の判断を除くすべての業務で負荷を軽減
- 海外のノウハウと国内で培ってきた総合人材サービスの強みを生かす
- 複数拠点や全国での採用など、広範囲・多人数にも対応
料金プラン
非公開
トライアンフ
特徴
- 大手企業と多数取引
- 新卒/中途、業種等に関わらず、採用活動の全工程でご支援可能
- リモート型と常駐型があり
料金プラン
非公開
株式会社キャスター(CASTER BIZ recruiting)
特徴
- 採用業務のプロ3名(リクルーター、アンカー、原稿担当)によるチーム体制で採用業務を主体的に推進
- 採用戦略から母集団形成、エージェント対応、応募者対応など幅広く対応
- PREMIUMプランでは採用広報(記事執筆含む)にも対応
- 運営は上場企業で安心
料金プラン
- STANDARD:月額40万円(最短3か月~)
- LONG:月額39.2万円(最短6か月~)
- CUSTOMIZE:別途お見積り
株式会社コーナー
特徴
- 人事・採用業務の経験者(=パートナー)を企業が多数登録。
- コーナーはパートナーと課題を持つ企業とマッチングし、実際のプロジェクトにも関与。
- 人事制度から労務、採用、人材開発まで幅広い人事業務に対応可能。
料金プラン
※一例、詳しくは要問合せ
- リクルーター(週2日)…月額64万円
- ダイレクトリクルーティング(週2日)…月額32万円
Attack株式会社(TARGET)
特徴
- 面接以外の採用業務をワンストップでサポート。
- 実務だけでなく、具体的な戦略立案も行う。
- 人材紹介からダイレクトリクルーティングまであらゆる採用チャネルに対応可能。
料金プラン
非公開
i-staff recruiting
特徴
- 月々の稼働時間によって料金が変わるため、求人掲載から内定後のフォローまで幅広く対応
- 満足できなかった場合のための返金保証つき
- リピート率96%の実績
料金プラン
ベーシック:月額12万円(6ヶ月契約)
プレミアム:月額10.5万円(12ヶ月契約)
株式会社レジェンダ
特徴
- 800社以上の採用支援ノウハウあり
- 社内プロモーション、イベント運営、入社手続き、セミナープレゼンテーター等幅広い内容
- NTT西日本や富士通など大手も多くの実績
料金プラン
非公開
株式会社ニット(HELP YOU)
特徴
- 採用率1%のアシスタントがバックオフィス部門の業務をサポート。
- 人事領域では、採用計画補助や求人掲載、応募者管理などに対応。
料金プラン
30時間で10万円~
株式会社ダイレクトソーシング
特徴
- ダイレクトリクルーティング採用に特化し、その戦略立案や運用を支援
- 多様なスカウト媒体に対応可能
- 特にLinkedInに関して、日本初の正規代理店として運用ノウハウを持つ
料金プラン
カスタマイズの有無や業務範囲によって異なる
月額45万円〜
株式会社キャリアマート
特徴
- 導入企業にノウハウがない業務やルーチンワークを、RPAを活用して代行。
- 採用アウトソーシング20年以上のノウハウを持つ。
- 支援期間最短3日から
料金プラン
ミニマムプラン:3万円~/月
スタンダードプラン:10万円~/月
HeaR株式会社
特徴
- 採用CXの最大化に向けて、戦略から実行まで支援
- 候補者とのタッチポイント108項目を用いて改善を図る
料金プラン
要問い合わせ
株式会社アールナイン
特徴
- 700社を超える採用支援経験あり
- 各領域のプロ1500名が採用業務を代行
- 新卒・中途問わないだけでなく、採用~育成・定着まで一貫してご支援可能
料金プラン
- 人事ライト:¥400,000/月
- 人事アドバンス新卒採用:¥750,000/月
- 人事アドバンス中途採用:¥750,000/月
RPOサービスを導入する上での注意点
RPOの導入は採用を効率化するソリューションとなりますが、デメリットが全くないわけではないこともお伝えしておかなければなりません。
これからRPOの導入を検討している企業は、次に紹介する注意点についても理解を深めておきましょう。
自社にノウハウが蓄積しづらい
RPOに業務委託することで、委託した業務を自社で対応する機会がなくなってしまいます。その結果、委託した業務に関するノウハウが自社に溜まらなくなり、RPO頼りになってしまう点がデメリットと捉えられることもあるでしょう。
特に長年自社で対応してきた業務については一定のノウハウを蓄積できていると思いますが、しかし途中でRPOを導入してしまうと、自社のノウハウが風化してしまう可能性があります。
RPOを利用する際は、自社にもノウハウが貯まるよう委託先と都度コンタクトを図り、ノウハウを還元してもらえる体制・環境を作ることが大切です。
くれぐれも委託しっぱなしになってしったり、委託した業務がブラックボックス化しないよう留意しましょう。
認識のズレによるミスマッチのリスク
RPO導入に際する一番の懸念点として、“認識のズレによるミスマッチのリスク”が挙げられます。
採用課題や採用目的、目標は企業ごとに異なります。
自社の採用課題や希望、ターゲットを明確にし、RPOを依頼する委託先に対して詳細に伝えていかなければ、認識のズレが生じてしまいます。
認識にズレが生じたまま採用活動が進んでしまうと、ターゲットではない人材からの応募ばかりになってしまったり、ターゲット人材を採り逃がしてしまう事態も起こり得るでしょう。
導入前に認識のすり合わせを行うことはもちろん、委託後も認識や活動の足並みが揃うよう定期的に打ち合わせの場を設けるようにしましょう。
業者によって対応範囲が違う
RPO業者の規模は実に様々であり、強みや得意とする領域も異なります。
中には対応していない業務や、キャパシティ次第で対応できないケースもあるでしょう。
また、代行業者ごとに提供しているサービスや料金も全く異なるので、まずは社内で依頼したい業務を明確にし、希望に沿ったサービスを提供してくれるRPOを探しましょう。
情報漏洩のリスクがある
外部に採用業務を委託するということは、採用活動の際に用いられる応募者の個人情報や自社の事業・経営に関わる情報を代行業者に共有することになります。
万が一これらの情報が漏えいしてしまうと、社会的信用の損失に至ってしまうリスクが考えられるでしょう。
サイバー攻撃などの外部の不正や、内部の管理不足が原因で個人情報が漏えいするリスクは常に考えておかなければなりません。
RPOを選ぶ際には、情報セキュリティ対策や教育を適切に実施している企業を選ぶようにしましょう。
関連記事:戦略的に人材を獲得できる採用コンサルティングの特徴や料金を解説
RPOを導入した企業の成功事例を紹介
最後にVOLLECT社の「PRO SCOUT」が支援した、中途採用の成功事例を紹介します。
実際の事例を参考にすることで、自社におけるRPO導入に対してもイメージが湧いてくるでしょう。
株式会社富士通ゼネラルOSテクノロジー様
~PRO SCOUT導入1ヶ月でエンジニア採用決定!応募者数も3倍に!~
株式会社富士通ゼネラルOSテクノロジー様では、スカウト採用支援「PRO SCOUT」を導入したことで社内でスカウトを送っていた頃より返信率が上がり、約3倍もの候補者に出会えるようになりました。
同社の採用ターゲットは、システムエンジニア中心。
これまで求人広告を中心に、転職フェア等にも出展して採用活動を行ってきましたが、求めるターゲット要件が高く、理想とするターゲットからの応募が少なかったことが課題でした。
狙いたい人材に直接アプローチできるダイレクトリクルーティングを取り入れたものの、スカウト送付で1日が終わることもあり、効率性の向上も必要だと感じていたとのこと。
富士通ゼネラルOSテクノロジー様ではPRO SCOUTを導入し、わずか1ヶ月でエンジニアの採用が決定しました。さらに自社でダイレクトリクルーティングを運用していた時より、応募数が3倍程度に増えたと評価しています。
同社のポイントは、採用ターゲット・利用する採用手法に強みを持つ代行企業(VOLLECT社)を選択した点。自社の課題や採用ターゲットに適したRPOパートナーを選んだことで、採用を成功に導くことができた事例といえるでしょう。
参考:株式会社富士通ゼネラルOSテクノロジー様 成功事例インタビュー
株式会社セレブリックス様
~適切な採用手法の判断をサポートするRPO~
営業代行や営業コンサルティングなど、営業の総合支援事業を展開する株式会社セレブリックス様。
PRO SCOUT導入の目的は、「自社の立ち位置・採用ブランド力を検証する健康診断の実施」でした。
同社では、営業職のスキルを活かした営業特化型の転職支援を提供する新規事業で上手く立ち回れる優秀層の採用を目標に掲げていました。しかし新規事業は立ち上げ間もないこともあり、スカウト文面や求人票に筆記できる輝かしい実績やずば抜けた報酬など、候補者に伝わりやすい訴求点がまだないことが課題でした。
そのため同社の見解も「ダイレクトリクルーティングより他の手法のほうが効果が期待できる」というもの。その検証手段としてPRO SCOUTを導入しました。
本事例のポイントは、RPO導入の目的を明確にしていた点。
さらにデータ検証を行うにあたり、必要な数のスカウト送付を自社で対応できない点や成果の出ない要因がスカウト送信者の実力不足という人的要因なのか、根本的に採用要件が市場とマッチしていないのかがわからなくなる点など、自社内の課題をしっかり把握していたことでした。
PRO SCOUTでは、同社の利用目的に沿ってターゲットをTier 1〜3に打ち分けてスカウトの効果検証をしたり、スカウトサービスごとに効果を比較するなどの取り組みを実施。
結果として採用にはつながらなかったものの、早期にダイレクトリクルーティングを試したことで他の手法に力を入れるべきだと判断できました。
自社に合う採用の在り方・自社の立ち位置を明確化できたことで、採用の広報やブランディングにも注力すべきと感じた良いきっかけになったとのこと。
自社にとって最適解を得たことにより、今後の活動では採用効率・パフォーマンスの向上も期待できるでしょう。
ラクスル株式会社様
~Webエンジニア4名採用に成功~
ラクスル株式会社様では事業が急成長していたこともあり、毎月のように欲しい人材が変わり、採用したい人数やポジションも変動していくような状態でした。また採用すべき人数に対して、採用業務に関わる人手が足りず、採用決定までの行動量が担保できないという課題もありました。
そのような課題もあり、同社では全社員が採用に関わる「全員採用」の方針でダイレクトリクルーティングを推進していました。しかし採用すべきエンジニアの人数が増えたことや、中途採用に加えて新卒採用へも力を入れていくタイミングが重なったこともあり、RPOの利用を検討し始めました。
そんな同社のRPO導入の成功ポイントは、自社の課題とRPOのメリットと強みを理解し、凹凸を補えるRPOを導入した点。
ラクスル株式会社様では、PRO SCOUTを選んだ決め手として次の3点を挙げています。
- エンジニア出身者がスカウト担当になる
- パートナーとして並走しながら客観的なアドバイスを提供してもらえる
- 運用経験・実績が豊富
ラクスル株式会社様がRPO選びで意識したように、RPOを選ぶ際は採用職種に対する知見の豊富さや支援の在り方を確認することは必須です。また運用経験・実績の豊富さも確認する必要があるでしょう。
同社では、RPO選びのポイントを抑えPRO SCOUTを導入した結果、大幅にダイレクトリクルーティングに関する工数を削減できました。さらには4名のWebエンジニア採用を実現することができました。
RPOの導入をご検討なら「PRO SCOUT」
「PRO SCOUT」では、600社以上の実績をもとにダイレクトリクルーティングを中心とした採用ご支援が可能です。
エンジニア採用案件には元エンジニアが担当するなど、各領域のプロフェッショナルが業界のトレンドを把握しながら他社事例をもとに採用をご支援します。月額10万円〜と料金もリーズナブル。
スカウトを送る時間が割けない、スカウトで採用決定を出したい、などのご希望がありましたら、ぜひ下記より詳細をご覧ください。
まとめ
採用難度の高まりや業務負荷の増大、さらには採用競合に負けない採用力の強化が必需的となり、多くの企業がRPOの導入を始めています。
RPOは、採用業務の一部を委託できるサービスですが、活用次第で人事担当者はコア業務に注力できるようになったり、PRO独自のノウハウを活かし自社の採用基盤を整えられるという大きなメリットがあります。
即効性の高い成果を期待できるとともに、中長期に渡り採用力強化を見据えることも可能です。
熾烈化する採用競争に勝ち抜くための1つの手段として、ぜひRPOの利用を検討してみてください。
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投稿者プロフィール

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採用系コンサルタントとして企業の採用サポート・採用戦略構築・採用ノウハウの提供を行いながらライターとしても活動中。
得意分野は新卒採用とダイレクトリクルーティング。