状況別スカウトメールの例文15個|返信率アップのコツ

スカウト媒体の登録者は日々大量のスカウトメールを受け取っています。その中で返信されるスカウトは数%ほどと言われており、開封すらされないメールがほとんどです。
その一方で、しっかりと開封され、返信もされているスカウトメールの内容は一体どんなものなのでしょうか。
株式会社VOLLECTが、累計700社以上のスカウトメール配信をして得たノウハウをもとにスカウトメールの例文15個を解説します。
本記事は下記のような方におすすめです。
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新卒に使えるスカウトメールの例文3つ
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関連記事:新卒採用向けスカウトメールの例文|開封・返信したくなる条件とは
中途採用に使えるスカウトメールの例文7つ
早速ですが、スカウトメールの例文を紹介します。自社用にアレンジしてご使用ください。
◯◯様
はじめまして。 株式会社●● 部長の●●と申します。 弊社は、フリーランス人材の増加を背景に、事業を急拡大させています。 弊社は●●(事業の説明)を提供する企業です。 もちろん、現時点での転職のご意向は問いません。 お忙しいかとは存じますが、ご検討の程、何卒よろしくお願い致します。 |
◯◯様
こんにちは、株式会社●●●の●●●と申します。●●●様の〜〜を拝見し、ご連絡差し上げます。 当社は、●●●の課題に取り組むために設立され、『●●●(プロダクト名)』を運営するスタートアップ企業です。先日、シリーズBで20億円の資金調達を成功させ、アカウント数も3000を超え、プロダクトの成長に協力していただける仲間を募集しています。 【私について】 【チーム体制】 【働き方】 まずはカジュアルにお話しできればと考えております。弊社の事業や働き方についてご紹介しつつ、ご質問にお答えできる時間を共有できたらと思います。また、●●●様のキャリアプランについてもお伺いできれば幸いです。 ご返信をお待ちしております。 |
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●●●様
急なご連絡、大変失礼いたします。株式会社●●●の「●●●」サービスのPdM、●●●と申します。 プロフィールを拝見し、「●●●によって日本の課題を解決したい」という●●●様の強い志と、当社の事業や「●●●のない社会をつくる」というビジョンとの親和性を感じ、スカウトメールをお送りさせていただきました。 想いだけでなく、GitHubリポジトリから見受ける、スキルアップへの熱心な取り組みや複数人での開発経験も魅力的に感じております。 以下に●●●の会社概要と、ご案内いたしたいポジションについて詳しくご紹介させていただきますので、もし興味をお持ちいただけるようでしたら、ぜひお話をお伺いできればと考えております。 改めまして、当社は「●●●のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、多様性を重視した社会をデザインし、人々の多様性を世界の力に変えていくことを目指しています。現在は●●●領域からスタートし、学習支援や働くことへの就労支援を提供しています。また、数年前からはテクノロジーを活かした事業にも注力し、多岐にわたるプロダクトを提供しています。 詳細な会社概要や事業内容については、以下のリンクや求人詳細をご覧いただけます。 「Webエンジニア」のポジションについては、こちらのリンクから詳細をご確認いただけます。 ●●●様からのご返信を心よりお待ちしております。ご一読いただき、誠にありがとうございました。 どうぞよろしくお願いいたします。 ========================================= |
●●様
初めまして、●●株式会社で●●採用を担当している●●と申します。 貴社でのご活動だけでなく、昨年1年間に目を通された書籍も拝見し、開発面での研鑽に努められていることが伺え、弊社での活動にもご興味をお持ちいただけるかもしれませんと考え、このメッセージを差し上げました。 弊社では●●に●●の入社と同時に●●を発足し、数々の●●の知見をもったメンバーが集まっています。ただ、解きたい課題の量や難易度を考えると、正直に言いますと、●●様のような強力な方のお力が不足しているのが現状です。 以下、データの中で●●を活用するシーンがあり、それに関連するお話ができるかもしれないと思います。国内●●●●円の市場規模と言われるなかで、●●は長らく大きなイノベーションが起こっていません。しかし、我々はその●●を本気で●●しようとしている企業の一環です。 現在取り組んでいるのは「●●」の領域であり、単なる●●と●●の●●ではなく、●●が●●としても間に入り、モノづくりを通じて●●の当事者として様々な改革を起こそうとしています。取り組んでいるプロジェクトには、●●や●●も含まれており、これらは独自に●●を実装しています。 面談にお越しいただければ、エンジニアや●●から、実際の開発現場の声をお伝えできるかと思います。 ご興味がありましたら、以下のリンクもご参照いただければと思います。 お忙しい中、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。お返事をお待ちしております。 ●●●● |

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資料をダウンロードする候補者のプロフィールが少ない場合の例文
「(媒体名)にご記載の内容だけで全て把握できておらず恐縮ですが。」と文頭に付けましょう。
●●様
初めまして、●●株式会社で●●採用を担当している●●と申します。 BIZREACHにご記載の内容だけで全ては把握出来ておらず恐縮ですが、BUXXXXXX様が、◯◯株式会社様にてSAPを導入されているご経験を拝見し、この度ご連絡させて頂きました。また、ワーク·ライフ·バランスを大事にできるポジション希望のご希望欄も拝見しました。 ~~~ ~~~ |
関連記事:学生からのスカウトメールの返信率を上げる方法や例文をご紹介!
スカウトメールを再送する場合の例文
まずはじめに、「度々のご連絡、失礼いたします」など、2回目のメールになったことについて触れましょう。
「諦めきれず、改めてご連絡をさせていただきました。」などとするのも手です。
その後、「ご検討はいかがでしょうか」などスカウトに対しての反応を聞いてみましょう。1通目を送った後に更新された最新の資料や情報があれば、記載するのも良いでしょう。
◯◯様
度々のご連絡、失礼致します。 不明点等ございましたら、遠慮なくご連絡下さい。 どうぞ宜しくお願いいたします。 |
◯◯様
重ねてのご連絡、失礼致します。 資金調達の成功により、エンタープライズ顧客を中心に案件数が増加し、組織の拡大が順調に進んでおります。これからもさらなる価値提供のためには、セールス組織を一層強化していく必要があります。そのため、◯◯様のご協力が不可欠であると考え、再度ご連絡差し上げました。 ご転職の意向が今すぐに無くても、少しでもご興味をお持ちいただけると嬉しいです。もし可能であれば、以下の日程調整ツールから面談の日程をご調整いただければと存じます。 [日程調整] ー日程調整ツールURLー * 想定所要時間:30分 ——— [会社説明資料] ーHPURLー [プレスリリース] ーURLー |
◯◯様
お世話になっております。 ●●で採用担当をしております〜〜と申します。 ◯◯様のご経験に非常に魅力を感じており、諦めきれず、改めてご連絡をさせていただきました。 今後のキャリアについて検討をされていましたら、ぜひ一度カジュアルに弊社の紹介をさせていただけないでしょうか? お忙しいと思いますが、お返事お待ちしております。 よろしければ以下も御覧ください! ーアピールになりそうなインタビューなどのURLー |
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サービス内容や料金を見るNGなスカウトメールの例文
◯◯様
お世話になっております。 ●●で採用担当をしております〜〜と申します。 このたび、弊社では△△のポジションに適任な人材を探しております。あなたのスキルを拝見し、ぜひお話しさせて頂きたいと思い連絡差し上げました。 弊社は多くの事業を展開し、多様なプロジェクトに関わる機械が豊富です。特に、弊社では従業員一人一人の成長を第一に考え、風通しが良く、働きやすい環境を提供しています。 働きがいを感じ、スキルアップに熱心な方に是非ご応募頂きたいと考えております。 当ポジションでは、□□などのスキルを活かしていただくことができます。加えて弊社では、~~や~~といった福利厚生が充実しており、長期的なキャリアを支援いたします。 ご興味がありましたらぜひご連絡くださいませ。お時間を頂きお話しできることを楽しみにしております。{name}様のご経歴と才能を、当社の成長に役立てていただけることを願っております。 それでは、よろしくお願いいたします。 |
上記の例文を読んでどのように思われたでしょうか?主体が候補者ではなく会社側にあり、誰に対してでも使い回せる内容になっているのがお分かりいただけるかと思います。
下記の要素を含んだスカウトメールは見向きもされず、SNS全盛の現代では「○○社からこんな失礼なスカウトが届いた!」などと拡散されて企業のイメージにもつながる恐れがあるので注意しましょう。
誤字脱字がある
スカウトメールはラブレターと同じです。基本的なことですが、誤字や日本語の誤りがないかはダブルチェックしましょう。
ちなみに上記例文では「機会」→「機械」となっています。本当に好きな人に対するラブレターで「恋人」→「変人」と書き間違えたりはしませんよね。万が一書き間違えても何度も見直して間違いに気が付くはずです。
些細な違いかもしれませんが、心から自社に来て欲しいと思う相手に対して、このような間違いを起こすようなことがあってはなりません。
明らかなテンプレート
一斉送信でも問題ないのは採用ブランド力が非常に高い会社のみです。
最低でも1か所はカスタマイズを入れるのはもちろん、あまりに志向性が異なる転職者に対して無理矢理カスタマイズしたスカウトメール送っても、「しっかり読んでくれていないな……」と思われてしまうでしょう。
スカウト媒体によって名前の差し込みコード等の形式が異なります。文面を使い回していると、{name}などが残ったまま送信してしまうケースも。
社名や候補者名は自動変換のタグがある場合もありますが、例え自動であったとしても相手の名前が間違っていないかどうかは確認必須です。
一件一件カスタマイズする時間が取れないという方は、採用代行比較記事でダイレクトリクルーティングに特化した採用代行企業を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
文面が長すぎる
最近は多くの候補者がスマートフォンでスカウト媒体を利用しているため、あまりにも文量が多いと最後まで読まれずに離脱されてしまいます。
スマートフォンの1スクロールは大凡500〜600文字なので、その文字量の範囲内で伝えたい事を詰め込みましょう。
未経験歓迎
ターゲットや業種、ポジションにもよりますが、実は「未経験歓迎」はスカウトメールでは無視されやすいことがわかっています。
求人広告では心理的なハードルが下がる良いキャッチフレーズかもしれませんが、ダイレクトリクルーティングのスカウトメールにおいては、多数に向けて送られているだろうと予想されるものは敬遠されがちです。

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資料をダウンロードするスカウトメールを構成する要素
スカウトメールには最低限、下記で紹介する内容を含めるようにしましょう。
件名(タイトル)
下記のようなパターンがありますが、どのような件名が開封されやすいのかは正解がなく、候補者のターゲット設定やマーケット(他社)での流行によっても変動します。
ある程度配信し、開封率が悪い場合は見直すといったやり方で問題ありません。
会社やポジションの魅力を端的に書く
【上流案件多数】や【マネージャー候補】等を頭につけます。候補者に響くポイントであれば効果が高い反面、候補者が求めていない情報だと開封率は下がってしまいます。
カジュアル面談へ誘い込むセリフ調にする
「オンラインで代表とお話しませんか?」等、受け取った人が語り掛けられているような気持ちになる件名です。ただし、マーケット(他社)で似たような件名が流行している場合は、差別化が難しくなるので注意が必要です。
候補者の経験を抽出した内容にする
「●●のご経験を見てお声がけさせていただきました。」等、個別に送られていることを期待させる件名です。候補者が自信を持つ経歴をピンポイントで当てられれば開封したくなる気持ちを高められますが、送信に時間がかかるのが難点です。
不特定多数に送っていそうな【残業時間20時間以内!】【急募!】などは付けないことがおすすめです。
スカウト媒体毎の件名文字数を考える
スマートフォンで開いた際に件名で表示される文字数は限られています。
そのため、スカウト対象者に伝えたい重要なワードは、スマートフォンで開いた際の件名文字数内に収めるようにしましょう。

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資料をダウンロードする会社の紹介
本文には大きく分けて、会社の紹介、採用の背景、候補者ごとのスカウト理由、お任せしたい業務内容を記載します。
「会社の強み」と、「競合他社と比べたときの違い」は、話を聞いてみたいと候補者に思ってもらうために必ず記載すべきです。。
文化や風土などは、より具体的にイメージしてもらうため別ページに誘導するのも手です。最近は「○○業界からの転身。その理由を聞いてみた」など、価値観に共感して入社した入社者へのインタビュー記事や、「『顧客思考』ってなんなのか考えてみた」などのディスカッション記事を掲載する企業が増えてきています。
また、売上高が伸びている場合は数値を用いて記載した方が、説得力が増します。
業界自体に成長性がある場合は、その理由等を記載しましょう。
・資金調達
→メディア掲載があればそのURLも
・事業成績
→ユーザー数の推移などを数字で具体的に表せるとよい
・事業予定
→公開できる範囲で、今後計画している内容を記載し事業の拡張性をアピール
採用の背景
採用背景を候補者が知ることで、自分が何ができるのかが把握できます。
特に責任者クラスにスカウトする場合は、具体的な業務内容は状況次第で変わるため、採用背景やミッションが重要です。
スカウトを送った理由
候補者の「2つの経験」を組み合わせる
よく見受けるのが、「<name様>の不動産業界での営業経験を拝見して……」というようなカスタマイズです。
何もカスタマイズしないよりは良いのですが、不動産業界の営業経験を持つ人が他にも多くいることは想像できるため、「結局誰でも良いのか…」という気持ちにさせてしまいます。
そこで「2つの経験」を組み合わせるのがおすすめです。
例えば、「年功序列のメーカー業界から、実力主義の不動産業界にご転職され営業として活躍されている点を拝見して…」といったものです。
また、カスタマイズする際に抜き出す候補者の経験は、任せたいポジションとの関連が高いものを選びましょう。
「●●を任せたいと思っており、そのため、●●な経験を持っているあなたに声をかけた」というストーリーができていれば、候補者は納得して返信できます。
候補者の志向性に触れる
候補者の志向性がポジションとマッチしていると考えられる場合は、ピックアップするのもよいでしょう。例えば「新しいマーケットを創造したいと考えられている点を拝見して、当社の新規事業企画ポジションでお声がけしました」等です。
Wantedlyでは、候補者のプロフィールに「この先やってみたいこと」という欄があるので、そこに書かれている事に注目してあげると返信率をあげる事ができます。
任せたい業務内容
メンバークラスにスカウトする時には、非常に重要な項目です。どういう仕事ができるのか、端的に整理して記載します。
どんな組織で、どんなメンバーがいるか等も記載するのも良いでしょう。 文章が長くなりすぎる場合は、「詳細は求人票をご覧ください」と記載するのも良い手です。
関連記事:スカウト代行のサービス内容やエージェントとの違い・料金を解説
相手にとっての自社で働くメリット
下記を参考に、自社に入ってもらった際に相手にどのようなメリットがあるのか訴求するようにしましょう。
- 待遇向上
・弊社では競争力のある給与体系と福利厚生を提供しており、個々の成果に応じたインセンティブ制度も整備されています。
・現年収保証をしております。 - キャリアチェンジ
・弊社では新しいプロジェクトや業務領域へ参画するチャンスが豊富です。キャリアの多角化や専門性の向上をサポートしています。 - キャリアパスの明確化
・弊社では明確なキャリアパスが設定されており、定期的なキャリア相談やスキル向上の機会を提供しています。 - 会社の経営状況
・弊社は⚫︎年間に渡り安定した経営基盤を築いており、昨年は⚫︎%売上アップしております。⚫︎億円の資金調達の成功により更なる成長を目指しています。 - 働き方の改善
・フレキシブルな働き方やリモートワークの導入など、柔軟性のある働き方を推進しています。 - 社員の雰囲気や会社の文化など環境面の改善
・社内文化や風土を大切にし、定期的なイベントや研修などで社員同士の交流を促進しています。 - 役職・職位UP
・パフォーマンスに基づいた昇進ポリシーがあり、成果を上げることで年齢や入社歴を問わず、昇進が期待できます。
・部下を⚫︎人持つ、マネジメントポジションでのオファーです。 - マネジメント人数UP
・リーダーシップを発揮したい方には、積極的にマネジメントチームの一員としての機会を提供しています。 - 予算UP・
本プロジェクトは弊社の成長の要であり、予算の拡充を行っています。 - 裁量UP
・自己裁量権やプロジェクトへの参加度合いを高め、主体的に業務に携わる環境が整っています。
スカウトを成功させるコツ
スカウトメールを効果を検証する指標として
- 開封率
- 求人閲覧率
- 返信率
があります。
それぞれの数字を改善するための方法について見ていきましょう。
開封率をアップさせるコツ
スカウトメールを開封するかどうかの判断は、ほとんど件名に懸かっているといっても過言ではありません。
件名に使える文字数は限られますが、可能な限り工夫し、魅力的なものを考えましょう。
- 件名を魅力的にする
・候補者の名前を入れる(例:○○さんのご経験をぜひ弊社で活かしてください)
・興味を引くフレーズや数字を入れる(例:前年比200%成長中企業のオファー) - 送信者名を具体的にする
・「○○株式会社 採用担当 山田太郎」など具体的に書くことで安心感・信頼感を与える - 送信タイミングを工夫する
・平日朝(通勤時間帯)や夜(退勤後~22時頃)が効果的
求人閲覧率をアップさせるコツ
スカウトメールを開封してくれたということは少なからず興味はあるということです。
ここで具体的なアクションを提示して、確実に求人ページへ候補者を招きましょう。
- スカウト文に求人ページへの誘導を明確に示す
・「詳しい仕事内容や待遇はこちらのリンクからご覧ください」など、閲覧への行動を促す文言を入れる - メール内で求人の魅力を簡潔に伝える
・「リモートワーク可」「年収600万円以上可能」「年間休日125日」などのポイントを箇条書きで目立たせる - 求人ページの内容を候補者に合わせて作り替える
・対象者の経験やスキルに合わせて、「あなたの経験を活かせるポイント」「活躍できるプロジェクト」などを明記
返信率をアップさせるコツ
求人閲覧まで至った候補者を逃さずクロージングまで持っていくことが理想です。
応募までの心理的ハードルを下げることを心がけ、具体的な採用フローへ案内しましょう。
- 候補者への関心を具体的な話を交えて伝える
・経歴やプロフィールの具体的な部分を引用し、「あなたの○○のご経験が弊社に必要」「ぜひお話を聞かせてほしい」など熱意を伝える - 明確なアクションを促すCTA(行動喚起)のメッセージを添える
・「まずは15分だけお電話でお話ししませんか?」
・「お気軽にご返信ください。直接採用担当者が対応いたします。」 - 返信の心理的ハードルを下げる
・「カジュアル面談歓迎」「まずはご相談ベースで」など、気軽に返信しやすい雰囲気づくりを心がける
関連記事:スカウトメール・文面カスタマイズ、書き方のポイントを紹介!返信率との関係も解説!
スカウトメールの理想の文字数
一般的に、スカウト文面が1000文字以上に長くなってしまうスカウト文面が多いですが、候補者の多くがスマホでスカウト文面を見ることが増えてきているため、1スクロールの500〜600文字程度に収めた方が読みやすいので、返信率が高くなるとよく言われています。
ただし、短く簡潔すれば返信率が大きく影響する訳ではありません。弊社も長文や短文を使い分けてスカウトしたりと検証作業を行っていますが、短文にすれば必ず長文の文面より返信率が高くなるとは限らないことがわかっています。
ただし、スカウト文面を短くすると、添付される求人票まで見てもらえる確率は高くなるケースは多いです。
そのため、求人票の内容を見てもらえれば返信率が高まる企業であればオススメですが、求人票は一定ありのままを表現するしか無い所でもあるので、そもそも返信率が高い会社はそのまま返信率が高く、低い会社は低いままという構図は変わりません。
スカウト媒体の中でも、LinkedinやYOUTRUSTのようなSNSに近しいような媒体の場合、カジュアルにやりとりツールであることもあり、短文にすることで返信率を高めることができる傾向にあります。
また、SNSの特性を活かし、1通でまとめるのではなく、何通かに分けて送るとラフに返信を促すことができ、おすすめです。
関連記事:スカウト返信が来たのに日程調整ができない時の対処法!例文も紹介
スカウトメールにおいて文面以外で注意するポイント
スカウトの返信率を向上させるためには、単純にスカウト文面をブラッシュアップすれば良いというものではありません。
もちろん、スカウト文面に力を入れて損はありませんが、人気の企業はスカウト文面のカスタマイズなしでも高い返信率が得られます。逆に知名度のない企業や人気のない業界の場合、カスタマイズにいくら時間をかけても返信が来にくいのが現状です。
採用要件の見直し
どの範囲の候補者を自社のターゲットとするかの設定が非常に重要です。狭すぎればそもそも母数が少ないという事態に陥り、広すぎると自社とはミスマッチな人材が多くリストアップされることになります。
参考までに、他社が狙っていない候補者や、自社よりも小さい規模に会社に勤めている方、年齢が高い方、転職回数が多い方にスカウトを送ると返信率が向上しやすいです。
適切なタイミングで送る
スカウトメールを送るタイミングも非常に大切です。ここでいう“タイミング”とは、曜日などではなくスカウト媒体内でのアクションを指します。
各スカウト媒体には、「新規会員」「レジュメを更新」など、ユーザーがいつアクションを起こしたかわかるので、頻繁にログインしていそうな候補者にスカウトを送るようにすると良いでしょう。
スカウトメール作成からPDCAを回すまでの流れ
効果の高いスカウトメールを作成するにはPDCAを回して改善し続けることが重要です。
ここまでスカウトメールの例文や書き方をご紹介してきましたが、スカウトメールには「これを送れば絶対にOK!」というような正解はありません。
ABテストを繰り返し、都度振り返りをすることが必要になります。
1.ペルソナに合わせた訴求ポイントの決定
募集したい人の年代、性別ごとに、響きやすい訴求ポイントがあります。例えば30~40代女性に向けては「働き方軸」、20代前半の方に向けては「成長軸」、40代男性の方には「社会変革軸」などが響く傾向にあるでしょう。
2.訴求ポイントに合わせた件名・スカウトメールの作成
訴求ポイントを決めたら、実際に件名とスカウト文面を作成します。採用担当1名で書いて送信するのではなく、複数名で候補者の気持ちになって読んでみるのが良いでしょう。
3.スカウトメール配信
正しい効果を図るためには、同じスカウト文面で100通程度配信するがおすすめです。①で設定したペルソナと実際にスカウト配信する候補者属性とがずれていると意味がないため、注意します。
4.開封率・返信率を集計
何件配信して何件返信が来たのかを集計します。スカウト媒体によって目安は異なりますが、返信率3%を切ったら必ず修正が必要と考えて良いでしょう。
開封率や求人閲覧率も確かめられるスカウト媒体であれば、開封されていないのか、開封されているのに返信がないのかを確かめ、ボトルネックとなっている部分を重点的に修正します。
5.1~4を繰り返す
ペルソナに対する訴求ポイントにあまり自信がない場合は、①から見直します。訴求ポイント自体は間違っていないがスカウト文面での見せ方が悪いと思われる場合は、②のスカウト文面修正から行いましょう。
何度か繰り返して返信率が上がった件名やスカウト文面があれば、継続して使用していきます。

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資料をダウンロードするスカウトメールを見直して採用を成功させた事例
スカウトメールを見直し、採用成功を出した事例を紹介します。
株式会社オーレンジ様
愛知県を拠点に、携帯電話販売、再生可能エネルギー、不動産など多岐にわたる事業を展開している株式会社オーレンジ様は、PRO SCOUTの導入により、新卒採用で4名の採用を決定されました。
PRO SCOUTに依頼してから学生との接触回数が増えました。
学生になぜスカウトを承認してくれたのかを聞くと、スカウトの記載している内容が自分の希望と合っているように感じた、1人1人の学生に寄り添った内容が記載されているように感じたからという回答が多いそうです。
株式会社東洋様
埼玉県を拠点にアミューズメント事業を展開する株式会社東洋では、ダイレクトリクルーティング支援のPRO SCOUT 新卒を利用し、2名の採用決定を出しています。
採用決定が出た要因は、PRO SCOUT 新卒で作成してもらったスカウト文面が、事業や社風が伝わりやすく、候補者に興味を持ってもらいやすかったことだと話します。
アミューズメント業界は、文字に書き起こすとなかなか伝わりにくく、自社で求人を書くときも苦労するそうですが、PRO SCOUT 新卒では、スカウト文面内にYouTubeに上がっている利用者様(YouTuberの方など)の動画を検索してもらえるように文言を入れるなど、視覚でも伝わるような導線を描いてくれたそうです。
このスカウト文面のおかげで、学生により興味を持ってもらえるようになったといいます。
スカウトメールの作成でお悩みならPRO SCOUT
株式会社VOLLECTはダイレクトリクルーティングに特化した採用支援「PRO SCOUT」提供しています。
パナソニックやラクスルなど大手企業やメガベンチャーを中心に、さまざまな採用状況に合わせたご支援が可能です。
「マンパワーが足りない」「媒体を上手く活用できていない」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
スカウトメール作成のポイントや改善の方法をお伝えしてきました。
想像以上に手間のかかる作業と思われたのではないでしょうか。
確かにダイレクトリクルーティングは手間がかかりますが、粘り強く運用すれば、自社の採用ブランド以上の人材から返信が来て採用できる場合もあります。
返信が来た後の候補者とのやり取りについては候補者管理についての解説記事で詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考になさってください。
▼返信率を上げるため、一風変わった方法を紹介した記事はこちら
投稿者プロフィール

- 株式会社VOLLECT CEO
- 「ダイレクトリクルーティングの教科書」著者。日経トレンディや東洋経済への寄稿も果たす。新卒でパーソルキャリア株式会社にてクライアントに対して採用コンサルティングに従事。その後、外資系コンサル企業の採用支援をする中でダイレクトリクルーティングの魅力に気づき株式会社VOLLECTを創業。スカウト採用支援実績は500社超。