【例文10個】スカウトメール書き方のコツ|件名・文面や返信率UP方法も紹介

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ビズリーチ等のスカウト媒体に登録した方は、日々大量のスカウトメールを受け取ります。その中で返信をもらえるのは数%程度で、スカウト媒体によっては開封すらされていないスカウトメールも大量に存在します。

候補者にとって返信したくなるスカウトメールとはどのようなものなのでしょうか。

累計600社以上のスカウト配信をして得た、株式会社VOLLECTが持つノウハウをもとに解説していきます。

< 本記事はこんな方におすすめ >
・ダイレクトリクルーティングを初めて導入した人事の方
・すでにスカウトメールを送っているが、返信率が悪く、どのように改善すればいいかわからない方

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当記事の監修者
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中島 大志
著書:ダイレクトリクルーティングの教科書
経歴:⽴命館⼤学卒業後、パーソルキャリア株式会社にて⼈材紹介事業に従事。株式会社VOLLECTでは、約5年間ダイレクトリクルーティングの⽀援に尽⼒。日経トレンディや東洋経済オンラインへの寄稿実績あり。

 

スカウトメールの効果や影響する要因

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スカウトメールを作成する前に、効果の高いスカウトメールとは何なのか、確認しておきましょう。

スカウトメールの効果は「開封率」と「求人閲覧率」と「返信率」で振り返ることができます。それぞれ影響する要因について説明します。

開封率

スカウトメールを送った後、開封された確率です。件名(タイトル)の魅力度だけでなく、企業のブランド力が影響します。

※スカウト媒体によっては測定できない場合があります。

求人閲覧率

スカウトメールを開いてから、添付されている求人に遷移した確率です。スカウトメールの文面(本文)がダイレクトに影響します。

※スカウト媒体によっては測定できない場合があります。

返信率

スカウトメールを開いてから、求人を閲覧し、返信をしてくれた確率です。スカウトメールの文面(本文)と求人の魅力度が影響します。

どんなに素晴らしい件名や本文でも、あまりにも転職市場価値が高い(=スカウトを送付するライバル企業が多い)候補者ばかりに送付してしまうと、開封や返信が見込めないので気を付けましょう。

関連記事:学生からのスカウトメールの返信率を上げる方法や例文をご紹介!

スカウトメールの文面は何文字が理想?長さはどれくらいが良い?

メール文 長さ 短い

一般的に、スカウト文面が1000文字以上に長くなってしまうスカウト文面が多いですが、候補者の多くがスマホでスカウト文面を見ることが増えてきているため、1スクロールの500〜600文字程度に収めた方が読みやすいので、返信率が高くなるとよく言われています。

ただし、短く簡潔すれば返信率が大きく影響する訳ではありません。弊社も、色々なお客様で、長文バージョンでスカウトしたり短文バージョンでスカウトしたりと検証作業を行っていますが、短文にすれば必ず長文の文面より返信率が高くなるとは限らないからです。

ただし、スカウト文面を短くすると、添付される求人票まで見てもらえる確率は高くなるケースが多いです。
そのため、求人票の内容を見てもらえれば返信率が高まる企業であればオススメですが、求人票は一定ありのままを表現するしか無い所でもあるので、
そもそも返信率が高い会社はそのまま返信率が高く、低い会社は低いままという構図は変わりません。

 

SNSチックな媒体の場合のポイント

スカウト媒体の中でも、LinkedinやYOUTRUSTのようなSNSに近しいような媒体の場合、カジュアルにやりとりツールであることもあり、短文にすることで返信率を高めることができる傾向にあります。

また、SNSの特性を活かし、1通でまとめるのではなく、何通かに分けて送るとラフに返信を促すことができ、おすすめです。

 

関連記事:スカウト返信が来たのに日程調整ができない時の対処法!例文も紹介

スカウトメールを書くときの文面のコツ・ポイント

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スカウトメールの効果と影響する要因について理解いただいたところで、件名や本文を作成する際のポイントを見ていきましょう。

件名(タイトル)

下記のようなパターンがありますが、どのような件名が開封されやすいのかは正解がなく、候補者のターゲット設定やマーケット(他社)での流行によっても変動します。

ある程度配信し、開封率が悪い場合は見直すといったやり方で問題ありません。

会社やポジションの魅力を端的に書く

【上流案件多数】や【マネージャ候補】等を頭につけます。候補者に響くポイントであれば効果が高い反面、候補者が求めていない情報だと開封率は下がってしまいます。

カジュアル面談へ誘い込むセリフ調にする

「オンラインで代表とお話しませんか?」等、受け取った人が語り掛けられているような気持ちになる件名です。ただし、マーケット(他社)で似たような件名が流行している場合は、差別化が難しくなるので注意が必要です。

スカウト媒体毎の件名文字数

スカウト媒体毎に、件名で見える文字数が異なります。重要なワードは下記文字数内におさめるようにしましょう。

スマホ PC
BIZREACH 46 39
doda Recruiters 98 98
openwork 25 25
RECRUIT DIRECT SCOUT 43 65
キャリトレ 22 35
ミドルの転職 50 50
Green 68 27
Forkwell 75 75
AMBI 46 46

 

個別に送られてきていることがわかるよう、候補者の経験を抽出して書く

「●●のご経験を見てお声がけさせていただきました。」等、個別に送られていることを期待させる件名です。候補者が自信を持つ経歴をピンポイントで当てられれば開封したくなる気持ちを高められますが、送信に時間がかかるのが難点です。

不特定多数に送っていそうな【残業時間20時間以内!】【急募!】などは付けないことがおすすめです。

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会社の紹介

本文には大きく分けて、会社の紹介、採用の背景、候補者ごとのスカウト理由、お任せしたい業務内容を記載します。

「会社の強み」と、「競合他社と比べたときの違い」は、話を聞いてみたいと候補者に思ってもらうために必ず記載すべきです。。

文化や風土などは、より具体的にイメージしてもらうため別ページに誘導するのも手です。最近は「○○業界からの転身。その理由を聞いてみた」など、価値観に共感して入社した入社者へのインタビュー記事や、「『顧客思考』ってなんなのか考えてみた」などのディスカッション記事を掲載する企業が増えてきています。

また、売上高が伸びている場合は数値を用いて記載した方が、説得力が増します。

業界自体に成長性がある場合は、その理由等を記載しましょう。

事業拡大性
    • 資金調達
      • メディア掲載があればそのURLも
    • 事業成績
      • ユーザー数の推移などを数字で具体的に表せるとよい
    • 事業予定
      • 公開できる範囲で、今後計画している内容を記載し事業の拡張性をアピール

採用の背景

採用背景を候補者が知ることで、自分が何ができるのかが把握できます。

特に責任者クラスにスカウトする場合は、具体的な業務内容は状況次第で変わるため、採用背景やミッションが重要です。

候補者ごとのスカウト理由

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候補者の「2つの経験」を組み合わせる

よく見受けるのが、「<name様>の不動産業界での営業経験を拝見して……」というようなカスタマイズです。

何もカスタマイズしないよりは良いのですが、不動産業界の営業経験を持つ人が他にも多くいることは想像できるため、「結局誰でも良いのか…」という気持ちにさせてしまいます。

そこで「2つの経験」を組み合わせるのがおすすめです。

例えば、「年功序列のメーカー営業から、実力主義の不動産業界にご転職され営業として活躍されている点を拝見して…」といったものです。

また、カスタマイズする際に抜き出す候補者の経験は、任せたいポジションと関連が高いものを選びましょう。

「●●を任せたいと思っており、そのため、●●な経験を持っているあなたに声をかけた」というストーリーができていれば、候補者は納得して返信できます。

候補者の志向性に触れる

候補者の志向性がポジションとマッチしていると考えられる場合は、ピックアップするのもよいでしょう。例えば「新しいマーケットを創造したいと考えられている点を拝見して、当社の新規事業企画ポジションでお声がけしました」等です。

Wantedlyでは、候補者のプロフィールに「この先やってみたいこと」という欄があるので、そこに書かれている事に注目してあげると返信率をあげる事ができます。

お任せしたい業務内容

メンバークラスにスカウトする時には、非常に重要な項目です。どういう仕事ができるのか、端的に整理して記載します。

どんな組織で、どんなメンバーがいるか等も記載するのも良いでしょう。 文章が長くなりすぎる場合は、「詳細は求人票をご覧ください」と記載するのも良い手です。

関連記事:スカウト代行のサービス内容やエージェントとの違い・料金を解説

メリットの訴求

下記を参考に、自社に入ってもらった際のメリットを訴求するようにしましょう。

メリット例
  • 待遇向上:
    • 弊社では競争力のある給与体系と福利厚生を提供しており、個々の成果に応じたインセンティブ制度も整備されています。
    • 現年収保証をしております。
  • キャリアチェンジ:
    • 弊社では新しいプロジェクトや業務領域へ参画するチャンスが豊富です。キャリアの多角化や専門性の向上をサポートしています。
  • キャリアパスの明確化:
    • 弊社では明確なキャリアパスが設定されており、定期的なキャリア相談やスキル向上の機会を提供しています。
  • 会社の経営状況:
    • 弊社は⚫︎年間に渡り安定した経営基盤を築いており、昨年は⚫︎%売上アップしております。⚫︎億円の資金調達の成功により更なる成長を目指しています。
  • 働き方の改善:
    • フレキシブルな働き方やリモートワークの導入など、柔軟性のある働き方を推進しています。
  • 社員の雰囲気や会社の文化など環境面の改善:
    • 社内文化や風土を大切にし、定期的なイベントや研修などで社員同士の交流を促進しています。
  • 役職・職位UP:
    • パフォーマンスに基づいた昇進ポリシーがあり、成果を上げることで年齢や入社歴を問わず、昇進が期待できます。
    • 部下を⚫︎人持つ、マネジメントポジションでのオファーです。
  • マネジメント人数UP:
    • リーダーシップを発揮したい方には、積極的にマネジメントチームの一員としての機会を提供しています。
  • 予算UP:
    • 本プロジェクトは弊社の成長の要であり、予算の拡充を行っています。
  • 裁量UP:
    • 自己裁量権やプロジェクトへの参加度合いを高め、主体的に業務に携わる環境が整っています。

スカウトメールに使える例文

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実際に、効果の高かったスカウトメールの例文をご紹介します。自社用にアレンジしてご使用ください。

例文①

◯◯様

はじめまして。

株式会社●● 部長の●●と申します。
この度は、<name>様のレジュメからご経歴を拝見し、
ぜひ、一度お会いさせていただきたくご連絡しました。

弊社は、コロナによりリモート勤務が主流となることを背景に、事業を急拡大させています。
●案件に関する即戦力人材を探していたところ、<name>様のご経歴が目に止まりました。
●●の経験をお持ちである事はもちろん、●●といった<name>様の志向性が、今回のポジションとの親和性を感じた次第です。

弊社は●●(事業の説明)を提供する企業です。
弊社の大きな特徴として●●(強みの説明)であり、●●(ポジションの強みの説明)できる機会があります。
文面だけではお伝えきれないため、弊社の強みやポジションの詳細などをご説明できる時間をいただけませんでしょうか?
もちろん、現時点での転職のご意向は問いません。
お忙しいかとは存じますが、ご検討の程、何卒よろしくお願い致します。
ご返信、心よりお待ち致しております。

 

例文② 

こんにちは、株式会社●●●の●●●と申します。●●●様の〜〜を拝見し、ご連絡差し上げます。

当社は、●●●の課題に取り組むために設立され、『●●●(プロダクト名)』を運営するスタートアップ企業です。先日、シリーズBで20億円の資金調達を成功させ、アカウント数も3000を超え、プロダクトの成長に協力していただける仲間を募集しています。

【私について】
2020年7月に入社し、現在は●●●を担当しています。当社の理念である●●●に共感し、目標の実現に向けた事業の前進を日々感じながら、楽しく仕事をしています。

【チーム体制】
現在の●●チームは10名で、『●●●(プロダクト名)』の改善を行うチームと、来月リリース予定の新プロダクトを開発するチームに分かれています。メンバーの紹介や雰囲気については、以下のブログをご覧ください。[ブログURL]

【働き方】
当社はフルリモートワークとフルフレックスを導入し、自主性を重視した組織運営を行っています。時差があるため、海外在住のメンバーもおり、SlackやNotionなどのツールを駆使してストレスのない非同期コミュニケーションを実現しています。

まずはカジュアルにお話しできればと考えております。弊社の事業や働き方についてご紹介しつつ、ご質問にお答えできる時間を共有できたらと思います。また、●●●様のキャリアプランについてもお伺いできれば幸いです。

ご返信をお待ちしております。

 

例文③ 

◯◯様

はじめまして。

株式会社●● 部長の●●と申します。

ご経歴を拝見し、弊社の事業拡大において●●としてご活躍いただけると感じ、ご連絡いたしました。

現在、弊社には外資系企業出身者が複数在籍し、各自のバックグラウンドを活かして成果を上げています。
(自社の説明)

もしご興味がおありでしたら、ぜひ弊社代表の●●と、お話しの機会を設けさせていただきたいと考えております。選考要素は一切ございません。また、書類のご準備も不要です。

◯◯様のご返信を心待ちにしております。

[日程調整]
[日程調整URL]

* 想定実施方法:Zoom
* 想定所要時間:45分

———
[ポジション概要]
・概要
・求人ページURL

[会社説明資料]
・[HPURL]

 

例文④

xx様

初めまして!●●の▲▲と申します。xx様のご経験を拝見し、ご連絡させていただきました。

弊社は「サービス名」というサービスを運営しており、最近ではアプリのDL数も●●●DLを超える規模のサービスに成長してきましたが、「◼︎◼︎」というピジョンにはまだ遠く及んでおりません。より一層多くの方に幸せを届けられることを目指して、積極的に新機能の開発やプロダクトの改善、ブランドを生かした新規事業の立ち上げを行なっています。

●●チームは20名弱と少数精鋭のため、今後ビジネスを拡大していくにあたって明らかに規模が追いついておらず、新しいメンバーの募集を積極的に行っております。

もしよろしければ、ぜひ現場メンバーとお会いいただけませんでしょうか。

直近の転職予定がない、あまり興味がない状態でも構いませんので、まずはカジュアルに情報交換させていただければと考えております!ぜひご検討くださいませ。web面談でも可能です。

【●●チームの制度や働き方について】
URL

ご興味お持ちいただけましたら、ご都合の良い日程をいくつかお知らせいただけますと幸いです。

心よりお返事お待ちしております!

 

例文⑤ 

◯◯様

はじめまして。

株式会社●● 部長の●●と申します。

まず初めに、ご連絡の背景を説明させてください。

【ご連絡背景】


【ご提案】
◯◯様のこれまでのご経験を活かしながら、さらなるご活躍の幅を広げていただけるキャリア機会をご提供できます。
具体的には…

【ポジション詳細】
(ここに詳細を追記)

もし少しでもご興味をお持ちいただけるようでしたら、ぜひ一度ショートMTGの機会を設けさせていただけないでしょうか。選考要素は全くございませんし、書類のご準備も不要です。

◯◯様よりご連絡いただけることを心待ちにしております。

株式会社●●
●● ●●

 

例文⑥

●●●様

急なご連絡、大変失礼いたします。株式会社●●●の「●●●」サービスのPdM、●●●と申します。

プロフィールを拝見し、「●●●によって日本の課題を解決したい」という●●●様の強い志と、当社の事業や「●●●のない社会をつくる」というビジョンとの親和性を感じ、スカウトメールをお送りさせていただきました。

想いだけでなく、GitHubリポジトリから見受ける、スキルアップへの熱心な取り組みや複数人での開発経験も魅力的に感じております。

以下に●●●の会社概要と、ご案内いたしたいポジションについて詳しくご紹介させていただきますので、もし興味をお持ちいただけるようでしたら、ぜひお話をお伺いできればと考えております。

改めまして、当社は「●●●のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、多様性を重視した社会をデザインし、人々の多様性を世界の力に変えていくことを目指しています。現在は●●●領域からスタートし、学習支援や働くことへの就労支援を提供しています。また、数年前からはテクノロジーを活かした事業にも注力し、多岐にわたるプロダクトを提供しています。

詳細な会社概要や事業内容については、以下のリンクや求人詳細をご覧いただけます。
https://●●●

「Webエンジニア」のポジションについては、こちらのリンクから詳細をご確認いただけます。
https://●●●

●●●様からのご返信を心よりお待ちしております。ご一読いただき、誠にありがとうございました。

どうぞよろしくお願いいたします。

=========================================
株式会社●●●
●●● PdM ●●●
https://●●●
https://●●●

 

例文⑦

●●様

初めまして、●●株式会社で●●採用を担当している●●と申します。

貴社でのご活動だけでなく、昨年1年間に目を通された書籍も拝見し、開発面での研鑽に努められていることが伺え、弊社での活動にもご興味をお持ちいただけるかもしれませんと考え、このメッセージを差し上げました。

弊社では●●に●●の入社と同時に●●を発足し、数々の●●の知見をもったメンバーが集まっています。ただ、解きたい課題の量や難易度を考えると、正直に言いますと、●●様のような強力な方のお力が不足しているのが現状です。

以下、データの中で●●を活用するシーンがあり、それに関連するお話ができるかもしれないと思います。国内●●●●円の市場規模と言われるなかで、●●は長らく大きなイノベーションが起こっていません。しかし、我々はその●●を本気で●●しようとしている企業の一環です。

現在取り組んでいるのは「●●」の領域であり、単なる●●と●●の●●ではなく、●●が●●としても間に入り、モノづくりを通じて●●の当事者として様々な改革を起こそうとしています。取り組んでいるプロジェクトには、●●や●●も含まれており、これらは独自に●●を実装しています。

面談にお越しいただければ、エンジニアや●●から、実際の開発現場の声をお伝えできるかと思います。

ご興味がありましたら、以下のリンクもご参照いただければと思います。
エンジニア向け資料: ●●
●●Blog: ●●

お忙しい中、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。お返事をお待ちしております。

●●●●
●●

 

候補者のプロフィールが少ない時に使える個別カスタマイズ文章

「(媒体名)にご記載の内容だけで全て把握できておらず恐縮ですが。」と文頭に付けましょう。

(例)BIZREACHにご記載の内容だけで全ては把握出来ておらず恐縮ですが、BUXXXXXX様が、◯◯株式会社様にてSAPを導入されているご経験を拝見し、この度ご連絡させて頂きました。また、ワーク·ライフ·バランスを大事にできるポジション希望のご希望欄も拝見しました。

関連記事:学生からのスカウトメールの返信率を上げる方法や例文をご紹介!

2回目(再送/リマインド)の時のスカウトメール例文

まずはじめに、「度々のご連絡、失礼いたします」など、2回目のメールになったことについて触れましょう。「諦めきれず、改めてご連絡をさせていただきました。」などとするのも手です。

その後、「ご検討はいかがでしょうか」などスカウトに対しての反応を聞いてみましょう。1通目を送った後に更新された最新の資料や情報があれば、記載するのも良いです。

下記が例文です。

2回目の例文①

◯◯様
度々のご連絡、失礼致します。
◯◯株式会社の◯◯でございます。

先日、弊社の◯◯ポジションのスカウトメールを送らせて頂きましたが、その後ご検討はいかがでしょうか。
また最新の採用関連資料もこちらのアップロードしております
https://…..
是非ともお話がしたいと思っておりますので、◯◯様からのご返信を、心からお待ちしております。

不明点等ございましたら、遠慮なくご連絡下さい。どうぞ宜しくお願いいたします。

 

2回目の例文②

◯◯様

重ねてのご連絡、失礼致します。

資金調達の成功により、エンタープライズ顧客を中心に案件数が増加し、組織の拡大が順調に進んでおります。これからもさらなる価値提供のためには、セールス組織を一層強化していく必要があります。そのため、◯◯様のご協力が不可欠であると考え、再度ご連絡差し上げました。

ご転職の意向が今すぐに無くても、少しでもご興味をお持ちいただけると嬉しいです。もし可能であれば、以下の日程調整ツールから面談の日程をご調整いただければと存じます。

[日程調整]

ー日程調整ツールURLー

* 想定所要時間:30分

———

[会社説明資料]

ーHPURLー

[プレスリリース]

ーURLー


 

2回目の例文③

◯◯様

お世話になっております。 ●●で採用担当をしております〜〜と申します。

◯◯様のご経験に非常に魅力を感じており、諦めきれず、改めてご連絡をさせていただきました。

今後のキャリアについて検討をされていましたら、ぜひ一度カジュアルに弊社の紹介をさせていただけないでしょうか?

お忙しいと思いますが、お返事お待ちしております。

よろしければ以下も御覧ください!

ーアピールになりそうなインタビューなどのURLー

 

スカウトメールのNG例

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反対に、候補者が返信する気持ちにならない、無視されるスカウトメールとはどんなものでしょうか。

誤字がある

スカウトメールはラブレターと同じです。基本的なことですが、誤字や日本語の誤りがないかはダブルチェックしましょう。

社名や候補者名は自動変換のタグがある場合がありますが、スカウト媒体によって異なるので、正しいタグを使うようにしましょう

テンプレートに「●●」等を使っている場合も必ず送信時に残らないようにしましょう。

カスタマイズがされていない、的を射ていないカスタマイズ

一斉送信でも問題ないのは採用ブランド力が非常に高い会社のみです。最低でも1か所はカスタマイズを入れるのはもちろん、あまりに志向性が異なる転職者に対して志向を抜き出してカスタマイズすると、個別に確認していないと思われてしまいます。

一件一件カスタマイズする時間が取れないという方は、採用代行比較記事でダイレクトリクルーティングに特化した採用代行企業を紹介していますので、参考にしてくださいね。

とにかく文章が長い文面

多くの候補者がスマートフォンで見ているケースが多いので、あまりにも文量が多いと、最後まで読まずに離脱してしまいます。スマートフォンの1スクロールは大凡500〜600文字ですので、その文字量の範囲内で、伝えたい事を詰め込みましょう。

未経験歓迎

ターゲット次第ですが、「未経験歓迎」は意外にも無視されやすいのです。求人広告だと効果は出やすいキャッチフレーズかもしれませんが、ダイレクトリクルーティングのスカウトメールにおいて、多数に向けて送られているだろうと予想されるものは敬遠されがちです。

違う媒体のスカウト文面を使い回し、ショートコードが残ったまま

媒体によって、名前の差し込みコード等の形式が異なります。スカウト文面を使い回してしまうがゆえに、{name}などが残ったまま送信されないように注意しましょう。

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メール内容以外にも秘訣あり!スカウトの返信率を向上させる方法

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スカウトの返信率を向上させるためには、単純にスカウト文面をブラッシュアップすれば良いというものではありません。もちろん、スカウト文面に力を入れて損はありませんが、人気の企業はスカウト文面のカスタマイズなしでも高い返信率が得られますし、逆に知名度のない企業や人気のない業界の場合、カスタマイズを凝っても返信は来にくいという現状があります。

返信率に関わるスカウトの要素には、「ターゲット」「タイミング」「メッセージ」の3種類があり、返信率に影響する順番もこの通りです。

「ターゲット」は、採用要件のことです。具体的には、他社が狙っていない候補者や、自社よりも小さい規模に会社に勤めている方、年齢が高い方、転職回数が多い方にスカウトを送ると返信率が向上しやすいです。しかし、採用要件を広げると選考を通過する確率が下がってしまうため、ターゲットを変えるのは難しい企業も多いでしょう。

そこで、「タイミング」も大切です。ここでいう「タイミング」とは、曜日などではなくアクティビティの度合いを指します。各スカウト媒体には、「新規会員」「レジュメを更新」などアクティビティを見る指標があるので、そのアイコンを見てスカウトを送るようにすると良いでしょう。

また、リストアップから配信までの時間の短縮や、毎日ログインしアクティビティの高い候補者を追っていくことで返信率の向上が見込めます。

【応用編】PDCAを回して効果の高いスカウトメールを見つける方法

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効果の高いスカウトメールを作成するには、PDCAを回すことが重要です。今までポイントや例文をご紹介してきましたが、スカウトメールには「これを送れば絶対にOK!」というような正解はありません。ABテストを繰り返し、都度振り返りをすることが必要になります。

① ペルソナに合わせて、訴求するポイントを決定する

募集したい人の年代、性別ごとに、響きやすい訴求ポイントがあります。例えば30~40代女性に向けては「働き方軸」、20代前半の方に向けては「成長軸」、40代男性の方には「社会変革軸」などが響く傾向にあるでしょう。

② 訴求ポイントに合わせて件名、スカウト文面を書く

訴求ポイントを決めたら、実際に件名とスカウト文面を作成します。採用担当1名で書いて送信するのではなく、複数名で候補者の気持ちになって読んでみるのが良いでしょう。

③ 実際にスカウトを配信してみる(2週間~1か月程度)

正しい効果を図るためには、同じスカウト文面で100通程度配信するがおすすめです。①で設定したペルソナと実際にスカウト配信する候補者属性とがずれていると意味がないため、注意します。

④ スカウトの返信率や開封率など結果を集計する

何件配信して何件返信が来たのかを集計します。スカウト媒体によって目安は異なりますが、返信率3%を切ったら必ず修正が必要と考えて良いでしょう。

開封率や求人閲覧率も確かめられるスカウト媒体であれば、開封されていないのか、開封されているのに返信がないのかを確かめ、ボトルネックとなっている部分を重点的に修正します。

⑤ ①~④を繰り返し、効果の高いスカウト文を利用する

ペルソナに対する訴求ポイントにあまり自信がない場合は、①から見直します。訴求ポイント自体は間違っていないがスカウト文面での見せ方が悪いと思われる場合は、②のスカウト文面修正から行いましょう。

何度か繰り返して返信率が上がった件名やスカウト文面があれば、継続して使用していきます。

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最後に

スカウトメール作成のポイントや改善の方法をお伝えしてきました。

想像以上に手間のかかる作業と思われたのではないでしょうか。

確かにダイレクトリクルーティングは手間がかかるのですが、粘り強く運用すれば、自社の採用ブランド以上の人材から返信がきて、採用できる場合もあります。

返信が来た後の候補者とのやり取りについては、候補者管理についての解説記事 で確認してくださいね。

▼返信率を上げるため、一風変わった方法を紹介した記事はこちら

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投稿者プロフィール

中島 大志
中島 大志株式会社VOLLECT CEO
「ダイレクトリクルーティングの教科書」著者。日経トレンディや東洋経済への寄稿も果たす。新卒でパーソルキャリア株式会社にてクライアントに対して採用コンサルティングに従事。その後、外資系コンサル企業の採用支援をする中でダイレクトリクルーティングの魅力に気づき株式会社VOLLECTを創業。スカウト採用支援実績は500社超。