Wantedlyとは?特徴や料金・評判まとめ!使い方やスカウト返信率を高めるコツも
ベンチャー企業によく利用されているWantedly。ブログのようなコンテンツ作成の機能があり、「給料」や「労働条件」を記載することが禁止されているため、ビションやミッションに共感してもらった人を採用したい企業に向いています。
今回は、実際にWantedlyスカウトを利用して採用を行っている弊社が、Wantedlyのスカウト機能に焦点を当て、特徴や料金、使い方、そして採用に繋げるコツをご紹介します。
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目次
Wantedlyとは
画像参照元:公式サイト
Wantedlyは、企業と求職者を「共感」でマッチングする採用プラットフォームです。
Wantedly内で、自社の理念、カルチャー、メンバー紹介などを自由に発信できるため、従来の求人サイトとは異なり、給与や待遇などの条件ではなく、企業理念やカルチャーへの共感を軸とした採用活動を可能にします。
また、気になるユーザーに直接メッセージを送るダイレクトリクルーティング機能もあります。平均返信率はなんと20%と高めです。
Wantedlyの登録者層
Wantedlyは、369万人が登録し、20代~30代が約7割を占めています。
また、日本で一番ベンチャー企業の掲載が多いといっても過言ではないため、ベンチャー・スタートアップへの転職を考える人が多く利用しています。
最近では、大手企業に勤めている方がベンチャーやスタートアップへの転職することは珍しくなく、学歴で言うとMARCH以上の候補者も多く見られます。
総合型の媒体には珍しく、エンジニアが32%もいますが、独学で勉強しているITエンジニア未経験者などの登録も多いです。
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Wantedlyの特徴
Wantedlyの特徴を3つに分けて紹介します。
採用広報、採用ブランディングとして活用ができる
画像引用元:Wantedly公式サイト
Wantedlyには「ストーリー機能」があり、自社ブログのようにオリジナル記事を作成し、採用広報に使うことができます。
さらにSNSでのシェア機能もあるため、多方面のユーザーとカジュアルに接点を持つことができます。
会社の規模や待遇以外で訴求することができる
他媒体と違い、「給料」や「条件」の記載がNGとなっています。
企業のビジョンやミッションを重要視するユーザーが多く、他媒体では大手企業などの求人に埋もれてしまいがちな募集でも、注目してもらいやすいです。そのため、中小企業やベンチャーやスタートアップが多く利用しています。
新卒や業務委託採用にも利用可能
Wantedlyは、長期インターンを探す学生にも人気のサービスです。また、新卒採用にも同時に利用できます。
さらに、フリーランスや副業を探している人の登録も多く、業務委託採用にも適しています。ただ、あまりにもフリーランスや副業を探している人が多いので、正社員の求人に応募があっても「業務委託でしたら参画可能なのですが」とメッセージが来ることもしばしばあります。
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Wantedlyを使うメリット
実際にWantedlyを使って感じた、他のスカウトサービスと比べて優れている点をご紹介します。
今後やりたいことなどキャリア展望が具体的に記載されている
多くのユーザーが自身のキャリア展望を「このさきやってみたいこと」として記述しています。
他媒体は希望欄は選択式になっていますが、記述式のため、ユーザーの具体的なキャリアプランに合わせたスカウト文面訴求をすることができます。
導入費用が安く、成功報酬がないリーズナブルな価格帯
一般的には求人広告に一案件掲載すると、70~100万円かかります。また、人材紹介では年収の30%程度かかります。しかし、Wantedlyは募集記事やストーリの掲載だけであれば月額5万円(2年契約の場合)で利用できます。
スカウト付きのプランを利用する場合、スカウト1通あたりの値段は他のサービスと同等程度です。ただし、Wantedlyは何名採用しても成功報酬がかからないことと、返信率が高めのため、全体的なコストパフォーマンスは高い印象です。
スカウト送信後も、1度だけ編集できる
送信後、誤字脱字やミスを発見した場合一度だけ編集をすることが可能です。この機能はWantedlyのみ実装されている機能ですが、非常に使い勝手の良い機能です。
Wantedlyを使うデメリット
Wantedlyを利用する中で感じた、弱みとなる点を紹介します。
効果を出すためには手間がかかる
募集ページだけではなく、社員インタビューやカルチャー紹介の記事を作成することでWantedlyの効果をより発揮できます。
そのため、記事作成などの工数を割けない企業には不向きです。
キーワードでの検索がメインのため、細かな職種検索ができない
選択できる職種分類がざっくりとしていて少なく、地域も細かい設定はできません。(関東、関西など)
ユーザー側のプロフィールも自由記載なので、自社が求めている対象がどのようなキーワードを入力しているか想像し、検索しなければなりません。
募集要項の基準が厳しい
給与はもちろん、タイトルに強調するための【】や「フレックス」「副業」「私服OK」「主婦歓迎」「未経験」「急募」「研修あり」「残業なし」「選考会」などのさまざまなワードの使用が制限されています。
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Wantedlyの料金|料金表付き
Wantedlyの料金は、月額5万円〜です。(ライトプラン2年契約の場合)
ライト、スタンダード、プレミアムの3プランがあり、ライトプランはスカウトが付与されません。
成功報酬はかからず、募集/ストーリー/ミートアップの掲載数、応募者数に上限はありません。
詳しくは、下記料金表をご覧ください。※横にスクロールできます
プラン | ライト |
スタンダード | プレミアム | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
契約期間 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 |
月額 | 6万円 | 5.5万円 | 5万円 | 12万円 | 11万円 | 10万円 | 22万円 | 19万円 | 16万円 |
総額 | 36万円 | 66万円 | 120万円 | 72万円 | 132万円 | 240万円 | 132万円 | 228万円 | 384万円 |
スカウト通数 | なし | 100通 | 200通 | 400通 | 300通 | 600通 | 1200通 | ||
管理画面に入れる人数 | 100人 | 200人 | 400人 |
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また、プロによる動画撮影、フォトグラファー派遣、SNS広告配信などのオプションも存在します。
なお、ダイレクトスカウトだけの料金を見たい場合は、こちらの公式サイトをご覧ください。
Wantedlyの評判・口コミ
Wantedly利用企業やユーザーの評判を紹介します。
Wantedly利用企業の評判
社風が伝わるような記事をアップし、それを読んで共感してくださった方がエントリーしてくれるため、面談時にコミュニケーションが取りやすいと感じています。(ITreview)
企業ページやストーリー投稿を活用して、企業のカルチャーを紹介できるのに加え、求人票も給与や福利厚生などの定量的な条件を記載する欄がないので、本当に企業のカルチャーやビジョンに興味を持ってくれている人からの応募が多い印象です。さらに、正社員の採用だけでなく、学生インターンやフリーランスの募集もかけることができるので、いろんなタイミングで活用ができます。(ITreview)
優れている点・好きな機能
・求人の条件よりカルチャーマッチするところからの採用が臨める
・応募者がかしこまらず、限りなく普段に近い状態で選考できる
その理由
・給与などの求人条件は掲載せず会社に興味があるかどうかで判断できる
・敷居が高すぎず低すぎない、フラットな応募と採用が可能欲しい機能・分かりづらい点
・ブログ機能でSNSとnoteの中間のような機能があると嬉しい
・料金形態がより多いと使いやすい
その理由
・キレイで見せたい画像や中の人は表せるが、より普段の様子を届けたい
・採用に積極的でないときでも、料金を気にせず使いたい(ITreview)
Wantedlyユーザーの評判
とても素晴らしいプラットフォームです。 経歴でしか評価されない大手転職ツールとは違って、ポートフォリオを載せられたり、カジュアルな雰囲気が、人間性を伝えるのはピッタリ。
私の年齢とキャリアで、異業種に転職はかなり困難だったが、ポートフォリオを載せたおかげで応募して即面談が決まり、内定ももらえそう。人の人生を良い方向に変える力のあるプラットフォームです。
全く存在を知らなかったけど、最初からwantedlyにしておけばよかった。(App Store レビュー)
ベンチャー企業等の転職ではかなりの求人があります。
ウォンテッドリーのやり方としては
1.気になる企業に聞きに行きたいボタンをたっぷ
2.採用担当からの連絡
3.オフィスに伺い仕事内容や職場の雰囲気を聞く
4.いいなと思ったら採用試験を受ける
というのが流れですが中には勘違いしている企業もあります。
聞きに行きたいボタンを押して、数日待っているといきなり「書類選考を通過しました。是非面接に進ませていただきたいので…」等の連絡が。
こちらとしてはどんな仕事があるのかとかの質問とか出来れば良いなという感覚で押したのですが気がついたら書類選考扱いになってました。
ちゃんと登録する企業には説明等をして欲しいなぁと個人的には思うのですが…このような経験をされているユーザーの人は自分だけでは無いはず。なのでしっかりと説明等はされた方が良いと思います。(App Store レビュー)
Wantedly採用成功事例
Wantedlyを利用して、採用に成功した事例を紹介します。
株式会社セブンデックス
セブンデックスは、事業拡大に伴い、UXUIデザイナーの採用を加速させる必要がありました。しかし、従来のリファラル採用では、求める人材に十分に出会えず、母集団形成の限界を感じていました。
そこで、デザイナーに強いデータベースを持つWantedlyに注目。ミドル層のデザイナーへのダイレクトスカウトと、デザインプロセスに基づく仮説検証サイクルを導入することで、採用活動を強化しました。
セブンデックスのスカウト文面は、候補者との接点を増やすことにこだわった内容になっています。また、選考フローや課題内容についても、データに基づいた仮説検証を繰り返すことで、採用確度を高めました。
こうした取り組みの結果、セブンデックスはWantedlyを利用開始から約半年で、PM/UXデザイナー2名、UIデザイナー3名、UXUIデザインインターン生3名を採用することに成功しました。
セブンデックスは、Wantedlyがスタートアップ企業にとって強力な採用ツールであると評価しています。優秀なデザイナーが多く登録しているだけでなく、仮説検証サイクルを導入することで、自社の強みを活かした採用活動が可能になると語っています。(参照元:導入事例)
株式会社Voicy
株式会社Voicyは、音声体験で生活をシームレスにリデザインすることを目指すスタートアップ企業です。
2020年1月からWantedly Visitを本格運用開始し、3ヶ月で正社員8名の採用に成功しました。
採用担当の勝村様によると、従来の採用方法では求める人材にリーチできないことが課題だったとのこと。
Wantedly Visitを導入することで、スタートアップ志向の強いジュニア〜ミドル層への認知度を効率的に高め、期待値調整をしながら採用活動を進めることができたといいます。(参照元:導入事例)
Wantedlyダイレクトスカウトで採用に繋げるコツ
700社以上のダイレクトリクルーティング支援をしてきた株式会社VOLLECTが、Wantedlyのスカウト機能を使って採用成功するコツを紹介します。
ペルソナを作りこみ、この先やってみたいことがマッチしている人をスカウトする
年収条件を記載しないWantdlyでは特に「会社のビジョン」と「候補者のやってみたいこと」、「会社のバリュー」と「候補者の求める働き方」のマッチが重要です。どういう仕事をやりたいと思っている人か、どんな出身企業の人か、現職にどんな不満を抱いている人か、などなるべくペルソナを具体化していきましょう。
Wantedlyの大きな特徴として、候補者のプロフィールに「この先やってみたいこと」の欄があります。「この先やってみたいこと」に書いている内容が、つくったペルソナと一致していれば積極的にスカウトしましょう。
そして、スカウト文面のカスタマイズに「この先やってみたいこと」と「自社で提供できること」を入れ込みましょう。
募集記事(求人)のPVを集める
スカウトを受け取る前に募集記事を閲覧、ブックマークしてくれた人は返信率が高くなります。Wantedlyに登録している人が読みたくなるようなストーリー記事を作成し、記事の末尾で募集記事を紹介するなど、地道に募集記事のPVを集めていきましょう。
また、「応援する」ボタンから社員のFacebook等で拡散することや、2週~1か月に1度のペースで募集記事を複製して、定期的な新着投稿をすることもおすすめです。
スカウト文面にストーリー記事のURLを貼る
スカウトを受け取った候補者は、必ず企業ページに飛んでくれるわけではありません。候補者の興味を引けそうなストーリー記事(ブログ)のURLは必ずスカウト文面に貼るようにしましょう。
紹介するストーリー記事の内容としては、募集しているポジションで働く社員のインタビューや、社長が会社のビジョンについて語っている記事等が適しています。
カジュアル面談で応募意思をもらう
Wantedlyはほかのダイレクトリクルーティング媒体と比べ、今すぐに転職をしたい転職顕在層だけでなく、いい話があれば転職してみたいといった転職潜在層の登録も多いです。
企業側からスカウトが来て面談に参加したのに、志望動機を聞かれたといった声を耳にすることがありますが、Wantedly経由の面談では特にこういったことがないように徹底しましょう。
カジュアル面談は候補者が実現したいことに対して会社はどのようなことが提供できるかを伝える場にします。面談にペルソナと同じような不満やもやもやを抱えていた人が参加するのも効果的です。
自社に合ったスカウトプランを考える
Wantedlyのスカウト料金には、「ベーシック」「プラス」「プレミアム」の3つのスカウトがあり、それぞれ価格と機能が異なります。上記写真は6ヶ月掲載の場合です。
機能の一部をご紹介すると、プラススカウト以上だとアクティブ度の検索が可能になり、プレミアムスカウトだと除外条件の設定が可能になるほか、メッセージの上位表示機能が付与されます。
除外条件は、未経験や業務委託などのワードがプロフィールに含めれている方を弾けるため、特にエンジニア採用でプログラミングスクール上がりの人は対象でないという企業にはおすすめです。
採用したい人数や各プランの返信率から、採用に必要な通数やかかる工数を計算し、自社に合ったプランは何か検討しましょう。
Wantedlyまとめ
- 会社規模に関係なく、ビジョンやミッションなどの会社の価値観やそこで働く社員の魅力など、定性的な訴求が可能
- カルチャーフィットや価値観に共感するユーザーの採用には向くが、スキルマッチや年収などを前提とした採用には向かない
- 手間がかかるデメリットがある一方で、記事作成機能があり、採用広報、オウンドメディアとしても活用が可能
- 求人掲載や記事掲載だけの利用だと非常にコスパの良いサービス。スカウトメール1通あたりの金額は他のサービスとそれほど差が無い
ダイレクトリクルーティング運用に困ったら
弊社、株式会社VOLLECTはダイレクトリクルーティングに特化した採用支援「PRO SCOUT」を提供しています。パナソニックやラクスルなど大手企業やメガベンチャーを中心に、さまざまな採用状況に合わせたご支援が可能です。
「マンパワーが足りない」「Wantedlyを上手く活用できていない」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
- 「ダイレクトリクルーティングの教科書」著者。日経トレンディや東洋経済への寄稿も果たす。新卒でパーソルキャリア株式会社にてクライアントに対して採用コンサルティングに従事。その後、外資系コンサル企業の採用支援をする中でダイレクトリクルーティングの魅力に気づき株式会社VOLLECTを創業。スカウト採用支援実績は500社超。