エンジニア採用代行のメリットや料金、導入すべき企業の特徴を解説

少子高齢化による労働人口減少により、採用難が続く昨今。
その中でも特に採用競争が激化している職種として『エンジニア』が挙げられます。
エンジニア採用に頭を悩ませる企業様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エンジニア採用を成功に導く方法の1つとして『エンジニア採用代行』を紹介します。
本記事では採用支援事業に8年間従事してきた筆者が、エンジニア採用代行とはどのようなサービスなのかを、メリット・デメリットを交えながら紹介します。また導入すべき企業の特徴・料金・選ぶポイントなど、様々な視点からエンジニア採用代行についてお伝えします。
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目次
エンジニア採用代行とは?
『エンジニア採用代行』とは、文字通りエンジニア採用にまつわる業務を代行したり採用成功に向けて支援を提供したりするサービスのことを言います。
インターネットの普及や多くの企業がDX化の推進に取り組む中、IT人材の需要が急速に増大しています。
経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課が既存統計調査データをもとに推計した『IT人材の供給動向の予測』によると、2030年時点で約79万人規模のIT人材不足が生じる懸念があることを公表しています。
本データからは、エンジニアをはじめとするIT人材採用の難易度が高まっている様子がうかがえます。特に経験者豊富でスキルに長けているエンジニアの採用は非常に困難を極めています。
ProFuture株式会社社内に設立されたHR総研が行った『ITエンジニアを取り巻く人事の取り組みに関するアンケート調査』によると、エンジニアの採用達成率について次のような結果になりました。
・エンジニア採用の達成率50%未満:64%
・エンジニア採用の達成率0%:26%
本調査の結果からも、エンジニアの採用がいかに困難であるかデータからも読み取れます。
そんなエンジニア採用に向けて近年注目を高めているサービスがエンジニア採用代行です。
なおエンジニア採用代行に委託できる業務は、主に次の5つの工程に分けられます。
・採用戦略の立案・設計
・母集団形成
・応募者対応
・選考
・データ分析・振り返り
採用戦略の立案・設計やデータ分析・振り返りといった採用ノウハウや知見をベースにしたコンサルティング支援はもちろん、応募者対応や求人原稿入稿といった実務業務の委託も可能です。
自社のエンジニア採用課題・リソース不足などに応じて、様々な支援を受けることができます。
採用に関する知見・ノウハウだけではなく、エンジニアという職種に精通したプロが支援することで、エンジニア採用の知見が乏しい企業でも短期間でエンジニア採用を実現できるでしょう。
▶︎【エンジニア採用講座】第一回:システム開発工程とは?システムをつくる手順について解説
エンジニア採用代行を導入するメリット
続いて、エンジニア採用代行を導入するメリットを紹介します。
エンジニアに疎い人事でも、安心して現場とのやりとりや求人票記載/スカウトなどを任せられる
エンジニアと一口に言っても、多種多様な職種があります。
携わる開発や用いるシステムによって求められる知識やスキルは大きく異なります。
それだけではなく現場のエンジニア充足度や経営方針によって、どんなエンジニア人材を採用していくのかも変わってくるでしょう。
エンジニアに疎い人事担当者様の場合、現場エンジニアとの採用要件擦り合わせや求人票の記入などに時間を要したり、認識にズレが生じてしまう懸念が考えられます。また職務履歴書の読み解きができず、現場の需要にマッチする人材を逃してしまうこともあるかもしれません。
しかしエンジニアに疎い人事担当者様でも現場とのやりとりや求人票の作成・スカウト配信をエンジニア採用代行に一任することで、現場が本当に求める人材へのアプローチが可能になるでしょう。
データを基にした採用計画を実行できる
エンジニア採用代行を導入するメリットとして『データを基にした採用計画を実行できる』点が挙げられます。
人事担当者の感覚や経験、さらには他企業の人事担当者のアドバイスだけで、採用計画を策定している企業様も少なくありません。
確実かつ効率的にエンジニア採用を推進するためには、データドリブンな採用活動が不可欠です。
同じエンジニア採用と言っても業界・企業規模・事業内容によって、企業ごとに採用課題や傾向は大きく異なります。エンジニア採用代行会社が持つ同業他社のあらゆるデータから最短距離でエンジニア採用を成功に導く採用計画を策定することで、エンジニア採用成功の基盤を創ることができます。
エンジニア採用代行を導入することで、自社の傾向・弱みを可視化した上で確実性の高い採用計画を策定できるでしょう。
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マッチング精度の向上
エンジニア採用において、多くの企業様が頭を悩ませるスキルミスマッチ。
一口にエンジニアと言っても、多様な職種があり各職種によって求められるスキルや専門性が大きく異なります。
そのため、せっかくエンジニア採用に成功したとしても「専門性が違い、1から教育しなおす」「前職で培ったスキルが活かせず早期退職してしまう」と言った声も少なくありません。
その点、エンジニア採用代行では、エンジニアから転身したアドバイザーやコンサルタントが在籍し、企業の採用をサポートしているサービスもあります。またエンジニア採用に特化・精通しているだけあり、スキルミスマッチには感度高く対応してくれます。
エンジニア職種に対し知見がない人事担当者様でもマッチング精度の高い採用活動を実現できるでしょう。
自社に合った採用手法を使える
採用を成功に導くためには、自社に合った手法選びが欠かせません。
しかし採用難度の高まりに伴い、採用手法も多様化しています。
自社に合った採用手法が分からず、あらゆる手法を試しているものの、期待する成果が得られない企業様も多いのではないでしょうか。
エンジニア採用代行であれば、データから採用傾向・課題を可視化し、自社に適切な採用手法・媒体を選定してくれます。選定にかかる手間や工数が削減されるだけではなく、成功確率の高い採用手法・媒体を用いることができるため採用力や効率も高まるでしょう。
結果的にコスト削減や人事担当者の負担軽減につながることも期待できます。
▶︎エンジニア採用でおすすめの採用手法|採用が難しい理由や失敗例も
エンジニア採用代行にデメリットはある?
一方でエンジニア採用代行を活用することで生じるデメリットもあります。
エンジニア採用代行の活用を検討している企業様は、次に紹介するデメリットについても理解しておきましょう。
必ずしも優秀なエンジニアが採用できるわけではない
エンジニア採用代行を活用したとしても、必ずしも優秀なエンジニアが採用できるわけではありません。特に支援した期間や支援した業務に対して費用が決まる場合、“エンジニア採用代行を利用したものの1人も採用できなかった”という事態も発生し得ます。
またエンジニア採用代行に委託したまま放置状態になっている企業様も散見されます。採用を成功させるためには、自社が主体となりエンジニア採用代行と足並みを揃えて採用活動に取り組むことが肝要です。
余分なコストを発生させたくない企業様は、採用成功人数に応じて費用が発生するサービスを選択する方法もあります。
伴走型の支援を提供してくれるサービスもしくは採用成功人数に応じて委託費用が発生するサービスなど、自社の採用ニーズや体制にマッチするエンジニア採用代行を選びましょう。
エンジニア採用代行とのすり合わせが必要
エンジニア採用代行を利用する際は、ターゲットのミスマッチや活動にズレが生じないよう、依頼前はもちろんサービス利用中も随時すり合わせが必要です。
すり合わせが甘く認識にズレが起きてしまうと、ターゲットではない人材からばかりエントリーが集まってしまったり、スキルミスマッチが生じてしまう懸念も考えられます。
業務を委託しっぱなしでは、採用の成功に至らない旨を理解しておきましょう。
自社にマッチしたエンジニア採用代行を探すのに時間がかかる
エンジニア採用代行と一口に言っても、サービスの質・料金・支援内容は様々です。
自社の採用課題によっては適したエンジニア採用代行が限られてしまうこともあります。
しかし企業側のユーザー評価を知る機会は少なく、1社ずつエンジニア採用代行に問い合わせを行わなければならないこともあるでしょう。
ただでさえ人事担当者の負担が増す中、エンジニア採用代行を探すこと自体に負担や手間を感じられてしまう懸念も考えられます。
一方で自社にマッチするエンジニア採用代行がみつかれば、心強いサポーターとなるでしょう。
▶︎スカウト型新卒採用のおすすめ10選!メリットや料金プランを紹介
エンジニア採用代行を導入すべき企業の特徴
エンジニア採用代行のメリット・デメリットを踏まえた上で、エンジニア採用代行を導入すべき企業の特徴を紹介します。
エンジニア職種に関する知識が乏しい企業
人事担当者がITやエンジニア職種に関する知識を持ち合わせていない場合、適切な判断が難しく、現場が求めるスキル・要件に沿わない人材に向けてアプローチしてしまったり、採用してしまうこともあります。
しかし人事担当者が現場レベルのIT知識・エンジニア職種への理解を深めることは非常に困難です。そこでエンジニア採用代行が代わりに、現場が求めるスキル・経験を有する人材を採用できるよう、採用活動戦略に落とし込みます。
具体的には「○○の経験を○年以上」「〇〇言語を用いた開発経験」など、求める経験やスキルを要件として掲げ、エントリー段階である程度ミスマッチを防ぎます。時には、人事担当者に代わり、エンジニア採用代行が現場のエンジニアから求められる能力やスキルをヒアリングすることもあります。
エンジニア職への理解が乏しい企業はエンジニアのことを深く理解しているプロにアウトソーシングすることで、ミスマッチを防ぎ効率的な採用活動の実現を期待できるでしょう。
IT業界に属する企業ではない企業
DX化に取り組む企業や自社システムを保有している企業が増えつつある昨今。
IT業界に属する企業でなくても、エンジニア採用に取り組む企業は増加傾向にあります。
しかしIT業界に属する企業ではない場合、エンジニアから注目されにくく、エントリー自体少ないと悩む企業様も多いようです。
またエンジニア育成・評価制度・給与体制などエンジニアを採用するにあたって社内制度・基盤が整っていない企業様も多く、「どのようにエンジニアに魅力を訴求すれば良いか分からない」とエンジニア採用に向けた足掛かりをなかなか掴めない企業様も少なくありません。
IT業界に属さない企業は、別の角度からエンジニアの心を掴むアプローチが必要です。エンジニア採用に苦戦を強いられている企業様は、一度エンジニア採用代行の利用を検討してみることをおすすめします。
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採用難度の高い職種の採用のノウハウがない企業
エンジニアは数ある職種の中でも採用難度が高く、感覚的な採用では採用成功に至ることはできません。
採用難度の高い職種ほど、自社の強みや課題とこれまでの採用データを照らし合わせ、戦略的な採用計画を練っていく必要があります。
しかし他の業務も抱える人事担当者がそこまで時間を割けない場合がほとんどでしょう。
多くの時間・工数が割かれる可能性が高く、尚且つノウハウや知見も求められるような職種の採用は、プロに一任するのも1つです。効率的な採用が叶うだけではなく、自社だけで採用に取り組むよりも無駄が無くなり、コストも下げられることもあります。
▶︎人事必見!新卒の採用手法の種類を紹介|メリットや選び方を解説
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エンジニア採用代行にかかる料金は?
エンジニア採用代行を活用するにあたり、どれぐらいの料金がかかるのか気になる企業様も多いかと思います。
ここでは、料金体系と一般的な相場をお伝えします。
ただし委託業務内容・業務量・採用人数によって料金は変動します。さらにエンジニア採用代行ごとにも定めている金額が異なります。一概に料金を定めることは難しいため、エンジニア採用代行を利用する際は、自社のニーズと予算に合った見積を出してもらいましょう。
定額制
定額制は、複数のサービスがパッケージされたプランを3ヶ月・6ヶ月・1年など期間を定めて契約する料金形態です。
オプションの追加がなければ追加費用は発生しないため、予算を立てやすい点がポイントです。また採用人数に応じた追加費用がなければ、たくさん採用できた場合大幅にコストを下げることもできます。
金額はパッケージ内容・契約期間などによって異なるため、問い合わせ等で費用感を確認してみましょう。
成果報酬制
成果報酬制は、採用が決まったり面接が実施された際に費用が発生する料金形態です。
成果報酬額はそれなりにかかりますが、採用が決定するまで費用がかかりません。
採用難度の高い職種の採用を考えている企業・内定者の質にこだわりたい企業・無駄なコストを抑えたい企業におすすめです。
※システム導入費や初期費用がかかるサービスもあります。
・新卒採用の成果報酬費用相場……月額20万円〜90万円程度
・新卒採用の成果報酬費用相場……月額30万円〜
業務内容・業務量に応じた単価請求制
業務内容・業務量に応じて費用が加算される料金形態もあります。
工数や時間が割かれるような業務を切り取り型で依頼できるため、スポット的な利用も可能です。
工数や時間が割かれる業務を外部に委託し、効率的に採用活動を推進したい企業におすすめです。
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エンジニア採用代行を選ぶときのポイント
エンジニア採用代行を選ぶ時は、次のポイントを意識しましょう。
エンジニア職種・業界事情に精通しているか
エンジニアのような技術職要素の強い職種は、採用時において職種理解が不可欠です。
エンジニア採用代行を選ぶ際は、担当者がエンジニア職種やIT業界に精通しているか確認しましょう。
職種・業界事情に精通していなければ、エンジニアにとって魅力的に映る企業・エンジニアが求める転職条件が分からず手探り状態の採用になってしまうこともあります。
実績や事例
担当者との対話だけではなく、エンジニア採用の実績や事例をチェックしておくことも大切です。その際、エンジニア採用代行が支援してきた企業の規模やエリアなども確認しておきましょう。
自社と同じような課題・ステータスの企業の採用支援に成功した実績・事例があれば、安心して任せられるでしょう。
ノウハウや保有データ
これまでの採用支援で蓄積したノウハウや保有データの豊富さもチェックしておきたい項目です。
保有データが豊富なほど、エンジニア採用の傾向や特色を定量的に図った上で採用戦略に落とし込むことができます。
またノウハウが充実しているほど、プロ視点で問題点の指摘や改善提案をしてもらえるでしょう。打ち出せる手法や戦略も多く、より自社に合った方法で採用に取り組むことが期待できます。
対応の柔軟性
エンジニア採用代行を利用する際、「足並みが揃わずかえって手間と時間がかかるようになった」という声も少なくありません。自社のルールや運営に合わせて臨機応変に対応できるかどうかも、エンジニア採用代行を選ぶ時の重要なポイントです。
ルールが曖昧なままサービスが開始しないよう、想定外の事態やイレギュラーに対しても柔軟に対応してもらえるのかも含め確認しておきましょう。
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エンジニア採用の成功事例も豊富です。下記導入事例記事をご覧ください。
エンジニア採用代行のメリット&導入すべき企業の特徴 まとめ
エンジニア採用代行を導入することで採用効率の向上やミスマッチの低減などが期待できます。成果によっては自社だけでエンジニア採用を完結するよりも、コストを大幅に下げられることもあるでしょう。
エンジニアは、今後より一層採用競争が激化する可能性が高い職種です。今後のエンジニア採用を見据え、早くからエンジニア採用代行の導入に踏み切るのも1つ。
中でも既にエンジニア採用に課題を抱えている企業様は、今のうちから自社にマッチするエンジニア採用代行を探しておくことをおすすめします。
採用難度が高い職種ほど、採用・職種に精通したプロの意見や採用ノウハウが不可欠です。
エンジニア採用代行を活用しながら、採用難度の高いエンジニアの採用を成功に導きましょう。
投稿者プロフィール

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採用系コンサルタントとして企業の採用サポート・採用戦略構築・採用ノウハウの提供を行いながらライターとしても活動中。
得意分野は新卒採用とダイレクトリクルーティング。